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創作TALK「土の中からあふれ出す2022」

雲形ひじきと申します。

「三日月パンと星降るふくろう」や「フィナンシェヤクザとシネマ芋先輩」という長めな名前の創作サークルで、オリジナル小説とグルメ情報系同人誌を作っては頒布活動をしています。

近年はじゃがいもとリンゴとフィナンシェにおいて過激な行動がしばしば目撃されています。

(以下常体敬体入り交じりのラフな感じで失礼しまーす)

今年もこの季節がやってきましたね。

創作TALK、普段からつながりがある人のまとめはもちろん別の活動エリアの人の投稿を読むのも楽しいのだけれど、自分の振り返りが自然とできるよい企画。

【創作TALK概要】

今年も4月の時点で意識しているつぶやき

そして公式に捕捉されハードルを上げられる。

ハードルは倒すもの!(ガシャーン)

いや、はやく書き始めたから偉いでしょと言いたいのではない。

年を取るごとに記憶力がなくなっていく

覚えられないならせめて記録を残せばいいじゃない!と

上半期に起きた大きなトピックスだけはすでにnoteを書いておいたのだが、

メモがないイベントは記憶がないので寒暖差が激しくて風邪をひいてしまうかもしれない。

まあ、今から書くことを要約すると

「楽しかった!来年もかまって!」

に尽きてしまうのだが(待って、まだ解散しないで)

これもまた自分の記憶を補う記録の為に1万3000字くらい書いていくので

気になる部分だけお目通しいただければ幸いだ。

雲形ひじきの2022年創作関係トピックス

……目次の多さに帰ろうとしているな?
えーと、テンプレでまとめるならこんな感じ。

うん
うんうん
へー

……待って、何のことなのかこの後ちゃんと書いたから遠い目をしないで。行きますよ?はじまりはじまり~


4月 じゃがいも文芸アンソロジーを収穫せよ

今年の一大行事だった「煮ても揚げてもふかしても じゃがいも文芸アンソロジー」(通称・じゃがアンソロ)の制作

参加者の多大なる協力のもと、無事に完成することができた。

私が読みたい話しか入っていないお芋の本だよ、すんげぇ嬉しい。

これについては制作裏話note記事がある。

外部の人を招いての初めてのアンソロ作り、もっと苦労するかと覚悟していたのだがすんげぇ楽しいしか言ってない。

アンソロ参加者じゃがいも好きひらまりこさんとのスピンオフインタビューもある。

5月 第8回ペーパーウェル(オンライン)

ペーパーウェルは年に2回開催されるネットプリントを中心としたイベント

【ペーパーウェル概要】

春の部に、絵描きの漣猗さん(@ripple_lianyi)とコラボ参加するのが恒例となっており、

今回はテーマが「緑」で、スコーンをペットとして飼う話のネプリを発表したところ、

たくさんの方に出力していただくことができた。

ネットプリントの配信期間は終わったが、作品の無料ダウンロードはいまでもBOOTHで可能だ。

これについても、作戦会議の様子から、めっちゃ「狂気」って言われている感想をおさめたnote記事がある。

5月 第三十四回文学フリマ東京

過去記事までちゃんと読んだ人はしょっぱなから長かったでしょう、ごめんねぇ。お茶でも飲んで、フィナンシェ食べる?

こっからはもうあいまいな記憶のベタ打ちが続く。

文学フリマ東京は「三日月パンと星降るふくろう」のホームイベント

じゃがアンソロはここが新刊で初売り!

