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12月10日(日):「孤独」や「居場所」について、ローカルなフィットネスクラブからの模索⑦

この1週間は「『孤独』や『居場所』について、ローカルなフィットネスクラブからの模索」と題したことを記してきましたが、本日で一区切りです。

こちらはWHOが「孤独を差し迫った健康上の脅威」と位置づけたことに端を発したものですが、孤独のケアには物理的距離や心理的距離といった「一定の近さ」が必要になるから、ローカルでの取り組みが不可欠です。

そしてローカルな問題、ローカルな取り組みとして自分たちに引き寄せて考えていくことで、地域や自分の居場所からできそうなことが見えてくる面もあって、私たちはスクール制の小型フィットネスクラブを運営する民間企業としての模索になります。

そんなフィットネスクラブで「孤独」をケアしていくためにできることや、その観点に触れてきましたが本日はこれらの「まとめ」と自分のための備忘録的代わりにメモをして終わります。

・トレーナーはすべてのお客様をお名前で呼び、お客様の背景を知って固有の存在として認識すること

それによって居場所の定義である「客観的承認」と「関係性」の2つを満たすことができる

・「トレーナーとお客様の関係性」は2段階目を目指すこと

1段階目は好感形成(いい人)をベースにした双方向のコミュニケーションで、2段階目は専門性にもとづく問題解決を通じた信頼形成(頼りになる人)で、お客様が相談事態と思える相手になること

・「お客様同士の関係性」のための規模

お客様同士でのコミュニケーション、コミュニティが創発される適切なクラブの規模であること。パーソナルジムではお客様同士の関係性は生じないし、反対に大型総合クラブのように大きすぎても共同体にはなりにくい。

・「互いの顔が見える関係性」を大事にする

互いが顔の見える関係性がベースにあるとコモンセンス(良識)が保たれ、他者への配慮や温かな眼差し、責任ある言動につながり、良好なコミュニティが保たれやすい

・お客様同士の関係性が発展するように機会を創出する

互いに顔の見える関係がベースになっていれば、クラブがイベントやサークルなど積極的に場を設けて、楽しさや賑わいのなかで新たな関係性が生まれていく「きっかけ」をつくる

・コミュニティの文化を大事にすること

コミュニティの文化はメンバーや状況によって左右されるものだから、皆にとって居心地の良い場が保たれるように、クラブやトレーナーがそこに気をつけながら場や空気を大事にしていくこと


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