マルコム太郎

小説家・作家志望、 「ゆきゆきて、神軍 の地上波放送を実現する会」 創設者 兼 会長、…

マルコム太郎

小説家・作家志望、 「ゆきゆきて、神軍 の地上波放送を実現する会」 創設者 兼 会長、政治活動家、芸術批評家、ケインズ経済学派、MMT理論信仰、現代アート・サブカルチャーの探究、哲学・思想の独自研究、ポストモダニズムの分析、アングラ文化の振興、プロレス・映画・HR/HMに精通。

最近の記事

オッペンハイマーを劇場で4回観たので感想書きます。

3時間もある超大作とあって、何を感じたか、どう考えたか、どのシーンが記憶に焼きついたか、本当に観た人の数だけ答えがあると思う。 その中でも私の素直な感想を書きたい。 単刀直入に言って、映画としてとても良くできていて、演出・ストーリー構成・音楽・音響・撮影・役者の演技、全てが一流で見応えが半端なかった。そしてこの映画の持つ壮大なメッセージ性も私には重く伝わった。 ノーラン監督の手腕も存分に発揮され、上手く噛み合っていたと思う。「どうして時系列を入れ替えるのか」や「分かりにく

    • 【映画比較論】「その男、凶暴につき」×「チェイサー」

      日本映画・北野武監督作「その男、凶暴につき」(1989年) 韓国映画・ナ・ホンジン監督作「チェイサー」(2008年) 共通点1 死んだ目をした冷血サイコパス まず犯人役の2人の特徴がかなり似通っています。その男、凶暴につきでの白竜さん。↓ マジで怖い顔してる。後のvシネマでヤクザ役をやっている時とはまた違った怖さですよね。 一方「チェイサー」のハ・ジョンウ、これも顔が冷たく恐ろしい。劇中の行動全てが狂い過ぎてるせいかもしれません。もしかしたら監督は白竜さん的な顔をキ

      • Netflixで観れる「笑って、泣けて、考えさせられる」名作映画3本

        誰が何と言おうと、映画ってやっぱり良いですよね。 一番そう思えるときって、個人的に映画で泣いたときなんです。 少し今日は力を抜いてただ単に好きな映画をダラダラと書き連ねていきます。 今日紹介するオススメ映画は、 「最強のふたり」 「グリーンブック」 「コーダ あいのうた」 の3本です。 観たことあるわ!って人が多いであろう王道中の王道ですね。 1.最強のふたり この2人全くもって対照的。黒人と白人、資産家と貧困家庭、健常者と身障者。 絶対噛み合うはずがない2

        • ~プロレスとは人生であり、人生とは悲劇である~映画・「アイアンクロー」の感想【新作映画レビュー】

          これはプロレス映画という範疇を超えた、21世紀の映画史に残る傑作と言っても過言ではないであろう。 学生である私自身は、時代に似合わないオールドスクールなプロレスマニアであると自負している。何せかれこれ10年ほど前の小学生時代に、漫画・プロレススーパースター列伝を読んでいたのだ。 確かブルーザー・ブロディの回であったか、フリッツ・フォン・エリックが登場していた。 一度つかむと離さない必殺技アイアンクローとそれによって流血する選手、実際に手を鉄のように描いていた画は今でも鮮明

        オッペンハイマーを劇場で4回観たので感想書きます。

          映画「オッペンハイマー」を見る前に気をつけておくこと。

          アカデミー賞7部門受賞で話題をかっさらった大作「オッペンハイマー」が、日本では3月29日に満を持して公開されました。国内での人気も高いクリストファー・ノーラン監督の長編12作目ということもあり、ファンの間では公開が待ち焦がれられていました。題材が原爆の父・オッペンハイマーの生涯を描いたものであるため、日本では非常にセンシティブな内容になっていることもあり注目を集めていました。そんなオッペンハイマーを見る前に知っておきたいこと、注意すべき点をまとめました。 ①時代背景の前提知

          映画「オッペンハイマー」を見る前に気をつけておくこと。