Twitterでの宣伝を見かけて「じゃがいも好きなんです~」と買いに来てくれた人が何人もいて、せっせと頒布した。

実際に人の手に渡っていくのを感じられると、執筆者の皆様にも顔向けできるとほっとしますね。

「みかじめです」と差し入れにフィナンシェもたくさんいただいた。

イベントの打ち上げはシネマ芋先輩こと泡野瑤子さんと芋を食べることにしているので、

今回の打ち上げ芋はトリキバーガー

本日の打ち上げ芋です。ご査収ください。
国産芋のフライドポテトは揚げ色が濃くて食感やわらかめ

7月 チョコ警対ピスタチオ暴力を取り締まれ

はじめましての方に説明しておくと雲形ひじきは2019年夏からフィナンシェがマイブームで、

1年間に200個以上のペースで食べているヤベェ奴である。今年は300個食べそう。

出かけた先でケーキ屋を見つければフィナンシェがないかチェックし、デパ地下の洋菓子売り場はしらみつぶしのローラー作戦をかけ、

月に1回片道4時間かけてフィナンシェ専門店に行って限定フィナンシェを爆買いし、その過激な行動から「フィナンシェヤクザ」と呼ばれるようになった。

ヤクザになったので(?)、舎弟(フォロワー)からはみかじめとしてご当地フィナンシェをよく贈られる。

上述の文フリ東京振り返りでいきなり「みかじめです」という不穏な言葉に驚いてしまった方、すみませんね。

勢いあまって同人誌も作った。

「実録フィナンシェヤクザ」と「フィナンシェ食べなんしぇ」の2冊セット

「実録フィナンシェヤクザ」は、表紙こそ仁義なき戦いに代表される東映実録路線シリーズ風の怖い雰囲気だが、

中はケーキ屋をイメージしたパステルカラーのかわいいデザインで、内容も実用的な解説と分類紹介である。

ハンズでの委託イベントではタイトルが反社チェックにひっかかり、出品できなかった事件は昨年の創作TALKに書いたよ。(過去の創作TALK一覧はこの記事の最後にあります)

で、ブームがまだ終わらなかったので2冊目を作った。

ほっとくと写真とレビューがたまっちゃうから(もう800個くらいになっちゃってるんだけどどうしようね)

2冊目のタイトルは「実録フィナンシェヤクザ チョコ警対ピスタチオ暴力」「フィナンシェ食べなんしぇ2」

菅原文太と松方弘樹のヤクザもの、「県警対組織暴力」からもじった。

勉強のためにヤクザ映画を連日見過ぎで寝不足になって「ヤクザは体に悪い」と2か月でやめた話も昨年の創作TALKでしましたっけ?

表紙は前回のインテリヤクザ風友人と京極夏彦風着物友人に加えて、香港マフィア崩れな格好の友人にもご参加いただき、

ノリノリで撮影。ホシナヲキさんにより素敵表紙に仕上がった。

フィナンシェの同人誌は前回の構造を踏襲するとカラー解説と200個レビューで2種類作ることになるので、

前もって作り始めればいいものを

締め切りが近くなってから「あと数日で2種、正気の沙汰じゃないな」と自分を追い詰めることになるのだが、まあ、なんとかなった。

今回も中はおしゃれな感じよ。健全だよ!全部パワポで作ったよ!

8月 おもしろ同人誌バザールin大崎

数年前から風の噂に、コミケにコバンザメして大崎駅前で同人誌を頒布するイベントがあるらしいと聞いていたが

まさか自分が出ることになるとは。

ここでの新刊は上述した「実録フィナンシェヤクザ チョコ警対ピスタチオ暴力」「フィナンシェ食べなんしぇ2」の二冊セット

極道入稿とはいかなくても入稿が当社比ぎりになってしまい、ひやっとしたが無事に会場に並んだ。

会場って言ったって、

駅前の橋の上で屋根も壁もないふきさらしなのだ。

しかも8月の14日はいい天気というか炎天下猛暑

私が高温多湿に強いヤモリ体質じゃなかったら、きっと具合悪くなってたな。

配置は整理番号順の自由席だったのだが、いつも挨拶に来てくれるお芋好きの「もこもこ土産店」がお隣だったので、

まったりおしゃべりなどもさせてもらう。

Twitterで絡んでくれている人と実際にご挨拶できるのもよい。スコーンヤクザさん、ちっすちっす!

座っているだけで、出店してないサークルのコミケの新刊も手に入った(どうしてなのか自分にもわからない)

