人事制度づくりで大切なこと(その3)
前回の記事で、「社員制度、報酬制度、評価制度の整合性が取れていること」が大切だと書きました。
さて、ここで質問です。
評価って、何のために行うのでしょうか?
おそらく、多くの方は「昇進や昇格を決定するため」とか「給与や賞与を決定するため」と答えられると思います。
もちろん、それも大切なのですが、弊社ではちょっと異なる考え方を持っています。
「評価の目的は、人材育成」、と考えています。
そもそも、会社の目的は事業です。
事業を行うためには人材が必要です。
事業を発展させるためには人材の成長が必要です。
なので、今いる社員一人ひとりについて、「現状の能力はどうなのか」、「最近の成果はどうなのか」、「仕事への取り組み方はどうなのか」などといったことを観察・評価し、それを本人にフィードバックして今後の成長につなげることが大切であり、それが評価のほんとうの目的だと考えています。
そして、成長の結果を昇進や昇格、給与改訂や賞与に反映させるという姿が本来のあり方だと思います。
評価を行う管理職の方にしても、「給与や賞与を決めるため」と考えて評価を行うと気が重くなることもあると思いますが、「部下の成長のため」と考えて評価を行えば、より前向きで積極的に取り組めるのではないでしょうか。
ですから、人事制度づくりで大切なこと、その3は「人事制度の中核に人材育成を据える」です。
次回以降、その他の制度やマネジメントについても書いていきますので、引き続きお読みいただけると嬉しいです。
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