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創作TALK「スパイスが多すぎる2020」

この記事は年末年始に創作記事をまとめる企画「創作TALK」に参加しています。

雲形ひじきと申します(Twitterではかまこやもりとも名乗る)

この企画に参加する多くの皆さんが同人活動についての1年の振り返りをされていますが、これはそういうたぐいのもんじゃあございません

それについちゃすでに書かせていただきました

じゃあ、何を書くかってぇと

ジョージアのスパイス

過去のツイートを引用した気楽なまとめになると思うので

馬鹿馬鹿しいところを一席お付き合いいただければ幸いです

お断りをしておきますが、

私は別に自炊が好きなわけではなく

(できることなら人に作ってもらったご飯だけを食べて生きていきたい人間)

おおざっぱな性格なので栄養バランスも考えなければ手間のかかる凝ったものも作れない

適当に材料をぶちこんで作る料理も創作だなと思ったからここに書くだけである

レシピを見て作ったってきっと全員が全員同じには出来上がらないからそれは、ほら二次創作なんじゃないかって

スパイスオブジョージア

ことの発端は6月

創作仲間の泡野瑤子(またの名をシネマ芋先輩)さんからの贈り物である

「実は、昨年末にジョージア旅行に行った友人からのお土産であるスパイス類を持て余しているのですが、セカジャガや普段のお料理などで使っていただけたりしませんでしょうか?」

と連絡をいただき

よくわかんないけど

いいですよー

とお引き受けした

「セカジャガ」とはなんぞやと思った敏感な方もいると思うのだが、後述するので頭の片隅に置いておくもよしおかぬもよし

まず向き合うべきは

ジョージア

アメリカのジョージア州のことではなく

2015年まではグルジアと呼ばれていた国である

東ヨーロッパもしくは西アジアに位置するコーカサス地方

ちなみに、リンゴはこの地が発祥と言われる(リンゴが好きなので脈絡なくぶっこむ)

実は2019年に旅行で訪れようと思っていたのだ

アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージアの3国

旅の伴侶(※婚姻的伴侶ではない)の事情で断念したのだが

まあ、地域的になんとなく興味はあった

下調べは出立直前までしない主義なのでノー知識だけど!

実際に旅行した友人はとてもよかったと満足げだったし

世界ふしぎ発見!でも取り上げられてこれから観光の注目度が上がっていくだろうという雰囲気もあった

海外旅行に興味がない人でも

2020年は松屋のシュクメルリが流行ったおかげでちょっと知名度が上がったのではないか

あのにんにくクリーミーなシュクメルリの国ですよ(流行ったのは私の周りだけの可能性があるので知らなくても問題はない)

そして届きましたスパイスオブジョージア

どれどれ

コリアンダー、わかる

パプリカ、わかる

レッドチリ、わかる

ディル、聞いたことある

お、けっこう知ってるやつじゃないのと思ったところで

イエローフラワー……あの……具体的にどういった……

フェネグリーク……んーと?

satcivi デン

SVANIAN SALT(სვანურიმარილი)デデン

Khmeli suneli(ხმელისუნელი)デンデデンデン

Kharchos suneli どんがらがっしゃーん!!

ちょ、ま、待って待って……

検索結果:トラディショナルスパイスオブジョージア

知ってるよ!ジョージアのお土産だもん!

前途多難なお付き合いが始まった

スパイスボトルズラーキッチンは、どこまで構ってあげられるかわからないうちは身分不相応な気がして、100均でレッドチリとパプリカ用のだけ買って移し替えた

あとはジップロックでよかろう

↑初めてのスパイスカレー作り

ネットに転がっているレシピを参考にしたがトマト缶の水気を飛ばしきれてない感

↑2回目 市販のルーは味の安定感が半端ない、スパイスカレーの巨大な補助輪

↑3回目 料理好きなエリアスさんに謎スパイスをおすそ分けしたら、さっそくカレーレシピを確立させてくれたのでパクる

カゴメのトマトペースト、めっちゃ便利ですね!トマト缶より扱いが楽!(水気飛ばす時間が短縮できるし缶ゴミが出ない)

何回か作ってみてスパイスカレーには欠かせないスパイスがあることをそろそろ悟る

コリアンダー

レッドペッパー(レッドチリも同義、唐辛子の粉)

クミン

ターメリック

……これらがあるとグッとカレーっぽくなる。クミンとターメリックはジョージアンスパイスには含まれてなかったので、なくなったら買い足さなきゃならないんだな……(なんとなく沼の気配を察知)

シュクメルリも作ってみた

シュクメルリとは

Wikipediaより 鶏肉をガーリッククリームソースで煮込んだ、伝統的なジョージア料理の一つである。鶏肉、ニンニク、牛乳が主な食材である。

牛めしチェーンの松屋が期間限定メニューで出したのをジョージア大使館の大使が食べたツイートがバズって販売店舗が拡大した

私も松屋で2回ほど食べ

にんにく、クリーム、チキンは他の料理でも選びがちなので「悪い味がする」と好印象だった

(どうしてじゃがいもじゃなくてサツマイモにしたのかは気になったけど)

で、シュクメルリはジョージアの料理なので

作ったわよ!