ぼっち参加でもさみしくなくてよかったな~。

なにしろ駅の通路なので

普段イベントには来ないであろうお客さんが覗いてくれたり、

最近動きの鈍かったペロリストが出てくれたり、

情報系同人誌イベントなのにじゃがいも文芸アンソロジーが出てくれたりと、

いつものイベントとはちょっと違う客層雰囲気なのもよかった。


8月 ZINE FARM TOKYOでリンゴを配る人

私は人もすなるクラウドファンディングというものを今年になるまで一度もしてこなかった。

やり始めたらあれもこれもおもしろそうとキリがなくなっちゃうかもしれないので、どんなものがあるのか調べない。

なので本当にたまたまだったのだ。

Twitterで流れてきた

「日本各地のZINEが集まるシェア型ZINE専門店を吉祥寺に作りたい」

ふうん

ZINEって同人誌みたいなやつ?どう違うのか知らないけどと思いながら、

実行者の思いをつらつらと読んだ。

で、なんとなく支援した、完全なる気まぐれである。

コロナ禍でリアル頒布イベントが減ったのも関係してか、

レンタルボックスのような一棚を借りて本を置くシェア型本屋を利用する人が増えているのは知っていた。

自分で作った同人誌だけなく、テーマを決めた自分の持っている商業本も売るらしいのだが、

でも月額料金も含めて敷居が高かったのだ。ひじきにそこまでの志はないよ。

このクラファンのはそういうのよりも気軽そうだし、吉祥寺なら行きやすいし。

その時は達成金額にはまだまだ未達で成功しないかもしれないなーなんてしばらく忘れていたら

最終日に達成し、メンバーになっていた。

メンバーになったからと言って、挨拶にいく義務はないのだが

お店に設置するリソグラフの使い方を教えてくれるというのでのこのこ行ってみた。

ふーんリソグラフってこういう機械なんだと知る。

なんかデザフェスとかに出ちゃうようなかっこいいデザインの人が使っているイメージだったが

見た目はコピー機だし、学校などでの大量印刷に地味に活躍しているらしい。

色を組み合わせたりズレやかすれを活かせばアートな作品ができるようだ。

講習に参加していた人は

漫画家やデザイナー、編集者、イラストレーターなどなんだかクリエイティブな職業の人が多く

イラレ、フォトショ、インデザを使いこなしている風でもあり

……ナゼ私コンナトコロニ

と浮いている気もする。別に交流目的で入ったわけではないし、やめたきゃいつでもやめられるのでまあ、いいや。

あとでわかったことだが

ZINE作ったことないけどこれから作ってみようという人もけっこういたし、

ZINEには興味ないけどリソグラフをお得に使ってみたくてという人もいて、

ごりっごりの人ばかりではなかった。

メンバーになっても、決まった活動はしばらく特にない。

同人誌をお店においてもらえるので納品した後は、

たまに動くメンバーのSlackを気にしなければ自分が所属していることを忘れられるくらいである。

でも、私は9月から毎週のようにお店に通った。

わりかし他の用事のついでに行きやすい場所にあったし、行くと話聞き上手な店主がいるので

ホストクラブ代わりにおしゃべりしにいったのだ。

どんな話題でもおもしろそうに相槌を打ってくれると、調子に乗ってあれこれしゃべりたくなる。

店主は「へえ、すごいじゃないですか、それ!いいな」と吸収しているうちに多彩な人脈を広げ、それらを組み合わせた楽しいことを思いついて、どんどん実現していくのだなあ。

店には飛び込みのお客さんも結構いるし

誰かしらメンバーがいることも多く、なんだか部室のよう

リソグラフや紙折り機と格闘していているところを眺めて

使い方を見様見真似で覚えていき

楽しそうだから私も何か作るか~

と、リソグラフ&紙折り機を使ってみることを目的としたペーパーを作ってみたりした。

高速に大量に2色刷りができるの楽しいね。

作ったのはリンゴのフリーペーパーである。

私は1年間に100種類以上のリンゴを食べる事にしているので

9月から11月は毎週のように多種多様なリンゴが届いて家を圧迫する。

ZINE FARM TOKYOにもリンゴを持ち込んでおすそわけしまくった。

こんなリンゴもあるんだって知ってもらいたくて、品種を解説してから気になったのを持ち帰ってもらう謎の儀式が複数回執り行われた。

来店する人は毎回のように異なるがみんな人がいいので私のプレゼンをふむふむと聞いてくれる。

店主の息子さんは家に店主が運んでくるリンゴの品種をネットで調べ、

農園のYouTube動画を視聴したりしていたらしいので

立派な食育じゃねぇか

リンゴのことならいくらでも話したいので、初対面の人にもぐいぐい説明する。

リンゴの面白さを布教できたかは自信がないが、私には居心地の良い場所となった。

こんなにリンゴを持ち込んでいるのに、ZINE FARM TOKYOで売っているのはフィナンシェの本だし、

興味関心があるのはジャガイモというわけのわからないキャラになってしまい、

あとから「あの人はどういう職業の方なんですか?」と質問を受ける店主。
私自身もすんごいよく訊かれるようになったけど

ふっつーーーうのサラリーマンだよ!

