Work day's 花見散歩~移ろう遅桜でブレイクタイム~
1. 序文
「桜は世につれ世は桜につれ」
桜(ソメイヨシノ)の満開は4月上旬
桜前線の遅れに、予定していた都内の花見イベントも、
開花 or 満開前に始まる~終了するなど、
外国人観光客までも困惑させて、桜シーズンへ。
予報では、今年は開花が遅く散るのも早く、
咲き始め~満開の頃に曇りや雨が続く…という。
そんな「花の知らせ」に、
急遽、花見スケジュールを見直すことに。
いつ咲くのか×いつ予定が空くのか
今後も桜の先行きが不透明となれば、
そのマッチングはもっと難しくなっていく。
平日オフィスワークもしているため、
満開の桜を楽しむチャンスは、週末くらいしかない。
桜の名所に旅したり、出掛けられたらいいけど、
短い休日は、人混みを避けてゆったりしたい……とも思う。
そうだ「Work days」に行こう。
仕事が忙しいからこそ
プレッシャーをパワーに変えたい
休憩時間が短いからこそ
頭と体を瞬時にリセットしたい
そこに、輝きながら
「桜」が咲いていたら……
そう期待を胸に、Work daysにお忍び散歩へ🌸
この記事では、仕事の日に楽しめるニッチな桜鑑賞をリポート。
番外編として、週末の美術館と花見の様子をお届けします!
(掲載写真は全てスマホで撮影)
2. 一足早く桜を味わう(ティータイム)
桜の開花発表からほどなく4月を迎え、久々の春日和。
その日はデスクでさっとランチを済ませた後、
桜にちなんだお菓子でティータイムを過ごそうと、散歩へ。
向かう先は、丸の内仲通り沿いのお店。
桜の開花祝いに、たまに贅沢しよう。
「一保堂茶舗」に到着!
お店に併設された喫茶室「嘉木」へ。
和モダンの落ち着いた空間に茶葉のアロマ漂う
その雰囲気に、一瞬で、心も体もリラックス。
実は、桜の和菓子があるかどうか分からず入店。
歴史あるお茶の専門店だけに、
日本の春の象徴「桜」の和菓子が絶対あるはず!
と、根拠のない直観を信じて。
メニューには、お茶セットに「和菓子」と記載があるも、
その名は注文するまで分からない。
「本日はこちらの3つから選んでいただきます」と、
お楽しみの器が開けられると……
3つのうち2つが桜にちなんだ主菓子だった。
ホッとして、
王道の「道明寺の桜餅」を選び、
極上ほうじ茶とともにいただくことに。
満開先取りで味わう桜は、花見への助走。
このお忍びティータイムは、
至福でもあり、どこか罪深くもあった。
デスクランチしてる人もいるのに……。
でも、そんな引け目は必要ない。
この幸せをおすそわけしよう!
残念ながら、主菓子のテイクアウトはできなかったため、
やむなく別の日に、他のお店で買うことにした。
3. 桜の手土産&お裾分け(ブレイクタイム)
後日、ティータイムの喜び冷めやらぬまま、
お裾分けの手土産を探していると、
桜餅らしき和菓子を見つける。
福岡に本店がある老舗和菓子店 鈴懸
季節限定で作られる「今月のお菓子」の一つ
「桜葉餅」
桜餅とは呼ばない理由は、一目瞭然!
桜葉餅の日持ちは当日
ビジネスシーンの手土産は、日持ちするものを選ぶのが礼儀とされるけど、
日持ちしないお菓子がどれだけ贅沢か忘れてる。
手間がかかる+売れ残りリスクがある
それでも売る理由は?
➀日持ちしない=新鮮!添加物が少ない自然の味?
➁それでも売る=美味しい!お店の自信作?
➂(価格に反映されるとしても)特別な価値がある!
春の喜びとともに、桜を生で味わう幸せを提供。
忙しい日は、PC眺めながら or 早食いしたくなる。
そんなときこそ手を止めて、パクッ!
