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1月31日(水):書籍「メンタル脳」②

昨日は先日に出版されたアンデシュ・ハンセン氏の書籍「メンタル脳」を取り上げました。

著者の「スマホ脳」や「運動脳」はベストセラーにもなっているので、これらを手に取ったことのある方も少なくないでしょう。

今回の「メンタル脳」は以前に同氏が出版していた「ストレス脳」をティーンエイジャーの中高生向けに書き上げたものですが、その背景には世界的にも10代のメンタルがかつてないほど悪化している旨に触れられていました。

10代はただでさえ多感な時期で自分の外見や内面、そしていろいろな葛藤を抱く年代ですが、そこにスマホやSNSが深く入り込み、さらにライフスタイルの変化も相まってメンタルを保つのが難しくなっている状況です。

だからこそ感情がどのようにして生まれるのか、感情はどのような働きをしているのか、その時に脳はどのように作用しているのか、身体と心との結びつきはどうなっているのか、といったことを知っておく意義は大きいでしょう。

さて、そうしたなか同書でメンタルをより良く保つための処方箋に明示されている事柄が「運動」でした。

私たちはフィットネスクラブを運営ている民間企業なので、日頃から運動の効果効能については多面的な観点からそれを示していますが、メンタル面への寄与として書籍内ではこれ以上ないぐらいにその重要性が示唆されています。

メリットが非常に多い一方でデメリットはないに等しく、「運動しない理由はない」とまで断言しているほどです。

詳細は書籍に目を通してもらえれば良いと思いますが、メンタルと運動の関係における概要ついては以下のようなポイントで整理されています。

・脳も身体の一部で、身体が強くなればその情報が脳に伝わり、メンタルも強くなる。

・ストレスの原因にかかわらず、運動はストレスから守ってくれる。

・運動でうつのリスクは下がる。ストレスや不安を減らし、パニック発作や恐怖症、PTSDにも効果がある。成績が上がり、自信がつくことも期待できる。

これまで運動とメンタル、運動と脳との関係について書籍を読んだり、調べたりしている方にとっては既知のことも多いかもしれません。

それでも2020年に18件もの実験の結果をまとめたうえで「どんな種類であれ、運動がその人を不安から守る」ことがわかったとの記載は、これまで以上に運動を勧めやすくなるものでしょう。

心拍数の上がる運動だけに限らず、どんな種類の運動であっても、運動すること自体が大切であると明示しています。

この点はティーンエイジャーだけに限ったことではなく、大人にとっても同様なことがいえますので、私たちもフィットネスクラブ運営の事業を通じて多くのお客様のメンタルにも寄与していきたいと思います。

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