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理想はバリアフリーの宿

2.16 新居で、Yさんご夫妻も同席のうえ工務店の方と改修に関する初めての打ち合わせをしました。

まずは家の状態を教えてもらい、どこをどうしていくかの話し合いをしました。が、その時です。
Yさんご夫妻から「修繕の必要な2階は責任を持って使える状態にしてお渡しします」と、なんと費用の負担を申し出てくださったのです。司法書士事務所での手続き費用の時もそうでした。
「解体のために用意しておいたお金ですから」と。
例えそうだとしても本当にそんなことをされるご夫妻には驚き感服します。
逆の立場になった時に私たちは同じことができるだろうか。できるような人間になりたいとそう思います。

工務店の方から「家がだいぶ傾いているのでそれをまず直した方が良い」と聞かされました。まず構造体を直すこと、それに合わせて他の修繕もおこなうとの話に納得。
私たちからは、バリアフリー化、シェアハウス利用のこと、屋内ガレージのこと、断熱をしっかりしたい旨を伝えました。
段差が多い古民家でどこまでバリアフリー=自由を得られるだろう。

Yさんは若い頃山登りが好きで体力にも自信があったそうです。
でも、歳を重ね体調の変化を感じることが増えたこともあって空いている家をなんとかしなければと思われたそうです。
しかし、気にはなっていても臭い物に蓋をするようなことをされる方が多い中でやっぱりご立派な方達だとつくづく思います。

そして、ご夫妻がこの家に常駐されている軽自動車を「環境意識も高いから聞くのもなんだけど、自由に使っていいよ」と言ってくださったことにまたびっくり。
やはり交通の不便な田舎に住んで、しかも子育て中なので車は2台あったほうが便利だなと常々思ってはいました。しかしイニシャルコストもランニングコストもかかるのでおいそれとは手が出せないでいました。

助けられていると毎回会うたびに思います。
次は自分達の番。暮らしが落ち着いたら、同じように手を差し伸べたいです。

移住が本望ではない方もおられると思います。
だけど心が洗われるような人も必ずおられます。それも意外と近くに。
たまに休みながら空を見上げてください。 
(秀夫

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