ほたて

40代のシングルワーキングマザー。向田邦子さんが好き。「言語化する力が、人生を豊かにす…

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40代のシングルワーキングマザー。向田邦子さんが好き。「言語化する力が、人生を豊かにする」をモットーに、文章をつづっていきたいと思います。

最近の記事

オランダのマダム ヨーコの話

2005年~2006年までの約1年間、オランダ南東部のナイメーヘンという街に滞在していました。 滞在先は、大学に紹介してもらった下宿先で、ヨーコというマダムが住む一軒家の2階の1室を借りることになりました。 ヨーコはボブが似合うおしゃれでスタイルのいい女性でした。おそらく60歳前後だったと思います。 離婚していて、独り身、子供は独立しているから部屋が余っていてそこを学生に貸していました。 私が到着したころ、2階のもう一つの部屋はパキスタン人の男の子が住んでいました。(夜に友

    • 人と比べず平気に生きていく

      最近、人生で一番といえるほど落ち込んでいる。 noteを書き始めたのも、その状態を脱したくてしかたがなかったからだ。 なかなか自分の気持ちを上向きにできなかったし、 もう生きているのもやめたくなったほど。 この気持ちを脱したくて、心が軽くなる言葉を必死で探し、 一番勇気づけられたのは「人生が変わる前は、必ず悪いことが起こる」だった。 都合のいい解釈とはわかっているけれど、これから変わるんだ、よくなる前兆なんだ、そう思うと楽になった。 インスタグラムで絵がうまい人を見て、い

      • 君のことが一番大切

        昨日息子に「最近お母さんが冷たい」と言われてしまいました。 確かに、自分自身のメンタルが安定していないことと、息子が来年から中学なのに勉強の姿勢が身についていないことで焦りがあり、できていないことばかりを指摘して追い詰めていたような気がする。 そして心のスキマを埋めるためにネットばかり見ている私。 もっと息子と話をしよう、もっと息子のことを見よう、優しい言葉をかけよう。 母親であることが時々しんどいのはみんな同じ。 落ち込んでもいいけど、大切なことを見失わないように。

        • 【映画感想】マイ・ガール

          君を忘れない 私が小学校6年生の時にハマりにハマった映画です。 冗談ではなく100回くらい見たと思います。 当時はVHSで、うっかりツメを折り忘れていたために上書き録画をしてしまったときは、ショックで泣き崩れました・・・。 ベーダのバミューダパンツが可愛くて、真似してはいていたなぁ。 ベーダが身に着けているムードリングが欲しくて欲しくてたまらなかったなぁ。(本気で気分によって色が変わると思い込んでいた小学生の可愛い私。) 1970年代、自身の誕生とともに母を亡くした11歳

        オランダのマダム ヨーコの話

          【映画感想】ザ・エージェント

          ジェリー・マクガイアはノリにノッたやり手のスポーツ・エージェント。 しかし選手を商品としてしか見ていない会社のやり方に嫌気がさして、会社にたてついた結果、クビになってしまう。 彼に残ったのはアメフト選手のロッドと、会計係でシングルマザーのドロシーだけ。 もがきながらイチから出直し、ロッドとの友情、ドロシーとの恋愛で改めて人生で大切なものはなにかを見つけ出す物語。 なんといってもこの映画ではシングルマザーのドロシーに感情移入してしまいました。 それにドロシーの一人息子のレイ

          【映画感想】ザ・エージェント

          自分の価値を高めるためには

          とりあえず質より量、と毎日書くことを目標に始めてみたものの、早くもネタ不足です(笑) 映画はそれなりに観てきているので感想ネタには困らないだろうとタカをくくっていたが、感想を書くために観てきていないので、いざ書こうとすると書けない…。 しかし平日はサラリーマンなのでインプット時間がない。 週末に書き溜めて、1日ずつアップするか…(毎日更新と言えるのか?) それから、映画の感想を書いている人は山ほどいるので、読んでもらうためには差異化が必要。 圧倒的知識と文章力があるならと

          自分の価値を高めるためには

          【映画感想】アバウト・ア・ボーイ

          2人じゃ足りない、3人でないと この映画は好きすぎて、逆に感想を書くのが難しいです。 父の遺産で生活する無職の独身男ウィルは自由気ままに人生を楽しんでいた。 後腐れなく別れられるという理由でシングルマザーをターゲットに恋愛を楽しもうとするクズ男のウィルですが、風変わりな少年マーカスとその母に出会い、徐々に変化が。 マーカスの母はとても優しいけど 情緒不安定で時々自殺未遂を起こしてしまう。 マーカスはマーカスで学校ではいじめられていて、普通なら心を病んでしまうほどの状況な

          【映画感想】アバウト・ア・ボーイ

          【映画感想】レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

          ここではないどこかに夢がある症候群 ブルーバレンタインと並ぶ家庭崩壊モノ映画です。 1950年代の新興住宅地に二人の子供とともに暮らすフランクとエイプリル夫妻。 どこにでもいる普通の幸せな家族。 おそらく多くの方がレビューで書いていると思いますが、この映画では驚くほど子供の存在感がありません。 この夫婦は、本当に自分たちのことしか考えていない。 険悪な仲だった二人が、パリ移住という夢を見つけ、それに向かってやや希望が見えたかに思えたが、エイプリルの妊娠により希望が絶たれる。

