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5月13日(月):運動が苦手な方でも楽しめるレッスンへ①

本日は社内の話を少しばかり。

私たちはスクール制小型フィットネスクラブを運営する企業ですが、先のGWではいくつかのクラブで普段とは違う限定のイベントレッスンを実施しました。

通常のレッスンでは「静的&動的ストレッチ⇒筋トレ⇒バランストレーニング⇒ケア」の流れで構成する45分です。

この45分間は一般生活者の日常生活を快適にするための複合的な要素が盛り込まれていますが、それでも限られた時間ゆえに全てをカバーすることはできません。

今回のイベントでは、そこで足りていない有酸素運動、ファットバーンの面を補完するような企画でした。

GW後にこれらのレッスンに参加された方々の声を伺う機会がありましたが、いずれも良好な感想だったと思います。

とりわけ印象的だったのは、参加された方から「効果を実感するもの」や「必要性を感じた」旨の前向きなコメントが多くを占めていたことです。

というのも私たちのクラブのお客様層は決して運動が好きで得意というアクティブ層ではなく、どちらかといえば運動は苦手、嫌いといった方のほうが多く、ご自身の身体のことや健康のために継続されている方が大半です。

実際に多くのお客様が以前に他のフィットネスクラブへ通ったものの長続きをしなかったり、自分ひとりで地道にやるのが難しい、といった方々でもあります。

そういった方々が、通常のレッスンよりも、ややアクティブでハードなレッスンにも楽しさを感じたり、その必要性を実感してもらえたのは意外な面もあったからです。

トレーニングに対して必ずしもアクティブでない方であっても、レッスンの構成や環境設定に少し工夫を凝らすことで、そこに楽しさを見出してもらう余地があるのがわかったのは嬉しい限りです。

運動が苦手という方も、実は根っからの運動嫌いではないのだと思います。

こちらのnoteでも以前に書籍「体育が嫌い」を取り上げたことがありましたが、その中で最初に触れていたことのひとつが「運動嫌い」と「体育嫌い」は違う、ということでした。

子ども大人も本来的には誰しも身体を動かしてスッキリした気持ちになることはあるし、そこにちょっとした遊び心や何かができた喜びがあれば、楽しさを感じるものでしょう。

でも、「学校」という環境下における「体育」はどうにも好きになれないことから、運動を敬遠するようになってしまった方は少なくないのだと感じます。

なお前述の書籍では体育嫌いになってしまう理由として以下のような要素が挙げられています。

・強制的、規律的な側面
姿勢や態度などの規律的な面への過度な繰り返しの指導や、やるべき事柄を強制されることで息苦しさを感じる

・「公開処刑」による恥ずかしさ
一緒に授業を受ける皆の前で何かをしなければならず、失敗した際の嘲笑やできないことへの批難など、視線にさらされるなかでできないことをやらなければならない心理的負担

・体育教師像
「体育教師っぽさ」というフレーズで思い浮かぶような厳しさ、高圧的な体育教師の態度やイメージが苦手意識を助長する

・スポーツにまつわる勝ち負け
体育の中では球技をはじめとしたスポーツ種目に取り組む時間もあり、勝ち負けにこだわる小学生の直情的な言動によって虐げられる場面がある。そうしたなかでの優劣、比較による劣等感など。

こうした要素を取り払う工夫ができていれば、運動が苦手と仰る方々も、楽しみながら身体を動かしてもらう余地は出てくるはずです。

そこは私たちにとっての今後の課題として受け止めながら、まずは今回のようなイベントレッスンのような切り口から新しい提案をしていければと思います。

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