【お客様からの質問】Q.コーヒー抽出時のおすすめの湯温を教えて下さい
お客様からの質問に答えるシリーズですが、「何度で抽出するのが美味しいですか?」という、ご質問を頂いたので、お答えします!
ご自宅の温度調整機能付き電気ケトルを生かしたい素敵なお客様です!
☟前回のQ&Aはこちら☟
最初に結論です!おすすめ湯温はコーヒー豆によって異なります♡
実は、どのコーヒー本を読んでも、どのコーヒースタンドのバリスタさんに尋ねても、どのコーヒーセミナーに行っても、み~んなおすすめする湯温が違います!!!
しかしそれは当然なのです。
コーヒー豆によって適切な湯温は異なるからなんです。
扱うコーヒー豆の焙煎度合い、品質、抽出するバリスタさんが目指す味はそれぞれ異なります。でも「美味しくコーヒーを抽出したい!」というゴールは同じです。ただ、辿るルートが違うので、湯温が異なる訳です。
しかしその中でも、ある一定の法則はあるので、今日はその湯温のルールをご紹介します~!
1.お湯の温度の法則
【法則①】お湯の温度が高いほど、コーヒーの成分はお湯に溶け出やすくなります。
小学校の理科の実験などで、沸騰したお湯の方がたくさんお砂糖は溶ける!みたいな実験、皆さんもありました?コーヒー豆の成分に限った話ではないのでこれはきっと「確かに!!」とすぐご理解して頂けるかと思います。
【法則②】焙煎度合いが深いなら低温で
これは、詳しく下記で解説します!「好み」の問題も関わってきます。
【法則③】ひと際高品質のコーヒー豆なら高温でしっかり成分を出す!
苦味や雑味、えぐみの出ない最高品質のコーヒー豆なら、高い湯温で抽出しても、嫌な成分は出ないので、ここはもう高めの温度でしっかり成分を抽出していこう!という考え。
だからお店によってオススメの湯温は異なる
「うちの店は高品質の豆を扱っているので高温でしっかり抽出します!」「低温の方が余計な苦味が出てこないので85℃がおすすめ」「浅煎りなので高温で抽出し、さらに攪拌します!」「まろやかで優しい深煎りの味を提供したいので低温で」など、オススメする温度が変わってくるわけです。
2.焙煎度合いによって温度を変える話
焙煎が浅いほど、豆の中の組織が硬いので可溶成分が出て来づらい為、93~96℃あたりの高温で抽出してあげます。先ほどの【法則①】の適用です。
焙煎が深いほど、豆の組織が柔らかくなり、可溶成分がお湯に溶け出やすくなります。深煎りの苦みやえぐみが出やすくなるので、深煎りをまろやかに仕上げたい時は80℃台の低温で抽出する場合が多い。※
苦みやえぐみが気になる時は浅煎りでも温度を下げる。
湯温にこだわる時はこういうのが便利
ざっくりとしたまとめ
いかがでしたでしょうか。
それぞれご自身の好みと選んだ豆の特徴もありますから、これは本当「何が正解!」って無い…。だからこそ「自分の味」を創り出せるのがコーヒー抽出。ぜひ楽しんで探求してみて下さい♡
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