国防という生死の手綱をアメリカに握られている日本と韓国

日本の国防がアメリカの傘下にあるという現実は、何を言ったところで変わりません。国内に米軍基地が点在し、自衛隊は憲法解釈の違いで政党によっては否定するところが存在する有様。有事の際に自力で国を守れるような状態とはとても言えないでしょう。

国内に米軍基地があるという意味では、韓国も変わりません。このため日本同様韓国もアメリカに対する敵対はできない状況となっています。敵対してしまえばそれこそ国内の米軍基地からの攻撃も警戒しなければならないという現実があります。そういう意味では獅子身中の虫とも言えます。

このように似たような状況を抱える日本と韓国ですが、両国の関係は同じアメリカの庇護下同士であるにもかかわらず問題を多々抱えています。主な原因は第二次大戦以前の賠償を繰り返し要求する韓国の体質にありますが、戦略物質の行方不明やレーダー照射等、向こうは更なる行為を重ねている状態です。

先日「第二次大戦以前の賠償の繰り返し」の一つである徴用工について、日本の拠出や声明等は求めない形での解決策が出されました。勿論1965年の協定を反故にする形で慰安婦や徴用工と繰り返し要求してきたので、こちらとしては「また反故にするのではないか」という不信は常に付き纏うこととなりますが。

一方ホワイト国除外についても解除の動きが出ています。そもそも自分はホワイト国除外について「あくまでも戦略物質行方不明に対する処置であり、徴用工を騒いでいた時期に行われたのは日本による意図ではない」と見ています。

安倍政権は徴用工の前に出ていた慰安婦問題に対して、10億円を拠出する形で解決を示しました。自分に言わせればこれは安倍政権のしでかしで、本来なら「1965年の協定を破棄し、支払った金を全て突き返してから要求しろ」と言うべきだったと思っています。よく「韓国に対応する順番を渡した」みたいに擁護されますが、自分に言わせれば論外、しかも我々の納めた税金を最悪のバラマキに使うもってのほかの行為です。

そんな弱腰バラマキの安倍政権が、徴用工と時期を同じくして今度はホワイト国除外という断固たる措置。この温度差から「結局安倍政権ではなくもっと後ろの何かによる行動なのだろう」と感じました。まあ、こう思った時点でアメリカ政府であるとまで思うのは自然なことでしょう。

慰安婦にしても徴用工にしても、アメリカとしては「犬も食わないような喧嘩」でしかないことでしょう。ただ、戦略物質の行方不明となると、どこぞのテロ支援国家にでも横流しにされていたらアメリカとしてはたまったものではありません。レーダー照射の動機を「韓国が戦略物質を北朝鮮に横流しする瀬取りを摘発されそうになったから」とも言われているくらいなので、戦略物質の行方不明はアメリカにとっても危険視される問題だったのでしょう。

当時から年数が経って、日米韓とも政権が代わり、ウイルス禍やウクライナ侵略で中露の危険性がより明確になってきたことも情勢の変化です。アメリカとしては日韓の足並みが揃わないことの方が大きな問題だと意識が変わってしまうのもある程度仕方ないことなのかもしれないとは思います。ただ、戦略物質について「輸出管理の実効性が確認された」などという話はあっても、再び横流しをされれば状況は当時よりも更に悪くならないかという疑問が残ります。

これに関しては日本だけでなくアメリカにとっても脅威となりかねない話なので、目先の日韓の足並みの乱れだけに飛び付かないで欲しいところです。本当に「輸出管理の実効性」があるのか納得できる説明が欲しいです。

また、仮に徴用工や輸出管理をこのような形で終結させて良いとしたとしても、レーダー照射は未だに韓国は「レーダー照射はしていない」「日本が威嚇飛行した」と言っています。竹島の問題もありますし、本当にこのまま日韓問題が解決できるとは思えません。日本は自国の主張を崩さずしっかりとアメリカに論理立てを行ない、場合によってはアメリカに韓国を力で押さえて貰うよう要求する必要があると感じます。

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