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そんなことも知らないの?


2023年6月15日(木)朝の6:00になりました。

PDCA、OODA、STPD、OECD、PPAP。

どうも、高倉大希です。




わたしたちは、教えたがりです。

自分の存在価値を、実感することができるからです。


自分のおかげで、相手の理解が促進された。

そんな事実が、欲しくて欲しくてたまりません。


「あなたのおかげで助かったよ、ありがとう」

誰かにこう言われたくて、どうしようもないのです。


「あなたがいないと困る」この言葉は、麻薬だ。組織の中で、「替えの利かない人」は、今の位置にとどまる。「歯車として機能する人」は、人の上に立てる。いっけん、逆だと思ったかもしれない。しかし、残念ながら、これが真理だ。そして、別に、どちらが正解かではない。あなたが、どちらを選ぶかだ。

安藤広大(2023)「とにかく仕組み化」ダイヤモンド社


知識でマウントをとることができたときにも、わたしたちは快感を覚えます。

SWサイクルに、R2D2マネジメント。

C3POプログラムに、DTKCカリキュラム。

「そんなことも知らないの?」と、言いたくて仕方がありません。


だからこそ、あえて「知っていて当然ですよね」という顔をしながら、これらの言葉をつかいます。

相手が知らなさそうな素振りを見せたとしても、あえて「なぜ困っているのかがわからない」という間をつくります。

そして、タイミングを見計らって「ああ、この言葉の意味?そんなことも知らないの?」と、予定どおりに言うわけです。


限界を受け入れるというのは、つまり「何もかもはできない」と認めることだ。自分がやりたいことも、他人に頼まれたことも、すべてをやっている時間はない。絶対にない。

オリバー・バークマン(2022)「限りある時間の使い方」かんき出版


すこし厄介なのが、「知っておくべき言葉もたしかにある」ということです。

特定の業界に身を置く限り、触れておくべき言葉があるはずです。

日ごろからアンテナを張っていれば、出会っているはずの言葉たちです。

そんな言葉を知らないという事実は、もしかするとただ怠慢を証明することになってしまうかもしれません。


所詮は言葉、されど言葉。

言葉が認識をつくり、言葉が世界を前に進めます。


ニュートンにとっての微積分学は、「あたらしい数学というよりも、「世界を説明するためのあたらしい言葉」といったほうが的確なのかもしれません。

瀧本哲史(2016)「ミライの授業」講談社


知っているとか、知らないとか、そんなところで争っている場合ではありません。

知るべき言葉は、知ればいい。

知らない言葉は、知らないと言えばいい。

その先で、会いましょう。






サポートしたあなたには幸せが訪れます。