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奥唐津 吉野敬子 遺作展(新宿 柿傳ギャラリー 8/23~29)

ありまさの夏のお蕎麦「冷かけ」が入ったどんぶりは、伊万里市の櫨(はぜ)ノ谷窯・吉野敬子さんの手によるものです。
毎年、多くのお客様からお褒めのお言葉を頂戴する自慢の器☝。
私達は2021年に櫨ノ谷窯を訪ね、吉野さんの作品に感動…そこでどんぶりを注文させて頂きました。

レンタカーで櫨ノ谷窯に。
とても暑い日でした。
吉野さんに迎えられて中にお邪魔すると、
ギャラリースペースには素晴らしい器の数々が…!
展示はさりげなく、それでいて美意識に溢れていて…
「御手に取ってどうぞ、触れてみないと分かりませんよ…」
お言葉に甘えて持ちあげると、心地よい重みがあり、表面のつややかさ滑らかさに驚きました。
お茶も頂きました。
唐津の器、そして骨董についてのお話を伺いました。
ここで採れた土が、手と火を経て器になる…。
どれも何て味わい深いのでしょう。
併設のカフェにも入らせて頂きました。
奥にいらっしゃるのが吉野さん。
写真には写っていませんが、本や絵本が沢山あるブックカフェです。
本当に暑い、くらくらするような日差しでしたが、
庇にご主人が考案したというスプリンクラーが取り付けてあり
これが水を撒いてくれて助かっている…と仰っていました。
夏の庭

注文したどんぶりが届いたときは本当に嬉しかったです!

なんて美しい曲線!
内側にも個性があります。

その後も東京のギャラリーやセレクトショップで個展をなさるときは伺って作品を拝見していましたが…
昨年、吉野さんが亡くなったとのお知らせを頂いたときは、本当に驚きました。
まだ51歳…。

あまりにも早いお別れに、言葉もありません。
遺されたご家族の皆様に心よりお悔やみを申し上げます。
私達は吉野さんの器を、そのこころのかたちを、そしてひとときの出会いの思い出を大切にしていきます…。

櫨ノ谷窯を後にするとき、吉野さんが手を振って「良い旅を!」と声をかけて下さったことをはっきりと覚えています。
吉野さん、お互いに良い旅を続けていきましょうね。

遺作展が新宿の柿傳(かきでん)ギャラリーで行われます。
新宿駅のすぐ隣という便利な場所。
私達も伺う予定です。


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