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やり抜く人の9つの習慣


著者  ハイディ・グラント・ハルバーソン 

やり抜く人の9つの習慣 ~コロンビア大学の成功の科学~


いわゆる成功者と呼ばれる人たちは「才能が成功へ導いた」のではなく

ある種の思考や行動によって、自らを成功に導いている。


本書ではこの共通する思考や行動を「9つの習慣」としてまとめられています。

こちらを簡単にいくつか紹介していきます。

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1.目標に具体性を与える 


 まず第一に目標を具体的かつ詳細に、自分が達成したいことを考え抜くことです。


私にとって成功とは何か」そして「成功への障害は何か」この2つを繰り返し心の中で考えることがとても大事なことです。

この作業をメンタル・コントラクトと言います。


また「目標を達成するために何が自分に必要か」
これを意識化し、具体的な行動に落とし込むことが重要です。

メンタル・コントラクトではその「何が必要か」
がはっきり自覚できます。

具体的には

1 目標を達成し、成功したときの「感情」をしっかりと味わう。 

2 心の中で、そのときに起きていることを明瞭にイメージする。
  ・周囲の様子はどうなっているでしょうか?

3 そこに至るまでの、障害を考える。

上記の方法を行うことで

達成した時の自分と今の自分との差(=コントラクト)を明確に考え抜くことが出来ます。

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2.目標達成への行動計画をつくる



 目標達成のためにやるべき行動を着実に実行するためには、「いつ何をやるか」をあらかじめ予定に入れておくべきです


 例えば、 「月曜日、水曜日、金曜日には出勤前に必ず30分運動する」 

 ただ単純なことですが、分かっていても実際に行動するひとが少ないです。
 
 しかしこの繰り返しが目標達成への近道となります。

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目標達成の切り札─if-thenプランニング

「if-then」とは「もしこうなったら、こうする」という意味です。

「どんな行動をするかを事前に具体的に決めておく」ことで、それが実行される確率が高まるということです。

例えば

 「(if)月曜日、水曜日、金曜日になったら

then)出勤前に必ず30分運動する」 となります。

  
 ただ決めるのではなく、事前に「いつ」「何を」やるかを、はっきりと決めておくことで、実行できる確率は2倍から3倍も高くなります。


3.目標までの距離を意識する


 目標に向かって行動をするときには、できるだけ多くフィードバックを得ることが大切です。

 フィードバックによって、向上しているのか(あるいは、していないのか)がはっきりするからです。

 しかし、最近の研究でわかっていることは「初心者はあまり頻繁にチェックすべきではない」ということです。

 混乱を招き、かえって上達の邪魔となってしまいます。ある程度、コツをつかむまでは、頻繁にフィードバックを受けることはやめておいた方がよいのです。

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 正しいフィードバックは、モチベーションを高めてくれますが、誤ったフィードバックはモチベーションを削いでしまいかねません。つまり、フィードバックは”諸刃の剣”なのです。

  目標に対するときには、対照的な視点があります。「これまで思考(to-date thinking)」と「これから思考(to-go thinking)」の2つです。

これまで思考」とは「どこまでやり遂げたのか」に視点を向ける思考スタイルです。つまり「これまで進んだ距離に目を向けること」と言い換えることができます。


これから思考」とは「あとどれだけやらなければいけないのか」に視点を向ける思考スタイルです。つまり「目標までの距離に目を向けること」と言い換えられます。

「これまで思考」の強い人は、早い段階で達成感を持つために、早く気が緩んでしまいます。

 逆に「これから思考」を重視して目標までの距離を測ると、モチベーションは維持されます。

 何かをしてきた過去ではなく、するべき未来を見据えて行動することがモチベーションの維持、向上につながります。

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4.現実的楽観主義者になる


「私には目標を達成する力がある」「私は成功する能力を持っている」そう信じるポジティブ精神はモチベーションを高める大きな助けとなります。

 しかし「望むことは簡単にできる」「ほしいものは簡単に手に入る」と考えると失敗の確率が高まるという研究があります。
そう考えたせいで油断してしまい、必要な準備をおこたってしまうからです。

目標達成を甘く考えるのではなく、あくまでポジティブに、楽観的に捉えることが重要です。

ではポジティブに考える人とはどういうひとか?

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ポジティブに考える人には、ある傾向があるとされています。

 1・健康。病気になっても早く回復する。 
 2・うつ状態になることが少ない。 
 3・優先順位をつけるのが上手で、多くのことに取り組むことができる。
 4・逆境や困難にうまく対処できる

周りのポジティブな人たちを見て同意するところも多いのではないでしょうか?

「目標は達成できる」と信じるのは変わらず大切なことです。

しかし、「目標は簡単に達成できる」と考えてはいけないということです。

 現実的に、成功を望み、それにふさわしい正しい努力をすることが重要です。

非現実的な地に足のつかない理想論では目標達成には届きません。

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まとめ


 今回は9つの習慣のうち4つを取り上げて説明いたしました。

どれも当たり前のことだな、と思われたかもしれません。

だからこそ、つい軽視されている部分かと思います。


 何かを成し遂げるにはそれ相応の目標達成意識と努力が必要です。

この本の続きを読むこともあなたの目標達成への一歩だと思いますので

ぜひ続きは本で読んでいただければと思います。

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