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神奈川県のマンションにEV充電設備設置について一通り説明してきた話

先日、旧知のマンション管理士から声がかかった。
『辻君さぁ、EVや充電器について詳しいよね?俺、その辺、全然、不勉強だから、今度、理事会に来て説明してくれない?』
と、お呼びがかかったので、行ってきた時のお話し。

それにしても、このマンション管理士さんは、実は、私の業界の師匠ともいうべき人だ。
昔は、私がその方からなんでも教わっていたのだが、時代は移り変わり、近年は逆の立場になりつつある。
時の流れとテクノロジーの変化、進化とは恐ろしいというか、素晴らしいというか。

理事会では、集まった理事さんたち6人位を前に、自己紹介して説明を始めた。
理事長さんに、自分の持ち時間を確認したところ、10分との事だった。
逆算して資料の説明構成を考えた結果、EVそのものやエネルギー事情に関する世界潮流や、経産省の考えなどは3分で説明し、逆に規格、容量、課金の仕組み等、具体的な事を7分で説明した。

いつもはファシリテーターをやることが多いが、この日は違った。
持ち時間に応じて、説明の中身や順序、優先順位をきめ細かく調整するのはいつものことなので、お手の物、といったところだ。

説明が終わり、質疑応答の時間になると、やはり補助金、助成金の質問が多く出た。
それと、そもそも時期尚早ではないかといった視点や、現在がデファクトスタンダード(業界標準規格)が定まった時期なのか、これからなのか?といった質問も飛び出した。

あとは、最近、共用部分の電気料削減を目的に、契約アンペア数を落としたが、これはEV充電機設置を前提とすると、むしろ余計な対応だったかといった質問が出た。

活発で、勉強熱心な理事会さんではあるが、やはりEVに関しては、まだまだ知らない事が多く慎重だ。
私からは、補助金・助成金が多く出るタイミングで、一気に導入したいお気持ちはわかるが、合意形成しなければならない部分が、ハード、ソフト両面に沢山あるので、適宜、専門家の意見等を聞きながら検討されてはどうかと申し上げて説明会は終了した。

私は、特定の充電機ベンダーと付き合いがある訳でも、自身が充電ベンダーでも無いので、あくまでニュートラルな立場で組合様にアドバイスが出来る。
多分、私の様な基礎リテラシーを高める《水先案内人》の様な人材が、これからたくさん必要になるのかな?と思いつつ現場を後にしたのだった。

マンションeコネクト株式会社

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