8・9月・10月・11月 おもバザハンズ静岡・広島・渋谷・町田(委託)

東急が付かなくなったハンズでの委託イベント

ヤのつく本は出せないので

クイニーアマンレビュー本「クイニーアマンがナイニーアマン」をお預け。

Twitterに現場写真を載せてくれる人がいるので、どんなもんじゃろと見ていたら

町田ではPOP職人にPOPを書いてもらえてまして!わっほーい。

全員に書いてもらえるわけではないし、

書いてもらえないからダメとかそういうことではないのだが、

やっぱりテンション上がるよ!

嬉しくなったので町田のハンズに様子を見に行った。

いるいる、悪いかたつむり

ハンズに預ける(預けられる健全な)本、また新しく作りたいですね。


9月 COMITIA141で種芋を植え付ける

今回はサークル参加ではなく泡野瑤子さんの「Our York Bar」で売り子である。

東京ビッグサイトだー屋根があるー壁があるー空調が効いているー(大崎基準)

泡野さんのスペース設営におけるスマート本棚組み立て・解体担当は私が専属になりつつある。

ディスプレイ什器の組み立て、しばらくやらないとわかんなくなるよね。

コミティアでは小説は売れない売れないと聞いていたが、空気は悪くなかった。

じゃがアンソロを委託させてもらったのだが、思っていたよりもお迎えされ、わーい。

コミティアといえば焼き菓子のお店も出ているので噂の菓子工房osanji time.さんでプリンやキッシュやフィナンシェを買う。

打ち上げ芋は銀座ライオンで。

ビールの店には芋料理がつきものだが、ライオンはメニューに「ポテト」ページがあるので、

全部注文しましたわよね(過激)

ビヤホールの自家製ポテトサラダ
ポテトの焼きチーズコロッケ
フライドポテト
ポテトとソーセージのガーリック炒め
LION ジャーマンポテト

我々はビールは飲めないので、フレッシュレモンたっぷりのレモネードを疲れた体に染み渡らせた。


10月 静岡文学マルシェ@PLAY BALL!CAFÉ(委託)

静岡文学マルシェこと静マルの委託イベントにお世話になった。

焼津の商店街の中にあるおされなカフェに並べてもらえたらしい。

現地に遊びに行っている人のツイートでもよさげな雰囲気が伝わってきた。

今年急接近した(後述)草群鶏(くさむらけい)さんの小説「なす」とうちのじゃがいも文芸アンソロジーが並べてもらえてて、にやにやしちゃった。

マルシェに野菜はつきものだもの。


11月 おもしろ同人誌バザール

さあ、11月は文化的に活動だ、イベントにたくさん出店するぞ!

第1弾は6日のおもしろ同人誌バザール

夏の大崎同様、情報系同人誌に特化した頒布イベントで、神保町で行われた。

ラジオの取材が入ったり、Twitterのトレンド入りしたり知名度も上がってきている様子。

フィナンシェヤクザの1よかったですって2のピスタチオ暴力を買ってくださる方がいたり、

Twitter宣伝の拡散効果なのかクイニーアマン本がよく出たり、

暇じゃない程度にお客さんが来てくれた。

嵐の相葉雅紀さんがフィナンシェ好きというのは風の噂で知っていたが、相葉さんがラジオやテレビ番組でフィナンシェの話をしているから、フィナンシェを気にして食べるようになった相葉ファンや(相葉くんありがとーいいぞもっとやれ)

パティスリーめぐりで30カ所近くのフィナンシェを食べてきて、まあまあ食べてる方だと思ったけど400個って見ると「県大会レベルでした、ここに全国大会がいた」とおっしゃる方。フィナンシェって一言に言ってもいろんなタイプがあるよねってわかり合えるの嬉しかった。

お客さんの顔はほとんど覚えられないのだけど、おしゃべりは好きなので気軽に話しかけてくだせぇ。

お隣のサークルさんが本を買ってくれた人に「おなかすかせてください~」と声をかけているので(おなかがすくおいしそうな本を出されているの!)

