「かぞかぞ」と、今年の夏を渡っていく🎐

久しぶりに座敷に寝転んでいたら、うとうとしてしまったらしい。庭は賑やかだ。ご近所の方が来て、みんなで何かとっても面白い話をしている、
一番喋っているのは父だ。父の話は面白い。
一番笑っているのは母だ。母はとてもよく笑う。
あれ？そうだっけ。
いや、違う違う。これは夢だ。

私は、がばっと飛び起きた。
父は、亡くなったんだった。
だから、ほら、このお仏壇にいる。
お線香をあげなくちゃ。
でも、マッチの火がつかない。
おかしいなぁ。
台所で母が何か作っている。
時折笑っている。
話し相手は、祖母のようだ。
ああそうだね〜。なんて言いながら、
まな板で何か切っている。
トントントンと良い音がリズミカルに響いている。
マッチがつかないって言おうかな。
でも、もう少しこの音を聞いてたいな。
開け放した窓から、夏の風。
ああ気持ち良いなあ。
そして、どこかの風鈴の音。
あれ？そうだったっけ。
いや、違う違う。
それも夢だった。
明け方にみた夢。

エアコンの音が静かに流れている。
明け方なのにもう外は少し暑そうだ。
窓を開け放すことができるのも、きっと僅かな時間だろう。
しばらく鳴らしていない風鈴が、壁にぶら下がっている。
暑さを凌ぐのが、精一杯みたいな毎日だけど、
それでも楽しいことも、面白いこともある。
そうだ。冷蔵庫に桃があるし。
「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の地上波版が、今日から始まる。
録画予約したけど、リアルタイムでももちろん見る。今夜10時があまりにも楽しみで、あんなステキな夢を見れたのかな。

毎年、暑さが更新されて、心地よく過ごす方法も、どんどん変わっている。
でも、また始まったそんな新しい夏を、再び、岸本家と、その周りの愛おしい人達と、一緒に渡っていけることは本当にありがたくて心強い。🌻
嬉しいこと。楽しいこと。面白いことを
たくさんたくさん重ねて新しい夏を泳いでいけるように、美味しいものを食べて、皆さま、お身体を大切に。そして心も大切に。🎐