【詩】 関係の無い熱

テレビを点ける。

今日も

僕とは関係の無い人が

僕とは関係の無い事を

熱を帯びて話している。

チャンネルを変える。

僕とは関係の無い人が

僕とは関係の無い人に応援されて

得点を決めれば

熱も最高潮に上がる。

その熱に釣られて

僕の熱も不思議と上がる。

僕には関係無いのに。

全ての事象が

関係無いと思えばそうだが

関係あると思えばそうだ。

関係あるか無いかは

ポジティブかネガティブか

それだけの差なのかもしれない。

僕はいつだって

関係の無かった人と

恋に落ちていたのだから。