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育つぶ~『小さい人間にならないでね』

(2016年5月23日の記事を、焼き直し)


息子くんも大きくなるにつれて、
だんだんとワガママが目立つようになってきました。
まだ遊び続けたいときが、特にそう。

まぁ、こどもだから当たり前なんですけどね。

「ごはんできたよー」

息子くん「まーだーあーそーぶーのっっ‼︎」

耳に響くほどの大声で
希望を通そうとするときもある。


こういうときは、つい親の感情も高ぶりやすい。

妻「だったら食べなくていいっ‼︎」

なんてカミナリが聞こえてきそうです。


「〇時になったら終わりにしようね。」

言わずと知れた、育児本にある神対応しつけの最たる例だ。

「約束を守る」と「時間を守る」の二つを同時に教えられる優れもの。

息子くんに使ってみたところ、
約束を守るという意味で効果はあったけど、
そんなにすんなりいくはずもない。

妻「長い針が6になったら終わりにしようね」
息子くん「7がいい」

すぐに抜け道を見つけた息子くん。
折衝というものを覚えたようだ。

まぁ自分で決めた時間を守るならそれでもいいかと、息子くんのいう時間で手を打つ。


時間についてはしばらくそんなやり取りが続いてましたが、ある日ちょっとした事件が起こりました。

それは、お風呂でのこと。

遊んでる息子くんに、何分になったら体洗う?と尋ね、約束の時間が決まった。

そうすると、まだ全然時間が経ってないうちからチラチラ時計を見ては、

「もう(時間に)なった?」

と何度も聞く。

まだ大丈夫だよ、と言っても、またすぐ時計を見ては聞いてくる。

その繰り返し。


すぐに、これは良くないなと感じた。


学校に行くようになれば時間で線を引かれた生活になって、社会に出れば今度は時間との戦いだ。

今から細かいことばかり気にする人間になってどうする。
親として、危機に似たような感覚に襲われました。

とは言いつつも、時間に沿った生活を学ぶことも現代社会の基礎でもあるので大事です。

今のところ、時間を意識しながら、意識し過ぎないような解はありません。

なので、偏り過ぎないよう適度に、時間の約束をするようにしてます。

ある父親とひとり息子の毎日を描いています。 息子の行動や発言に気づきを覚えたことをテーマに、 父親として子育てに取り組む姿を見ていただければ嬉しいです。