料理研究家のリュウジさんもお手軽でうまそうなシュクメルリレシピを公開しているが

私の目的はスパイスを消費することなので

レシピにスパイスが入っている本格派っぽいものを選んだ

使用するスパイスはコリアンダーとフェネグリーク

ポイントはにんにく

量に臆せず思いっきり入れること

にんにくをおびただしく入れるのは自作アヒージョで慣れてる、まかせろ!

まあ、本物のシュクメルリを食べたことがないので合っているのかはわからないのだが……

10月、新宿の「スンガリー」という本格ジョージア料理が食べられるレストランで本物のシュクメルリを食べた

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え、いい線いってるじゃん!

クリームソースの奥にあるスパイスの感じとか自作と似てる似てる

もちろんお店のちゃんとしたやつの方が美味しいけれど(3000円くらいするし)

その後

ファミリーマートがお母さん食堂でシュクメルリを、ローソンがシュクメルリスープを発売

さらにファミマはシュクメルリ弁当とシュクメルリスープを発売

コンビニがやるといよいよ流行ってるな

でも、自作した方が美味しい

私が自分の料理を褒めることはほとんどないのでこれはとっても珍しい

名もなきカレー

スパイスは一度に大量に消費するものでもないので

いまだカレーを作り続けている

ほうれん草カレーを家で作るとか手間がかかる料理はしないって嘘じゃねーか

うるせぇ、食べたかったんじゃ

そしてとうとうレシピを見なくなる

カレーは創作だ!

基本スパイスとトマトベースを押さえておけばそうそう変な味にはならないと度胸がついたからである

繰り返し作ると体が覚えて簡単なように錯覚するから、挽き肉さえあれば

んー、今日はカレーでいっか

となってくる

家に溢れかえっているリンゴを入れることを検討

ジャマイカシーズニングは別の友人から「芋にも合うと思うので」といただいた謎ペースト

集まるのよね、こういうのって

あと皆様じゃがいもへのご配慮ありがとう

新しく買い足したスパイスがジョージアのよりシャープな辛さだった

イエローフラワーライスを炊くのが面倒になると芋を食べる女

とうとうリンゴを入れる

煮込み料理などでもそうだが思った以上に主張しなくて溶け込むのだ

リンゴは野菜!

よく使うスパイスは順調に減っていくのだが

ミステリアスな子を中心に使う料理には手を出していないため、ベーシックを買い足しながらの長期戦を強いられる

すっかりフェネグリークおじさんと化したエリアスさんが

冒頭でどんがらがっしゃんした子たちの正体を調べてくれたのでここに記す

<satcivi>鶏肉料理に使用するクルミを含んだスパイスミックス

<SVANIAN SALT>ジョージア州北西部の山岳地帯にあるスヴァネティ地方の塩
材料:コリアンダー、ディル、青フェヌグリーク、乾燥赤唐辛子、マリーゴールド、乾燥クミン、塩、ニンニク

<Khmeli suneli>

材料:コリアンダーシード、セロリシード、バジル、ディル、パセリ、フェヌグリーク、サマーセイボリー、ベイリーフ、ミント、マリーゴールド

<kharchos suneli>
材料:コリアンダー、フェヌグリーク、塩、にんにく、唐辛子、黒胡椒、生姜、ターメリック

持つべきものは興味を持って使ってくれる協力者ですな(はっ!シネマ芋先輩にとってのわたし……)

カレーは引き続きとして、お肉にまぶしたりサラダに混ぜたり、来年は新たな方向も模索していきたい

セカジャガ

お待たせ!

ついでにセカジャガの話をしよう

自分のnoteから引用

セカジャガとは何か、世界のじゃがいも料理の略である。私が勝手にそう呼んでいる。特に誠文堂新光社から出版されている「世界のじゃがいも料理:南米ペルーからヨーロッパ、アジアへ。郷土色あふれる100のレシピ」https://www.seibundo-shinkosha.net/book/cooking/19727/という本に掲載されている料理を作った時、私は「#セカジャガ」というハッシュタグを付けてTwitterに呟く。

興味のある人はTwitterのツリーを追っていただくとして


2020年は30品ほど作ってみた。

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あのー……芋だからね

私に人生最大のムーブメントを巻き起こしているじゃがいもだからこんだけ作ってるだけで

しちめんどくさそうな工程も面倒と感じない気がするだけで(恋は盲目)

他の食材なら絶対してあげないんだかんね!

異国の料理ということで

スパイスオブジョージアもちょいちょい登場している

セカジャガは国ごとにまとめたnote記事も書いた

ここまで書いといて確認するのもあれですが、これはもう創作活動といってよいのではないでしょうか?怒る人います?(心配で何度も念を押す)

じゃがいもの話を始めたら大変なことになってしまうので、ここではやめておくとして

2019年の私に、スパイスカレーを何回も何回も日々のご飯として作るようになるよって言っても信じなかったと思う

ワタシインド人ジャナイモン

ルーを使わないカレーなんて

料理を趣味とする人(エリアスさんを始めとして思い浮かぶのは料理好き男子)のたしなみだ

でも、来るもの拒まず

来たら無下にするのもあれなんで

合うかどうか確認するだけしてみようかしらという姿勢だと

なにがあるかわかりませんな!

機会を与えてくれたシネマ芋先輩に感謝を

2021年はどんな謎調味料がうちに転がり込んでくるのか

セカジャガ記録は更新されるのか

私が楽しみである

お読みいただきありがとうございました。またどこかでお会いできたらよろしくお願いします。

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