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若い世代に送るメッセージ①【パリ・アムステルダム・ロンドン訪問からの気づき】

現在外資系企業、IT企業を中心に企業研修講師&ビジネスコーチをしている、ファインディングライフ(株)川島雪子(かわしまゆきこ)です。

コロナ禍に入って以来、しばらく海外から足が遠のいていましたが、来年度大学受験を控えている高2息子、多感な中2娘、そして私達夫婦で2022/12/26から2023/1/4までの間でパリ・アムステルダム・ロンドンを訪れてきました。

欧州は実は20年近くぶりの訪問でしたが、私自身も子を持つ親となっており、時代の変化に加えて、自身の内側の変化も感じる滞在となりました。今回はパリ、アムステルダム、ロンドンを訪問して感じたことを、二人の未来ある我が子たちに向けた親からのメッセージという形で何回かに渡って書いてみたいと思います。

The Rijksmuseum(オランダの国立美術館)

『感じる』ことをより大切に。

町で出会う人たちとの会話を通じて、日本の文化(※1)の素晴らしさを再認識させられる場面が何度かありましたね。オランダ人のゴッホは、日本の浮世絵の遠近法から影響を受けて数々の名画を残したようだし、時代は変わり現在のパリ・アムステルダム・ロンドンのラーメン屋や日本料理屋、日本のマンガを扱うBookstoreの人気は目を見張るものがあり、改めてこうした文化を残してきてくださった先人や共に今を生きる仲間と同じルーツを持つことに誇りを持てたのではないでしょうか。

一方で、日本も欧州から多大なる影響を受けてきたことは言うまでもありません。幕末にパリ万国博覧会を訪れ、欧州との文化の違いを目の当たりにした渋沢栄一や徳川慶喜を中心とした当時の日本の祖先は、おそらくですが、未来の日本人(=我々)のために「こんな未来を実現したい!」「こんな日本にしたい!」という想いを胸に、短期間で近代化を成し遂げてくださったのでしょう。

(※1)文化:学問・芸術・宗教・道徳など,社会を構成する人々の精神的活動から生み出されたもの。


私が大好きなミッフィの作家:ディックブルーナさんはオランダ出身。

洋服も鉄道もそう、料理もマンガもそうであるように、文化とはこの高機能な肉体を有する人間が、その内側で感じたことを、様々な「形」で表現・創造しているもの。我々の祖先が、その肉体の内側で感じていたことを、様々な形で残してきてくださっているからこそ、私達は今この文化を享受できているわけであり、先人が様々なことを肉体を通じて「感じて」くださったことに、心からの感謝の気持ちが湧き上がるのは、きっと私だけではないはずです。

「感じる」その奥にある、自分の内側に在る「こうしたい」という願い、「これを伝えたい、形にしたい」という小さな小さな自分の内側のサインを見逃さず、丁寧に見つめ、発信していくこと。この大切さは、私達があなたたちに伝えて行くべき大切なことのように改めて思っています。


年末の欧州は心動かされる美しいものが沢山!

思い起こすと、あなたたちが幼少の頃の私たちは、あなたたちと過ごす日々の中で何を「感じた」かではなくて、「こうしないとこうなるよ」、「こうすればもっとこうなるよ」、という外側からの期待や評価に応えるための指図やアドバイスが多かったなぁ、と反省しきりです。体験を通じてゆっくり「感じる」ことにこそ、ゆっくり時間を使ってあげるべきだったのに、決められたレールから外れないために、ルールを守るために、今となっては良く分からない「もっと良くなるために」を目指して、思考優位であなたたちと関わっていたなぁと。

でもきっと、あれから大きく成長した今のあなたたちなら分かるでしょう。私達もあなたたちと同じく人として道の途中にあり、不完全であったことを。どうか許して欲しい。


今回あなたたちと共に旅をしたことで「感じること」の大切さを分かち合えたことは最大の収穫の1つと言えるでしょう。共に日々を生きる中で何を「感じる」のか、五感を使ってしっかりこの世界からのメッセージをキャッチできる自分であれる、心の状態でいれることを、これから先は何よりも大切にして生きて行って欲しいと願っているし、私自身もそうありたいと心底思っています。


イギリスのビッグベン(国会議事堂)と二階建てバス


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