「好きなこと」から離れた時間
面接に落ちる
大好きな大好きな、お菓子を作る仕事。
東京に戻ったころ、私は30代。
どうにか作る仕事がしたくて、
転居先近くのカフェに面接に行きました。
そこで、経歴を話したところ、
「じゃ、デザート担当していただけますね!」
と、前向きな返答。
私好みのカフェだったので
「やった!」と思った次の瞬間、
相手の方の質問に言葉を失います。
「妊娠や出産は大丈夫ですか?
できれば長く勤めていただきたいので」
「‥‥それは、分かりません。」
それが原因かどうかは分かりませんが、
私は不採用になりました。
それからというもの、
・自分のやりたいこと
・これからの家庭のかたち
・孫が欲しい自分の親のこと
これらのことを、
真剣に考えるようになりました。
私は、決して器用ではないし、
大した忍耐力もない。
ただ、自分のやりたいことばかりを
考えていて、本当にいいのだろうか‥。
人生初の事務職と無職
結局、私は
派遣で事務の仕事を選ぶことにしました。
事務の仕事は人生初だったので
決してラクではなかった。
それでも必死に業務を覚え、
こなしました。
派遣の仕事が満了になり、
次の仕事を紹介してもらってすぐ
第一子を妊娠
体調が思わしくなかったため、
ここで派遣は終了します。
その後、仕事はできなくなりました。
人生で初めて体験した無職の期間は、
「何もしない時間がもったいない!!」
と、ワケの分からない焦りに襲われました。
そこで、将来のために
簿記3級とパソコン検定の勉強を開始。
そして、胎児にお腹をボコボコ蹴られながら
検定会場で試験を受けました。