人事制度づくりで大切なこと(その8)
これまでに書いてきたとおり、人事制度は広い範囲に及びます。
社員制度
報酬制度
評価制度
人材育成
採用
キャリア開発
勤務制度
福利厚生
労働時間管理
安全衛生・健康管理 などなど
これらを実務の中で確実に行うために、制度をまわすプロセスをしっかりと設計しておくことが大切です。
たとえば、昇給が年1回、昇格が年1回、賞与支給が年2回だとしたら、それらの実施タイミングに合わせて評価の日程を作ることが必要となります。一次評価、二次評価、調整会議、フィードバックなど、それぞれに相応の日数がかかりますから、あらかじめ年間での日程を組んでおくことが大切です。
また、評価の結果を人材育成に結びつける必要があるので、各種教育研修や自己啓発の機会提供、異動や職務変更などとの連携も必要です。
賞与の支給や昇進・昇格に関しては原資が必要になるので、会社によっては取締役会などでの審議が求められるかもしれません。その場合は、一連の実務日程に経営陣による判断のタイミングも織り込んでおく必要があります。
さらには、評価に用いるシート、人材育成のための計画表など、実務を回すためのツールもしっかりと整備しておくことが大切です。
このような周到な準備があって初めて、制度を活かすことができるのです。
人事制度づくりで大切なこと、その8は「プロセスをしっかりと設計しておく」です。
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