見出し画像

近くにある問題は大きく見える


2023年5月13日(土)朝の6:00になりました。

クローズ・アップだ、クローズ・アップ。

そしてまたもや、クローズ・アップだ。

どうも、高倉大希です。




ルネ・マグリットの作品に、『リスニングルーム』という絵画があります。

部屋の中に巨大なリンゴが配置されているこの絵です。


『The Listening Room』


あえて「巨大なリンゴ」と述べましたが、見方によっては「部屋が小さい」と捉えることもできます。


リンゴが大きいのか、部屋が小さいのか。

絶対的な基準をもたない我々には、判断することができません。


「リンゴが大きい」と思ったとしても、「部屋が小さい」と思ったとしても、それはあなたが勝手にそう思っているにすぎません。


今日の社会では、依然として「個」の思想が強すぎるのだ。決して全体主義に陥ることなく、わたしたち個々の人間が、個体としてだけではなく、同時に「種」としての時間を生きる認識が生まれるのにはどうすればいいのだろうか。

ドミニク・チェン(2022)「未来をつくる言葉 わかりあえなさをつなぐために」新潮社


目の前に立ちはだかる大きな問題に、わたしたちはいつも頭を悩ませます。


あえて「大きな問題」と述べましたが、見方によっては「部屋が小さい」と捉えることもできます。


問題が大きいのか、部屋が小さいのか。

絶対的な基準をもたない我々には、判断することができません。


それにも関わらず、わたしたちは「大きな問題」だと決めつけて、眉間に皺を寄せるのです。


ぼくは、先生の役割って、一つの狭い常識のなかで生きている人に、そうじゃないよと教えてくれて、でも、その答えは自分で見つけなさいよらといってくれることだと思います。だから、先生を見て、「ぼくって、わたしって、ちっちゃいなあ」と思えるような人じゃないとダメなんじゃないかなって思います。

高橋源一郎(2022)「5と3/4時間目の授業」講談社


蟻にとって、象はとても大きな生きものです。

地球にとって、象はとても小さな生きものです。


問題の大きさを決めているのは、あなたです。


あなたが勝手に「大きな問題」だと思い込んでいる。

ただそれだけの話です。


問題の本質は、君が世界のことをよく知らないことではなく、君が自分自身のことをよく知らないことだと気づけば、解決への道が開くだろう。問題の本質は外ではなく、君の内側にあるのだ。

森岡毅(2019)「苦しかったときの話をしようか」ダイヤモンド社


近くにある問題は、大きく見えます。

それが、自然の摂理です。


ただ、「大きく見えること」と「実際に大きいのかどうか」は、また別の話です。


もし、あなたがその大きさを決められるのなら、都合のよい方を選びましょう。


大抵の場合は、ただ部屋が小さいだけです。






サポートしたあなたには幸せが訪れます。