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自分を大切にするとは、断る勇気を持つことに他ならない


自分を大切にしよう。

いたるところで聞かれる言葉だけど、「具体的に何をどうしたらいいの?」と思っている人が多いはず。

私は、それは、「断る」ことにあると思う。
「自分らしくないもの」を断ることに。

そうすると、今度は、「自分らしさ」が何なのか、わからない人が出てくる。

自分らしさって、なんだろう?

自分で自分自身を把握することほど、難しいものはない。客観的に見ることができないし、自分でもイマイチよくわからない。だからって、「あなたってこうだよね」と、人から言われたことを、そのまま受け入れられるはずもない。


だったら、こう考えてみてはどうだろう?

「自分らしさ=あなたが守りたいもの」

これならわかるはず。あなたのこだわりを全部、羅列すればいいだけだから。朝のコーヒータイム、家族の時間、週末のセルフケア… もっと抽象的でもいい。仕事の流儀、家事のこだわり、人との関わり方… 

きっと、あなたのやり方や、あなたのこだわりがあるはず。それらが乱されるとイラっとするようなこと。心がザワつくこと。それこそが、あなたが守りたいもの。そこに「あなたらしさ」がある


例えば、私は、食べたいものを、食べたいときに食べられないのが、とてもストレスになる。食いしん坊だから、食への執着が半端ない。

「今日はタイ料理が食べたい」と思ったとしよう。ひとりの外出なら、言うまでもなく、タイ料理に決まり。これが、何かの集まりの流れで「インドカレーに行こう!」となっても、「ごめん、私はタイ料理の気分なの」と、ひとりでもタイ料理に行く。

私のお腹はもう、タイ料理が来るもんだと待ち受けている。そこにインドカレーが入ってきたら、ギャップに耐えられない。ココロとカラダの違和感に耐えられない。「トムヤムラーメン食べたかったのになあ」と思いながらインドカレーを食べても、残念な気持ちしか残らない。インドカレーにも失礼だ。

インドカレーも、もちろん大好き。インドカレーを食べたいときに誘われたら、喜んで付いていく。問題は、タイミングだけ。

そういう時は、自分のココロを優先するようにしてる。昔は、できなかったけどね。「付き合いが悪い人」とか、「みんなの和を乱す人」って思われるのが怖かったから。

でも、そうやって、自分のココロを押し殺していると、そんな自分のことが嫌になってしまう。そのうちに、「自分」というものがなくなってしまう。何がしたいのか、何が好きなのかもわからなくなってしまう。存在がなくなってしまう気がする。


「みんなの声」ではなく、「自分の声」を聞くようになったら、なくなりかけていた自分を、少しずつ取り戻せるようになった。嫌いになりかけていた自分にも、自信を持てるようになった。

断ったって、意外とみんな、さらっと受け止めてくれる。勇気を振り絞って伝えたはずが、肩透かしをくらったみたいに。な〜んだ、断ってもいいんだって。力んで構えていたのは、自分だけだったんだって。

守りたいものを守ることができたとき、何でもない小さなことでも嬉しいもの。それは、自分で自分を、大切にしていることを、ひしひしと実感できるから。

守りたいものを守るために、断る勇気を持とう。

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