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『鏡』

~見る~

五官=目・耳・鼻・舌・皮膚
五感=見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる

この五つの器官を通じて取り込んだ五種類の外部情報を判断して心が生まれます。第六感である心も感覚器官の一つとして考えられます。
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感に加え、精神・心などと言われている第六感を含む『六根』という見方があり、眼根(視覚)・耳根(聴覚)・鼻根(嗅覚)・舌根(味覚)・身根(触覚)・意根(意識)の六種をそう呼びます。

我々は世界を六根で認知し、認識しています。そして六根は自我意識によって支配されており、自我意識は潜在意識によって支配されています。
自我に翻弄された六根では、世界の実態をみることが出来ないのです。
普段我々が見ている世界は、『六根』という鏡に映しだされた世界なのです。

世界を映しているのは自分の心。心の鏡には自分自身も映っており、その姿をも我々は見ているのです。人は心の鏡の前にたくさんのフィルターを持っています。見ているものが美しく見えるのは、美しいフィルターを通すから。醜く見えるのは、自分の心のフィルターがそのように映し出すから。様々なフィルターを通して世界を見ることによって、実体をみることが出来なくなってしまうのです。そのフィルターとは、潜在意識から生まれる自我の意識。つまり、『私』という蓄積された情報なのです。過去の経験から目の前の瞬間の世界を判断するのです。

『自分も含めた世界が、この瞬間の自分にどのように見えているか』ということをその時々意識して観察することによって、その瞬間の自分自身の心がみえます。

 本来世界は『ただある』だけであり、我々も『ただある』だけなのです。心を落ち着けて内面を観察し、冷静に客観的に世界を『観る』ことによって、いつでも美しい心で生きることが出来るのです。

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