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【インデックス投資を始めよう】1.今さら聞けない!インデックス投資とは

ここではインデックス投資とはそもそも何なのかを学習していきます。

●インデックス投資とは

皆さんはインデックス投資という言葉の意味をご存じでしょうか。

インデックス(index)は日本語で「指標、指数」という意味があるから、何かの「指標、指数」に投資するんでしょ?

素晴らしい!その通りです。
インデックス投資とは市場の動きを示す指数の値動きに連動するように設計された投資方法です。

それではその「指標」とはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
代表的な指標は以下の通りです。
・日経平均株価
・TOPIX(東証株価指数)
・ダウ平均株価
・S&P500指数
・ナスダック総合指数

インデックス投資は、これらの指数に連動する商品に投資することで分散投資を行うことができます。
商品には投資信託やETFなどがあります。

代表的な指数としてS&P500指数(以下S&P500)を用いて説明していきます。
S&P500に連動する商品に投資するということは、アメリカの主要企業500社へ分散投資していることを意味しています。
S&P500は優良企業のみで構成されており非常に安全性が高いです。なぜならS&P500への採用基準は非常に厳しく、その採用基準を満たさない場合は銘柄入れ替えが行われます。この指数が0になることは地球が滅びでもしない限りありえないと考えてよいでしょう。

次にS&P500の変化を見ていきましょう。
S&P500は1960~2021年の62年間で約77倍となっています。これは毎年+7.3%ずつ上昇する株式を購入したのと変わらない成績です。
ブラックマンデーやリーマンショック前に投資した投資家でさえ、売却しなければプラスになっているのです。
なお、米国経済は成長を続けているため、これからさらに上昇するものと考えられています。
このように経済が成長し続けている国へのインデックス投資は長期で保有することで大きな利益を得ることができます。

積み立てたら長期間何にもせずにほったらかし、そんな運用が理想なのです。


●意外と知らない?インデックスファンドの裏側

インデックス投資の代表的な商品として投資信託(ファンド)があります。インデックスファンドは「インデックスに採用されている全銘柄に投資している」と思われがちですが、実は違います。

インデックスファンドの純資産残高の規模が小さければ、投資資金が足りず、全銘柄への投資はできません。

そこで実際にインデックスファンドを運用する時には、インデックスとほぼ同じリターンが実現できるようなモデルポートフォリオを構築します。
モデルポートフォリオはインデックスに採用されている全銘柄へ投資しているわけではないので、運用リターンには誤差が生じます。
これをトラッキングエラーといいます。

トラッキングエラーが起こる主な原因は2つあります。

1.純資産残高が小さい(30憶円以下)
2.大口の追加・解約が生じる

つまり、インデックスファンドの純資産残高は大きければ大きいほど、トラッキングエラーは少なくなり、よりインデックスに近いリターンを得られるということになります。
インデックスファンドを購入する場合は、必ず純資産残高を確認するようにしましょう。


●インデックスファンドとアクティブファンド

インデックスファンドとよく比較対象になるものとしてアクティブファンドがあります。

インデックスファンドは前述のように市場全体の値動きに連動する投資信託ですが、アクティブファンドは企業の業績予想や株価分析に基づいてインデックスを上回る運用成績を目指す投資信託です。

この説明を見るとアクティブファンドのほうが良さそうじゃん、と思う方が多いのでご注意ください。

アクティブファンドはインデックスを上回る運用成績を目指しているだけで、絶対に上回るわけではないのです。
むしろインデックスファンドを上回るアクティブファンドは全体の10~15%しかないといわれています。

アクティブファンドがインデックスファンドに勝てない主な理由は運用コストです。
インデックスファンドは指数に連動させるだけなので運用コストがほとんどかかりませんが、アクティブファンドは優秀なファンドマネージャーの給与や頻繁な売買手数料がかかるため運用コストが非常に高いです。
具体的には運用コスト(信託報酬)で1~2%程度の差が生まれます。
アクティブファンドを1000万円購入していれば、毎年10万円~20万円も多く支払っている計算になります。
それでもなお、優秀なアクティブファンドを見つけて購入するというのであれば止めませんが。

●資産形成の王道はインデックスファンドの積立投資

インデックスファンドは最低投資金額が100円と少額から積み立てることができます。
まとまったお金がない人でもすぐに始められます。
資産形成には毎月の余った資金での積立がおすすめです。
過剰な投資をすると資金難におちいり、インデックスファンドを解約せざるを得ないケースが出てくるので注意しましょう。

インデックスファンドは長期投資することで配当金の複利効果を得られるため、同種のETFよりも大きな利回りになります。
ETFでは配当金を受け取る時に課税されるため、課税された分の複利効果がなくなるのです。
ただし、投資に最適解を求める必要はありません。配当金を受け取ることでモチベーションが継続できる方はETFを選択しても良いでしょう。
自分が続けられる方法を選ぶことが重要です。

続いて長期投資の効果を見ていきましょう。
例えばS&P500のインデックスファンドに毎年同額を積立投資し、毎年約7%で運用することができれば20年で約2倍の資産に増やすことができます。

複利効果とは、運用で得た収益を再び投資することで、利息が利息を生んでどんどん膨らんでいく効果のことです。
100万円を年7%で運用することができれば翌年に7万円増えます。さらに翌年は107万円の7%で7万4900円増えます。これが積み重なると100万円は20年で約4倍(正確には3.87倍)になります。

これでインデックス投資の素晴らしさはわかっていただけたかと思います。
複利効果は投資期間に比例します。若い時からインデックス投資を始めていれば、資産は何倍にも増えることでしょう。

いかがでしたでしょうか。
積み立てたらほったらかし、何にもせずに数倍ものリターンを得られるとしたら最高ですね。
安くなってから買おうと待っていたら、どんどん上がってしまうかもしれません。
私も20代でインデックス投資を始めていたらと後悔しています。
20代の皆さんは私と同じような思いをしないでくださいね。

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