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ラム酒大百科

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2022年6月の記事一覧

ケイマン諸島生まれ

ケイマン諸島生まれ

本日ご紹介するのはカリブ海にあるイギリスの海外領、ケイマン諸島の【トルトゥーガ151】です。

トルトゥーガ社は、1984年創立。現在、蒸留所はケイマン諸島のグランド・ケイマン島にありますが、彼らの最初のラムはバルバドスラムとジャマイカラムをブレンドしていたのが始まりとの事です。その流れは、味わいからも感じ取ることが出来ます。

イギリス系のラム酒らしくドッシリとした酒質ですが紅茶の華やかさ、焼き

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ボウモアカスク

ボウモアカスク

本日ご紹介するのはキングズバリー社から10年振りにリリースされたダブルマチュアードの第2弾【Demerara Rum Bowmore Cask】です。

高温多湿のガイアナで蒸留し熟成させたデメラララムをスコットランドに運び、スコットランドの冷涼かつ穏やかな気候でゆっくりと後熟させることにより、非常に複雑かつバランスの取れた魅力的な味わいに仕上がりました。

今回はなんとシェリーバットのボウモアの

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イタリアの老舗ボトラー

イタリアの老舗ボトラー

本日ご紹介するのは、イタリアの高級ボトラーズ会社MOON IMPORTの【Demerara Rum1995】です。

MOON IMPORT社は1980年代から頭角をあらわしてきたボトラーズでラベルの芸術的な絵柄が特徴的な会社です。
数々の伝説的なシリーズをリリースしています。

本日ご紹介する1995の前に1993がリリースされています。1993は9年熟成でした。

1995はそれより1年長い1

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ピラミッドボトル

ピラミッドボトル

本日ご紹介するのはメゾンドウイスキー社向けにリリースされているjバリーのカスクストレングスです。

jバリーはメゾンドウイスキー社の資本が入っています。普段出さないハイプルーフラムはメゾンドウイスキー社に向けてのものだけがリリースされます。

jバリーは1776年にド・ラジュス男爵が土地を買い、アビタシオン・ラジュスをつくらせたところから始まりました。その後、いくつもの人の手を渡り、1917年に1

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ラムラム

ラムラム

本日ご紹介するのはビエール蒸留所の「Rhum Rhum Liberation 2010」
です。

通常、ビエール蒸留所の原酒は1953年に作られたサヴァル社製の柱状蒸留機3機を使って製造します。

しかし、このRhumRhumは1回200リットルの蒸留が出来るドイツ製の半連続式蒸留機2機で別ラインとして製造します。

ビエールとイタリアのフルーツブランデーの巨匠カポヴィッラ氏、ヴェリエ社のコラボ

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ヴィンテージ入のブラン

本日ご紹介するのはマルティニークの【SAINT-ETIENNE(サン・テティエンヌ)】のブラン2000です。

1882年に当時製糖工場であった施設をアメデ・オーベリー大尉か購入し、アグリコール・ラムの蒸留所に変え、設備を近代化しました。

1909年から1980年代までシモネ家が所有していたが1984年にラ・ファボリットを所有するアンドレ・ドルモワに買収されました。

1986年にサン・テティエ

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キューバからドミニカへ

本日ご紹介するのは当店でもレギュラーの座を勝ち取っているロン・マツザレムの18年です。

当店ではよく23年を使っているのですが18年をお気に入りの方がいらっしゃったので久しぶりに仕入れました。

ここの蒸留所は元はキューバで作っていましたが1960年にプエルト・リコに亡命し現在はドミニカで生産されています。

ソレラシステムで熟成させ、コニャックのようなラムと評される味わい深いラム酒です。

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こだわりの度数

こだわりの度数

本日ご紹介するのはマルティニーク島のラムJMブラン ジャングルマクーバです。

JMは冷却に川の水を引いたり、銅製の単式蒸留器を使うなど昔ながらの作り方にこだわっているクラシックな蒸留所ですね。

ジャングルマクーバはマスターブレンダーがよりJMらしい味に仕上げ、通常より度数を高くボトリングした限定ボトルです。

香りはまだまだ瓜や青い果実、剥いたサトウキビ

味わいは度数の高さから来るしっかりと

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蜂蜜入のラム酒

蜂蜜入のラム酒

本日ご紹介するのはスペインの【RON MIEL AGUERE】ロン・ミエル・アゲルです。

厳選の蜂蜜と、サン バルトロメ デ テヒナ蒸留所で長期的に大切に熟成させたラムで作られたラムベースのリキュールです。

香り ジンジャーエールの甘口、バニラ、蜂蜜、シトラス

味 蜂蜜、シトラス、バニラ

言うなればラム酒版のドランブイの様なニュアンス、ダークラムと合わせてラスティネイルにするのも面白いかと

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ボルドーワインカスク

ボルドーワインカスク

本日ご紹介するのはパナマ産のプレミアムラムKUNA(クーナ)です。

バーボン樽で8年熟成させた後、ボルドーのシャトーパプクレマンで熟成をしました。
ラベルの由来は、パナマで最も古い部族のクーナに感銘を受けたところから作られたようです。

香り ライトでクリア、ピーチティー、糖蜜、切り出したばかりの木材

味 ビターな口当たり、カカオ、濃いめに入れた紅茶

ワイン樽由来か華やかな香りもさせつつ糖蜜

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ジャパントリビュート

ジャパントリビュート

本日ご紹介するのはレユニオン島の
【HERR JAPAN TRIBUTE SAVANNA GRAND AROME】です。

信濃屋さん×BAR Lampさんのプライベートボトル。HERR2006~2017にインスピレーションを受けた生産者がそのシングルカスクの空き樽で追加熟成を施した特別なミレジムです。
※日本入荷60本限定
※【GRAND AROME】(グランアローム)は15日間発酵の特別な製法

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軍港育ち

軍港育ち

本日ご紹介するのはガイアナ生まれ、イングランド育ちのポートモーラント12年です。
ブリストル社がリリースしているクラシックラムシリーズの1本です。ガイアナで蒸留された後にイギリスに運ばれ、小さなオーク樽で熟成をかけました。当時のブレンダーが最も原酒の良さが出ると判断した46度でのリリース。
今となってはとても貴重な80年代のポートモーラント、是非お試しください。

香り 穏やかで、糖蜜、ドライマン

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魔の海域育ち

魔の海域育ち

本日ご紹介するのはイギリス領バミューダ諸島の【ゴスリングブラックシール】です。
ゴスリング社は1806年、創業者のジェームス・ゴスリングがイギリスからアメリカに向かう途中、燃料切れのためにバミューダ諸島セントジョージ港に寄港、リカーショップを開いたのが始まりと言われています。

ジェームスの兄弟にあたるアンブローズ・ゴスリングがその後、1857年にゴスリング・ブラザーズ社として企業化し、3年後には

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ジャマイカンラム

ジャマイカンラム

本日は少し暖かみのある味わいのラム酒をご紹介させていただきたいとおもいます。

広島のBAR TOREさんがリリースしたジャマイカのワーシーパーク13年です。

WORTHY PARK(ワーシーパーク)

1720年にサトウキビ畑の管理を始め、サトウキビと砂糖の生産を始めていますがラム酒を製造し始めたのは2006年からの新興の蒸留所です。

全工程を一括して自社の敷地内で行っています。

製造工程

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