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【認知症介護メモ】保護猫が癒やしに

猫を飼う

写真の猫は、このほど、ご縁があって譲渡に至った保護猫。
オスで、名前は娘が命名した「はむ」くん。
生後5カ月くらい。
とある保育園の駐車場に痩せ細り衰えていたところを、
そこに勤めつつ
保護猫サークルのボランティアとしても活動する方が気づき、
知り合いのシェルターに預けられた。

そのシェルターに訪問した時、
初対面なのに彼は、私のひざの上で寝てしまった。
「これも何かのご縁か」と、我が家で面倒を見ることにした。

私は以前から猫好きで、
子どもの頃に飼っていたキジトラのオス猫のことが印象深く残っている。
たまたま、シェルターで私に寄ってきた猫もキジトラ。
単なる偶然なのか・・・。そう思いを巡らすときに、ふと思った。

「母に良い影響があるかもしれない」

実は、以前飼っていた猫は、母が親戚からもらい、
よく可愛がっていた。

”アニマルセラピー”となるか

介護施設では、動物とふれあって利用者の心を癒やす
「アニマルセラピー」
を行っているところがあると新聞記事で見て、
以前から興味はあった。

家も修繕したことで、動物を飼う環境は整っていたということもあり、
一番の目的として「認知症の母の心理的ケア」を掲げ、
猫を迎え入れた。

認知症の母の反応

初日、猫を見た母は
「昔から猫は好きでねぇ」
と、猫に話しかけた。
いわゆるつじつまが合わない「トンチンカン」な話しぶりではない。
もしかして、以前飼っていた猫とおなじキジトラ柄なので、
昔の猫の名前を発するかとも予想したが、それは出なかった。
新しい猫と認識していた。

また母が「トンチンカン」な話ぶりの際には、
私がわざと猫を抱いて母の元へ行くようにした。
すると
「あら、猫飼っているの」
と、話がそれて、その場を落ち着かせることができた。

譲渡から約1カ月。今のところ母にはマイナスの影響は感じられない。

介護する側への影響

猫の存在は、介護する側の私や妻の”癒やし”にもなった。
猫を迎え入れる前は
「我々 対 認知症の母」
という、
日々状態が変わり、
コントロールが難しい時もあるヒトと接するストレスを感じていたが、
猫と接していると気が紛れるようになった。

もちろん、生後5カ月くらいの猫の世話に手間はかかるし、
母が各種介護サービスをうまく利用できている上でのことだが、
家族の間に「気まぐれ」で入ってくる彼の存在は大きい。

むしろ...


執筆する私の足元で寝る保護猫「はむ」くん

この文章を執筆する私の足下に「はむ」くんが寄り添う。
というか、寝ている。

介護する側のストレス緩和も、大切。
むしろ、猫を迎え入れて一番の効果は、それなのかもしれない。



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