私はどんどんお腹が減ってきて、差し入れにいただいたアップルパイ2ピース一気に食べた。

ワンオペだったのであいさつ回りやお買い物はほとんどせず(遊びに来た舎弟をとっつかまえて、椅子にふんじばってザザッと回ったが)

お隣が身内でないときのワンオペにまだ慣れてないので、離席タイムの取り方は今後の課題である。

アフターははたんきょーさん少年Bさんとボンディのカレーを食べた。

神保町と言えばカレー!ボンディはみんなが美味しい美味しいというので行ってみたかったのだ。

ジャガイモも出てきますし(これを打ち上げ芋とします)

中辛でもまろやかなうまみとコクがすごくあって、うまい~。行列も納得ですわ。


11月 文学フリマ東京35

イベント2つ目!

文フリはね、もう慣れたものだから……て、規模でっかくなってる~

2会場?1200サークル以上?半分がサークル初参加?

前日に始めたWEBカタログチェックが全然終わらないんですけど。

これは見本誌コーナーがあったとしても、新規開拓が難しい量だ。

なんとなくお知り合いのブースをめぐって新刊を確保しているうちにイベントが終わってしまう。

つまり、私の本ももしかしたら知らない誰かにすごく刺さるかもしれないのに見つけてもらいにくいということだ。

宣伝が遠くまで届くのって難しいよね。

芋とかヤクザとか、最近とがり気味のせいか、はじめましての方も増えたのだけど

作りたいものを作っている以上そういうのだけじゃないパッと宣伝しにくい、目に留まりにくい作品もあるわけで。

デザフェスとかだったら、規模が大きくても目で見てすぐ好みかどうか判断しやすいから歩き回っているうちの一目惚れも大いにありうるけど

本は知らないブースでの立ち読みまでのハードルが高い。

コミティアとかコミケはもっと大きいわけだから、そして文学フリマも規模がどんどん拡大していくのだから、

古き良きこじんまり文フリの頭から切り替えていかなくてはいけないのだろう。

当日の会場はお客さんめちゃめちゃいてにぎわっておりました。

第二会場は建物が別だったけど、そっちもたくさん人がいたみたい。

ひじきは、両隣をお知り合いサークルで隣接配置してもらったので、

しゃべり相手がいるだけでなく助さん格さんにお任せできるからお店番もトイレも安心!

ワンオペから脱した喜びで、イベントでしか会えないお知り合いに挨拶し、お買い物もしっかりいたしました。

いや、買い逃しもあるのだけど!接客中でご挨拶できなかったところもあるのだけど!

じゃがアンソロ、初売りでもないのになんか持ち込み分が全部売れ、見本誌までなくなった。すごいな芋。

ちなみに、9月の文学フリマ大阪と10月の文学フリマ福岡では、「バイロン本社」さんがじゃがアンソロを預かってくれたんだけど、そちらでも好評だったもよう。

前もって調べてきた狙い撃ちだけじゃなく「じゃがいもなら買わないとね」と通りすがりにお迎えしていく人や

たこやきいちごさんが作ってくれた無料冊子のレビューを読んで戻ってきてくれる人もいた。

以前に書いた小説もちょっとでも動いてくれるのが嬉しい。毎回持ち込んで無理やりにでも並べている甲斐がある。

展示什器が途中崩落し、バックヤードをぶちまけそうになって、手で押さえながらへたくそポーカーフェイスで接客したりした。

とりを食べて、売上感触や今後の予定など言い合うちゃんとした打ち上げもとり行えた(とりだけに……って言いたくなるのがおばさん)

アンソロ主宰諸先輩によると、アンソロはたくさん頒布しても感想が届かないものなのだそうだ。

じゃがアンソロは結構な割合で感想を書いてくれる人がいるので、すごくいいと。

そうなのか~アンソロ主宰初心者すぎて他と比べることがなかったので、ありがたいありがたい。


11月 COMITIA142

初めてコミティアに出店した。

初・東京ビッグサイトでのイベントである。

お客さんとして遊びに行ったことはあるし、

9月に店番をお手伝いしたけれど

まさかそんなすぐ出店側になると思わなかったよ!

申し込んでおいて何を白々しいと思われるかもしれないが、

申し込み締め切り直前まで申し込む気、まーーーったくなかったんだもん。

ある日いきなり泡野瑤子さんからメールが転送されてきて、それは

「次のティアズマガジンのプッシュ&レビューにじゃがアンソロのレビューが載るので出店しませんか」

コミティアの事務局からのもので、

は、はあ?