一口で、頭と心を極上の生で満たしたい。
ここは有無を言わせず、今日だけの和菓子を買おう!
上司や同僚のブレイクタイムのお供に。
そして、自分用のご褒美も……。
もし、花見散歩に持ち歩くなら、桜のパッケージだと気分があがる。
一口サイズ、ミニボトルが嬉しい。
こちら、思わず購入してしまった散歩のお供🌸
・白馬アルプスプレミアムウォーターJAPAN
・菓匠 禄兵衛の「福みたらし」
※桜の絵の帯がかかった季節限定「福さくら」もあった。
写真を撮り逃したのでイメージ。
東京駅は、出張で新幹線に乗る人も多いから、お弁当も豊富。
プレシャスデリ東京では、「吉野桜寿司」など、
春を感じる見た目にも美味しそうなお弁当が並んでいた。
PCを凝視して血眼になった目も
車窓に映せば、春の景色が癒してくれる。
桜のお弁当を食べながら「プレ花見」を味わうのも……いいな。
4. Work day's 花見のリアル(人と一緒に)
桜は7分咲きへ……。
団子(お菓子)だけで浮かれてばかりはいられない。
そろそろリアルな花見といきたいところ。
でも、現実はそう甘くない。
(朝から日が暮れるまで)仕事となると、
人と一緒にゆっくりと花見を楽しめる時間と言えば、
せいぜいランチタイムくらい。
そこには、様々な壁が立ちはだかる。
➀タイミング
開花の時期×良い天気×ランチできる日時(相手と自分の状況)
3つのタイミングをあわせる難しさ。
実際この頃は、雨がぱらつく日が続いていた。
➁場所(お店)選び
会社近くの桜が見えるレストランorカフェは、
お店が限られてしまう。
(会社の立地によっても明暗が分かれる)
もしあったとしても、席の予約ができるか。
オフィス街の平日ランチタイムは、だいたい混雑する。
1分でも惜しいから、並ぶリスクは避けたい。
接待で利用するようなお店なら予約できても、
満開の桜が見れるかどうかは、その日の運次第。
それに、あっという間のランチに贅沢するのは、
お金も時間ももったいない。
➂趣味嗜好
一緒にランチをする相手が「花見をしたいか」
その温度感が合わなければ、ただのランチになる。
そもそも、食事や会話を楽しむのが目的だから、
花に目もくれず、ランチ終了になるのは目に見えている。
だから、仕事の合間、誰かと一緒にお花見!
というのは、あまり現実的ではない。
実際それが出来たのはほんの一瞬だった。
曇り空の中、ぽつんと1本桜?
ランチの行きや帰りに、
桜のある通りを話しながら、歩きながら一瞬の花見。
人と一緒に花見というと、せいぜいこのくらい……。
でも、決めつけるのはよくない。
ミーティングという名目では?
例えば、会社から一歩外へ出て、
ベンチで花見&コーヒー片手に「企画会議」
その名目で花見の時間を確保。
桜の景色と爽やかな空気の中でエネルギーも補給できる。
脳が冴えわたり、アイデアや会話が弾むかもしれない。
この妙案も、部下からだと、
一歩間違えば「空気を読めない」と一蹴される。
決定権がある上司から提案すればスムーズかもしれない。
例えば、こんな日もあるかもしれない。
自分の雲行きが怪しくなったら、
「コーヒーでも買いにいく?」と、部下に声をかけて、
花見ウォーキングへと誘う。
適度な運動→温かな会話→心身リセットで、
もやもやした憤りも一瞬で空に消えていく。
お酒の力を借りて、飲みに誘うよくあるパターンも。
本音を語らい、スカッと気持ちよくなる最高のひととき。
だからといって、憂さ晴らしばかりで悪酔いしたら、
頑張れないし、未来も何もない。
でも、桜の下なら、いつの間にか、
未来へのロマンを語りたくなるだろう…
本番はここから、怒涛のリアル花見へ。
5. 桜の下でソロ花見(野外ランチ)
桜がほぼ満開に!
