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魚料理写真館Vol.1|『ホウボウ』

Prologue

「本当にこんな魚がいるのだろうか。」

僕も図鑑で初めてこの魚を見た時はそう思ったに違いない。

真っ赤な体から生える胸鰭は、美しい緑と青で彩られた翼のようになっている。まるで魚界の孔雀だ。

さらに面白いことに、この魚には足まで生えている。
もはや魚かどうかすら怪しい生き物である。

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魴鮄 〜ホウボウ〜

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◯ホウボウ|魴鮄 / Chelidonichthys spinosus (McClleland)
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目ホウボウ科ホウボウ属

足のようなものは胸鰭の一部が変化したもので、この足を使って底を歩くように移動する。また、この足は人間で言うところの「舌」のような役割も持っており、砂の中などにいる餌の味を感知することが出来る。
また、浮き袋を使って「ググっ」と鳴くこともできる。

にしし的レシピ

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〜ホウボウのカルパッチョ〜

◯材料
・ホウボウ(鮮度の良いもの)
・パプリカ
・レモン
・イタリアンパセリ
・オリーブオイル
・塩
◯作り方
1. ホウボウをそぎ切りにする。
2. パプリカを厚めにスライスする。
3. 交互に並べ盛り付ける。
4. オリーブオイルを適量かける。
5. 塩を好みの量振りかける
6. お好みでレモンやイタリアンパセリを飾る。
ー完成ー

評価:★★★★
→程よく引き締まった身は丁度いい歯応えを生み出します。また、底の方にいる魚ではあるが全く臭みやクセがなく、非常に食べやすい身でカルパッチョにピッタリだ。ただ、強い旨味などはそこまで感じない。もしかすると皮目に旨味があるのかもしれない。次は皮ごと炙って食べてみたい。

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〜ホウボウのアクアパッツァ〜

◯材料
・ホウボウ・・・1尾
・ニンニク・・・2片
・シーフードミックス・・・適量
・パプリカ・・・1/2個
・オリーブオイル・・・適量
・白ワイン・・・適量
・塩こしょう・・・適量
・塩・・・適量
・イタリアンパセリやライム、レモンなどのあしらい・・・お好みで
◯作り方
1. あらかじめ、ホウボウの下処理(ウロコ、エラ、内臓などの除去)や野菜のカットを終わらせておく。ホウボウには下味として塩こしょうや塩をまぶしておく。この際滲み出てきた水分はしっかりと拭き取る。(この水分が臭みの元となる。)
2. フライパンにオリーブオイルをしき、加熱。
3. ニンニク2片をそのまま中火で炒める。
4. ニンニクの香りが立ってきたら、ホウボウをまるまる1尾投入。
5. 5分目くらいまで火が通ったら、白ワインを回しかける。
6. そこに、シーフードミックス、パプリカを加えて中火で続けて加熱。
7. 味見をしながら塩を足していく。
8. 十分に加熱し終えたら盛り付ける。
ー完成ー

評価:★★★★
→火を通しても身が固くならず、程よくほぐれてくれる。身は上品で淡白な味わい。海鮮ベースの煮だれに絡めて食べるととても美味しい。レモンやライムを少し絞っても、さっぱりとした味わいがアクセントになって面白い。ちなみに、シーフードミックスではなく、生のアサリなんかを使えばもっと本格的な味わいになるが、一人暮らしの僕にとっては、シーフードミックスを使うことで、時短&コスパに繋がり、非常に助かっている笑

おわり

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それではまた。

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