あ、じゃあ、出ます……?(なんもわからんけど)

と、サークルカットも3分で作って滑り込んだしだい。

ティアズマガジンとは

コミティアの入場証となるカタログのことらしい。

サークルカットがぎっしり並んでいるだけかと思ったら

前回のコミティアで見本誌を提出した本にレビューが投稿されると紹介されるページがあるのだそうだ。

9月にコミティアで委託頒布した時に見本誌出していたことが功を奏したということになる。あの委託は種芋の植え付けだったのか!

どこのどなたか存じませんが、レビューの投稿ありがとうございます。

ティアマガを事前に買うのは初めて。まんだらけで買ってみた。

人のお勧めする本って気になって読んでみるタイプなので、プッシュ&レビューは真面目に読むとホイホイされてしまうなあ。

サークルカットのページは全員絵がうまい……

でさー、前の週が文学フリマ東京だったんですよ。

こんな至近距離でのサークル参加は初めてだったので

宅配搬入とか持ち込む見本誌とか小道具とか

ミスりそう~~~

12月の委託イベントの荷物の用意も同時進行で

送り先や仕様・要項間違えそう~~~

参加費の入金どれをいつしたんだっけ?何をいつまでにどこに送るんだっけ?やべぇやべぇ。

本来こういう手続きは得意だが、

自分で増やしといて飽きれるほど近年まれにみる参加イベント密集具合と

体調やサラリーマン業でも余裕がない時期だったのでひやひやとこなした。たぶん大丈夫だった。

当日は

9月にサークル入場を体験しておいたので、そこまで焦らず設営し、なんかのカードと見本誌回収に対応(回収ボランティアスタッフの皆様、お疲れ様です)

コミティア、いつか出るとしたら情報・評論島かなあとぼんやり思っていたひじきだったが

レビューに載ったのはアンソロジーだし、泡野さんとの隣接配置を希望したので今回は文芸島である。

情報・評論エリアとは階がわかれていたため、フィナンシェなどのレビュー系の本はあんまり出ないかしらと思ったが

思ったより手に取ってもらえたわね。逆にじゃがアンソロ以外の小説は全く出ずだった。

ペロリストや三日月パン合作の小説を売りたくないわけじゃないけど、

むしろ置き場所がもうないくらいぎゅーぎゅーだから

昔に作った本ほど早くはけてきれいになってほしいけど

宣伝は新しい本の方がしやすいし

初見の人に刺さるの難しいのう。

毎回何冊もって行くか悩ましい。取扱種類が多くなると、その分冊数は持ち込めなくなるからね。

お品書きもいい加減見づらいし……懸念事項である。諸先輩、どうしておりますか?

打ち上げ芋は

恵比寿の「初代」の白いカレーうどん

まさかの朝ごはんもカレーうどんだったんで今日はカレーうどんの日

え?どこが芋かって?

なんとポテトクリームなんですってよ、この泡

たしかにちょっとマヨっぽさというか濃厚クリームにポテサラ風味がする泡

お肉がしっかり入ったカレーうどんも普通においしくて、溶かしてしまうのもったいないなあと思ったけど溶けてもなお美味しい。

豚の角煮とインカのめざめも頼んだ、間違いない奴じゃん。

さらに新宿に移動して

だらだらーっと創作振り返りをしながら、

ファーストキッチンでチーズ&チリビーンズのポテトを食べたのは内緒だ。


12月 ブックハンターセンダイ/北海道COMITIA16(委託)

ふう、やっと12月だわ

北海道COMITIAはジャガイモをご当地北海道に届けたい!という一心で参加してみたが、

小説だったこともあり、フィナンシェヤクザの方が人気だったご様子。

ブックハンターセンダイは、2日間会場開催の後、通販もしてくれて仙台に行けなかった人たちにも優しい。お預けした分のジャガイモはすべて旅立っていった。

委託イベントって

送ったところで頒布結果0冊ってなりそうで、

リアルイベントはたとえ0でもお祭り感あるけど

参加費や送料かけてまでそれはショックだなあとこれまでほとんど参加してこなかったけど、

今回はじゃがアンソロを欲しい人に届けたいという使命感のもと積極的に活用してみた。

自分の行けない遠い場所で今頃誰かが手に取ってくれてるのかなと思いをはせられて、よかったです。

運営の皆様、お世話になりました!