仕事の合間、誰かと一緒に花見をしようとすれば、
相手や上司の承認も必要で、色々と難しさもある。
桜にはタイミングがあるから、自由に素早く動けた方がいい。
だから、桜を鑑賞するなら、
ソロで花見ランチという手も。
寂しい?よりも、楽しい!
仕事の日ともなれば、自分に使える時間はパラダイス。
気づかぬうちに、一人の時間はどんどん埋もれてしまうから、
むしろ、解放感と楽しさが増してくる。
でも、(カフェならいいけど)一人でレストランに行くのは、
隣の楽しそうな会話、お店の人の目が気になって寂しくなることも。
野外なら、人の目や声はそれほど気にならない。
自然に包まれる安心感に、一人時間も輝き出す。
密かに見つけた花見スポットへ!
その前に、通りのキッチンカーでランチを買おうと、
歩きながらメニューを探す。
外で一人ランチするなら、
パクッと一口で食べれるものを!と、
あるお店でテイクアウトをすることに。
花見スポットに到着!
結局、ランチに選んだのは、おむすび権兵衛のおにぎり!
野外では、デジタルは手放して、
ひたすら、ぼ~っと「無」になりたい。
写真を撮る以外は……。
お腹が満たされたところで、噴水のある公園へ足をのばす。
大変、もう時間だ。戻らなくては!
これが、Work day's 花見のリアル。
ゆっくりしたい気持ち半分に、桜を後にする。
※以前にもソロ花見の記事を書いていたので、ご参考まで。
6. 夜のドラマティック遅桜(アフター6)
桜が満開になった金曜日。
雨がぱらつきそうだけど、
夜桜もきっとラストチャンスだろうと、
皇居へ向かう。
ここから足をのばして桜の名所にといっても、
ライトアップのほとんどが20時頃までだから時間がない。
そこで、桜イベント開催中の日本橋へ。
大勢の人が集まる「桜通り」には
一週間の疲れも一瞬で吹き飛ぶドラマティックな遅桜が。
7. はじまりは目覚めの桜から(日比谷公園&朝サンド)
桜が満開となった矢先、試練が待っていた。
東京は翌週前半、暴風雨に見舞われる。
その1日で桜の花びらがどんどん散って、
葉桜へ姿を変えていく。
もう一刻の猶予もない!
翌朝は早めに家を出て、出勤前に花見をすることに。
まずは、美味しい朝食の調達から。
カフェレクセルに到着!
桜のお供に選んだセットをテイクアウトした後、
花見スポットまでウォーキング。
その途中で、たくさんの花々に出会う。
日比谷公園に到着!
この日は快晴の空。
光と影のコントラストがドラマティック。
強い陽射しの中を歩き回る前に、
エネルギーを補給をしよう!
この公園は開門時間がないから、朝早くから散歩ができる。
朝の公園は人も少なく、座って寛いでいる人もちらほらで、
多くは、足早に駆け抜けるスーツを着た人々。
昼間は人で埋め尽くされる場所だけに、得した気分になる。
のんびり座ってもいられない。
さっそく花見へ。
あ、時間がない!
就業開始の鐘が、刻々と迫っていた。
「光も、影も、栄養にして」
カロリーメイトのコピーのような
あまりに清々しい景色に、
人に教えたくない気持ちが湧いてくる。
遅刻しそう!……ギリギリまで粘って猛ダッシュ。
汗だくで、1分前に滑り込みセーフも、
あの爽やかな桜を仕事に活かせない自分を省みる。
今度こそ!と、エネルギー満タン漲ると、
涼しい顔で、淡々と仕事をスタートした。
8. はじまりは目覚めの桜から(増上寺&朝カフェ)
日比谷公園の反省から、早朝花見のリベンジを!