          【映画感想】レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

          10年後の自分

          今、私は大学職員として働いています。 環境に恵まれているし、安定しているので辞めるつもりはありません。 でも10年後、50代になった自分を想像すると、1日8時間拘束されて仕事をするのは心身ともに大変ではないかと思う。 これまで恥ずかしくて人に言ったことがないけど、文章やイラストを描いてそれをライフワークにして生涯現役で生きていけたら幸せだろうなと思っている。 だったら住む場所にも縛られない。 息子が自立したら、海外移住だってしていい。 憧れは銀色夏生さんみたいな生き方。(

          10年後の自分

          【映画感想】ザリガニの鳴くところ

          自然から学んだ生きる力 ノースカロライナ州の湿地で幼い頃から一人で暮らす美しい少女カイア。 次々と家族は湿地を離れ、最後に残った父もカイアを残して出ていった。 6歳の少女には辛すぎる現実。 なぜ誰もカイアを連れて行ってあげなかったんだろう。 雑貨屋の夫婦だけがカイアを気にかけてくれたが、カイアは決して二人に甘えることはなく貝を集めて彼らに渡し、お金と交換してもらい生活する。 やがて成長したカイアはある2人の男性と出会う。 出会ったのがテイトだけだったらよかったのに。 テイ

          【映画感想】ザリガニの鳴くところ

          【映画感想】きみに読む物語

          生涯一人の女性を愛した男性の王道ラブストーリー ひと夏の休暇を過ごすためにやってきた令嬢アリーと、地元の青年ノアの淡い恋愛から始まる物語。 アリーの両親に反対され、二人は離れ離れになってしまうが7年後に運命の再会を果たす。 主人公アリーを演じるレイチェル・マクアダムスはとっても可愛らしくていいんですが、無神経で無鉄砲であまり魅力的に見えないんですよね。 アリーの両親に「He is trush!(彼はくず)」とまで言われてしまった傷心のノアが、別れを切り出すと、ノアを殴るわ

          【映画感想】きみに読む物語

          私の英語学習歴(現在TOEIC930点)

          英語が好きな私のこれまでの学習歴と今後の目標です。 ・小学校6年生の時、映画「マイ・ガール」にハマり、英語に興味を持つ。 ・中学校入学と同時に英語学習開始、海外ペンパルするも圧倒的英語力不足とネタ不足により数か月で終了。 ・進学高校入学後は、ひたすら大学受験英語の勉強。  高校2年生の時に、ロサンゼルスで2週間ホームステイ ・国際系学部の大学へ入学  大学3年の後期~4年の前期まで英国・スコットランドの大学へ交換留学。  スペイン人、カナダ人のフラットメイトとの共同生活、

          私の英語学習歴(現在TOEIC930点)

          【映画感想】ブルーバレンタイン

          男女のすれ違い、埋められない溝 ディーンとシンディ夫婦の、出会った頃と現在が交錯して進んでいくストーリー。あまりにも切なく過酷な現実。 ディーンは、計らずも他の男性とシンディとの間にできたフランキーを実の娘として受け入れ、愛情深く育ててくれているし、ディーンのその日暮らしの楽天的な性格は、出会った頃から変わっていないといえば変わっていない。 むしろディーンのそんな性格に惹かれたはずのシンディなのに、いつしかそんなディーンが嫌で嫌でたまらなくなってしまう。 男性が見たら10

          【映画感想】ブルーバレンタイン

          離婚を周りに伝えた時の反応

          7年前の冬、私は4歳の息子を連れて離婚した。 離婚に至った経緯はいろいろありますが、もうその頃の私の精神状態では、結婚生活を続けるのが無理だった、ということに尽きます。 もしあのまま結婚生活を続けていたら、間違いなく鬱病になっていたと思う。 離婚をして実家に帰ることになったので、それまで住んでいた場所での知り合いに、離婚を伝えなければいけない。 反応は皆それぞれだった。 思いとどまるように説得しようとしてきた人もいるし、ただただビックリしている人。 幼稚園が同じママからは、

          離婚を周りに伝えた時の反応

          【映画感想】マンチェスター・バイ・ザ・シー

          悔やんでも悔やみきれない過去、それでも生きていかなくてはいけない 主人公のリーは、故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーを離れてボストン郊外で一人寂しく暮らしている。かつて家族と幸せいっぱいに暮らしていた町を離れ、今では笑うこともなくただ漠然と過ごす毎日。 リーによる暖炉の不始末が原因の火事で、子供全員を死なせてしまうという悲劇。唯一生き残った妻とも離婚。 悔やんでも悔やみきれない絶望的な過去。この町にはいられない。 乗り越えられない過去がある、それでも痛みとともに生きてい

          【映画感想】マンチェスター・バイ・ザ・シー

          【映画感想】Swallow スワロウ

          誰にも理解してもらえない苦しみから解放されたい 資産家と結婚しニューヨーク郊外の豪邸に暮らす美しい新妻、主人公ハンター。 誰もが羨む暮らしを手に入れたかに見えるが、 妻の気持ちを理解しようとしない夫、 平然とハンターの話を遮る義理の両親、 次第にハンターの心は孤独に蝕まれていく。 妊娠中にも関わらずビー玉や画鋲などを飲み込んで排泄することで心を満たす「異食症」に陥っていく。 ハンターに寄り添う者が誰もいなくて、中盤まで重く、苦しい気持ちになる。 ハンターの出生の秘密をカ

          【映画感想】Swallow スワロウ