12月 第5回吉祥寺ZINEフェスティバル

まだ出るのかいイベントに。

もはや、ヤケクソだよ!

イベント用お品書き、こんなにたくさん作った年は初めてだ。

ちょっと見てってくれよ。

上手い下手は置いておいてパワポ好きなので苦ではなかったけど。

宣伝はもうどれをどのくらいの頻度でどうしたらいいのかわからないので思いついたときにふんわりとやりました。Twitterがしばらく宣伝まみれになってしまってフォロワーの人はごめんね。

さて、

パルコの屋上でやるのが恒例だった吉祥寺ZINEフェスティバル、通称キチジン

所属しているZINE FARM TOKYOや

Book Mansionを運営している中西さん(つまり聞き上手ホスト店主)が主催している。

去年はそんなことは知らないでお客さんとして覗きに行っていた。

第5回目は武蔵野市のチャレンジプロジェクトで武蔵野公会堂全館を借り切っての本屋の文化祭の一環

会場は吉祥寺駅からすぐ、マルイの横

こんなところにこんな建物あったんだ。初めて入った。

古いけれどきちんと使い込まれてきた公共の施設って感じ。

屋根も机も椅子もあるよ!

(屋根ばっかり気にするなよって思うかもしれないけど、パルコの屋上でやるときはないからね)

頒布するサークル数は70くらい、小学校の教室サイズの3部屋に分かれていて、

私のブースは壁際だったのでバックヤードが広く、棚も荷物置きに使わせてもらった。

隣接配置は「甘露」の草群鶏さんにお願いした。

草群さん、昨年4月のテキレボメンバーズ(昨年の創作TALK参照)での身のこなしに軽やかな人だなあと惹かれるものがあり、

書かれるお話も私好みだったので、

文フリ・コミティアで挨拶して、顔を覚えてもらったくらいでも嬉しかったのだけど、

Twitterでつながり、10月に新宿で泡野瑤子さん交えて麺とパフェを食べたあたりで急接近いたしましてね。

11月にサシで焼き鳥を食べ(餌付け)

ZINE FARM TOKYOに呼び出してリンゴをおすそ分けし(餌付け)、「ZINEフェス出ませんか?」とプッシュし、

12月に新宿で泡野瑤子さん交えて麺とパフェを食べ、今日に至る。

草群さんとの隣接は初めてだったけど「こっちはジャガイモでこっちはナスです」「見てください、ちょっといいシャケです」とセットのように説明できて楽しかった。おしゃべりできて、留守も任せられる安心感はんぱないな。

ZINEフェスはこれまでの大規模イベントに比べるとお客さんけっこうじっくり立ち読みしたり、話しかけてくれる人が多くて1日中わいわいにぎわっていた。

参加サークルは、30分間だけ会場誘導のお手伝いをすることになっているのだけど、

私が2階の階段で声がけをしていたら、白髪の老婦人が

「猫ちゃんの展示があると聞いてきたの」

とお尋ねになられた。

サークル名はわからないというので、どんな本で猫ちゃんの名前や何でそのことを知ったのかなど情報を聞き出して、

各SNSで検索をかけ、無事に見つけてご案内することができたのが個人的にすごく嬉しかった。

ご婦人、帰り際にも丁寧にお礼を言ってくださって、よかったよかった。

売り場の感触としては、カルディ芋本をまっさきに手に取る人が他のイベントより多かったのが興味深い。

フィナンシェヤクザは相変わらず人目を引くのか、持ち込み分は完売。欲しかったのに買えなかった人もいて申し訳ない。

「今ちょうどフィナンシェを持っています」

という初対面のお客さんに「どこのやつですか」と見せてもらったら、食べたことない店のでつい「いいなー」と言ったら「よかったら差し上げます」ともらえることになってしまい、「いや、そんな、あの、じゃあ、トレードしましょう」と持っていた(なんで)フィナンシェと交換イベントが発生した(そんなことある?)