この日はWork day’s 花見最終章。
優秀の美を飾るべく、優雅に満喫したい。
花見と朝食の時間をあわせて、
せめて1時間くらいはゆっくりしたい。
見えてきた……
絵になる東京タワーに気分も上昇!
増上寺へ
桜に癒された後は、
カフェでゆっくりしよう!
東京タワーを望むテーブル席もあるようだが、気分はテラス席♬
花見の残像で朝カフェという贅沢な時間。
モーニングなら、席も空いていて、敷居も低くて色々とお得感がある。
Work day's 花見最終日。
このままゆっくりしていたい……という欲望を振り切り、
心晴れやかに、仕事へと向かった。
9. 美術鑑賞&身近に咲く桜(休日:番外編)
Work daysにソメイヨシノの花見を見逃しても、
桜をテーマにした美術展なら比較的長く開催されている。
リアルな桜を再現した写真、その感動を表現した絵画など美術鑑賞なら、
時間を気にせず楽しむことができる。
日本画の専門美術館 山種美術館
「花・flower・華 2024」展
春爛漫の季節にふさわしい花の名品を一堂に展示した展覧会。
桜の作品の他、牡丹やばらなどの作品も。
奥村土牛<醍醐>
樹齢約170年と言われる京都・総本山御醍寺の名木。
(唯一撮影できた作品)
そして、美術作品とあわせたスイーツなどが楽しめる
「Café椿」で休憩。
先程の作品<醍醐>を再現したという
和菓子セット「ひとひら」
帰り道の途中、ぽつんと建物の間で咲く桜。
つい見逃してしまうけど、素敵な姿をしているものもある。
桜自体は変わらないのに、(植栽された)生まれた場所によって
人に見られる桜と見向きもされない桜がある。
突如、海外の人から見染められてブレイクする桜も。
渋谷橋歩道橋を歩きながら、華やかな桜並木に圧倒される。
同じ明治通り沿いの歩道橋から望む桜並木が
外国人観光客のSNS投稿でブレイクしたというニュースも聞いた。
名所には詳しくても、身近な桜にも魅力があることは、
当たり前過ぎて、つい忘れてしまう。
桜は、ふとした場所に。
そして、移ろいながら咲いている。
桜が満開になる頃は曇りや雨、散り始めると暑くて強い陽射しと、
異常気象の影響で、桜も翻弄されている。
それなら、桜にあわせて、楽しみ方も柔軟に。
10. まとめ
これからも、ソメイヨシノがいつ、どんなときに、
どのように咲くのかは分からない。
それなら、いつでも、どんなときも、どうにかして楽しもう!
と、一週間の大半を過ごす仕事の日、身近な場所に注目。
(平日お忍びで)花見をしながら過ごしてみた。
最近は、リモートワークも普及し、
ワークスタイルも自由になってきているため、
仕事の合間に花見というのも、難しくないかもしれない。
そして意外にも、
花見は、ビジネス(仕事)にも役立ちそうだった。
➀短い休憩も一目で潤う(頭と体を瞬時にリセット+心も充実)
➁仕事のタイムパフォーマンスが高まる(自然からの癒しやエネルギーで疲労回復、頭も冴えて仕事もはかどる、職場が活気づく)
➂会話に優しい花が咲く(友好的、生産的な話し合いができる。アイデアが生まれやすい)
そして、Work dayに、
「桜の挨拶」を何度耳にしただろう。
職場で
エレベーターの中で
カフェで
ビジネス街を歩きながら……
あちこちで、すれ違いざまに、
性別も、年齢も、国籍も関係なく
「桜」の会話を楽しむ人々。
仕事の大変さ、厳しさをも包み込み
不意に、じゃんけんが握手へと変わる瞬間でもある。
かつて戦国の武将たちが、駆け引きや戦いの宿命の中でも、
花や吉祥文様を描いた鎧や衣装を纏い、一期一会の心を通わせたように。
ほっと華やぐWork days!
移ろう桜を見送りながら、今年も感謝を。
Thank you for all the happiness🌸
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