少しだけ顔見知りになったZINE FARMメンバーに挨拶できたり、

Twitterで見かける噂の山折亭さんとおしゃべりできたり、

三日月パンメンバーの星野氏が遊びに来たので一緒に会場を回ったりした。

企画として名作のタイトルを悪魔合体させるワークショップや、

カフカの変身の出版年違いをずらっと並べた展示、

からくりやトートバックの展示、積読紹介、3番目に好きな本交換、ブックトラックさんもあり、確かにテーマである本屋の文化祭感。

寒かったけど天気ももってくれて何より。

打ち上げは、草群さんが目星を付けてきてくれた「もも焼き」が名物の居酒屋で2人で乾杯する。

もも焼き、ちょっとびっくりするくらい好きな味でずっと食べていたかった。クリスマスこれがいい。

「おいしいおいしい」「今日一日ずっと楽しいねえ」と言い合えてよかった。

草群さんとはまた来年も楽しいことしたいですわ。


今年作った300字SS

300字SSの企画はいったん終了ということで、主催のいぐあなさんお疲れ様でした。

毎月共通のお題があって、いっせいに投稿して読み合うスタイル、好きだったな。

創作TALKもそうだけど、参加すると決めた者にはちょっとだけ強制力もあって

3日前くらいに「あー今月こそ書けねえな」とあきらめるのだが、当日の朝にはなんだかんだ書いてしまって

参加し始めてからはほぼ皆勤賞だった気がする。

文字数も掌編好きの私には合っていた。

せっかくシリーズ化した焼菓子任侠BLはそのうち本にまとめたい。


過去の創作TALK記事

創作TALKは5回目の参加でした。第1回目からの初期メンだよ!

開催ごとに初参加者が増えてよいことだ。

またこいつかって思われるようになりたい。

1回目:ロストヴァージン2018

2回目:ロバに芋を食わせて2019

3回目(同人活動とジョージアスパイス活動2本立て)

4回目

オンライン/オフライン

創作にも関係あるようなないような感じのことを自分の振り返りで書き残しておくと、

今年は人に出会う年だった。

パリピでもコミュ力お化けでもないので、「好きなものを通して」でしか、新しいところに飛び込めないのだけれど

好きなものに対してなら、フットワークが軽くなってしまう。

いまいち自分に自信のないひじきだが、興味のある界隈なら武器とは言わないまでも語る共通言語があるというか、

初対面の人にも「ひじきはこういう人!」ってブランディングしやすいというか。

Twitterでつぶやきを拝見していたあの方が目の前に!すごい!!(ただのファン)みたいなことが多かった。

これが「オンライン」が「オフライン」へ変わる瞬間!
(唐突にオプションテーマでうまいこと言おうとするな)

リンゴを通して、食べ比べ会主催メンバーに対面でご挨拶でき、

じゃがいもを通して、IMOPROJECTと交流して、セミナーを聞きに行った品種ナビゲーターさんとDMを交わしたり

フィナンシェを通して、社長に会っちゃったり

ZINE FARM TOKYOに入り浸っていたら、ブックマンション棚主とものの10分で意気投合して

文芸同人を続けるうちに、イベント以外でもご飯できる人が出てきて、しっぽり創作のお話が聞けて、

おばけキャッチの大会に飛び込んだら、ボドゲ仲間が増え、新しいボドゲカフェにも行けた。

もちろん、これまで交流があった人もめっちゃかまってくれて、

大学時代の同期や久しぶりに会えた友人もいたし、いろんなところでたくさんおいしいものを食べた。

ありがとう~ありがとう~(ちょっとこの人急に号泣しだして怖い)

うん、楽しい1年だったよ!!

来年もご縁が続くと良いし、新しい出会いもありますように。

ひじき、かまってもらえるの大好きなので!

こいつなんか言動変だけど悪い奴じゃないなと思ったらTwitterでもごはんでも、ぜひからんでくださいませ(相互フォローで互いの人柄を知るところから始めましょう)

雲形ひじきの創作って、見たこと聞いたこと感じたこと思ったことを咀嚼して、おえぇぇってお出しするほぼ日記のような産物だから、きっとその経験は創作活動にも滲み出てくると思うんだ。

無理やりこじつけたぞ、ふう。

そんな感じの2022年でございました。

長々とお付き合いいただきありがとうございます。私はこれから、2022年食べておいしかったお店をまとめる食欲TALKの記事を書いていこうと思いますよ。

2023年が、皆様にとって楽しく良い年でありますように。

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