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会計理論のメモ書き3 【勉強用】

※ 財務諸表の構成要素について、
  最近の税理士試験では(改めて)よく出題されているようだ、
  との指摘をYouTube動画等で見聞したので、
  「構成要素」をこねくり回してみました😅


注意喚起


よくある会計学テキストの抜粋と再構成でできています。
僕のオリジナルがあるとすると、
組み替える編集行為と、
難のある感想を書いている部分ということになります。
ご笑覧ください。


財務諸表論の出だし

財務会計の意義とは

財務会計とは、企業の外部者に対して発する会計です。

内部者向けは、いわゆる管理会計です。
 ➡ 経営陣、管理層が判断を内部的に形成するための。

財務会計の機能とは

  • 投資者への情報提供機能

  • 株主や債権者の間などにおける利害調整機能

情報提供機能は、主としていわゆる金商法会計を指していて、
つまり上場企業だけが義務者だそうです。

➡法律は義務と努力義務という二項対立を用いるので、
「じゃあなんで中小企業も従って情報提供しているんだ?」と
気になる方は、努力義務(という用語😅)について調べてみて下さい。

ちなみに、財務諸表論の試験出題区分としては、
理論は金商法会計寄りだそうです。

他方、利害調整機能は、全ての会社を射程に入れている会社法会計で、要するに分配可能額を計算するわけです。

財務諸表論の出題区分としては、このような由来から、
計算問題が主として会社法会計だとされています。

とある講師レベルの人の解説を引いてきました😅

財務報告の目的

投資者の意思決定に役立つべく、
財務諸表によって、投資のポジションと成果を測定して開示すること。

証券用語などで知っている人にはお馴染みかもですが
(ただ若干ニュアンスが違う?)😅、
学者の弁によると、
投資のポジションとは、資産と負債の状態、すなわち財政状態。ですから、貸借対照表に繋がる話です。
その成果とは、経営成績。ですから、損益計算書に繋がる話です。


会計情報には質的な特性がある

一般的抽象的な議論で問われにくい、とか市販本には書いてあるのに、思いっきり令和5年に問われてやんの…😅みたいな

投資家らステークホルダーにとって(会社の内外不問)、
意思決定をしやすい情報であることが第一。

画像の通りなんですが、「意思決定にとって有用である」とは、
当たり前なんですが、その意思決定内容との関連性がなければならない。
また、信頼がおける正確な情報である必要がある。

当たり前…のはずが、上場企業であってさえ、一定周期で粉飾決算が露見したりしますよね…🥶

画像右の柱が折れていて、信頼できない情報なら、当然、投資その他の意思決定には無用の長物(有用性の正反対)になるわけです、その会計情報は…😅


貸借対照表と、構成要素の定義

資産とは?

報告主体が支配している経済的資源()。

では、経済的資源とは?
 ➡ キャッシュの獲得に貢献する便益の源泉。

負債とは?

…資本の定義。)を引き渡す義務。

純資産とは?

資産と負債の差額

純資産(自己資本)の内、株主に属する部分を株主資本を呼ぶ。

参考図(資本の分類)

建設業経理士試験ノートからの接ぎ木😅

他人資本は他人から借りているので返す義務がある資本。
自己資本は、(主として)株式を通じて会社を所有している株主の出資(およびそれを用いた儲け)なので返す義務がない資本。

純資産の定義が資産と負債の差額なら、
この図の借方の総資産-貸方の負債となり、
純資とは自己資のことだ、となる😅
この、「産」と「本」が翻って切り替わるのめんどくさいですけどね…。
え?だからお前は会計系の門外漢なんだよ?悪かったですね…🥶

建設仮勘定など独特なものを除けば、そのまま援用できるはずなので…😅

損益計算書と、構成要素の定義

損益計算書は、企業の経営成績+投資の成果を示す計算書。

では、損益計算とは何か?

投資額である費用と、
回収額である収益の
差引計算をいう。
この二項対立からみた純利益の定義は、投資額の回収余剰、となる。
投下資本を回収してトントンではなくて、それを超えてきたお金が純利益。

収益とは?

純利益の増加項目をいう。

費用とは?

同じく、純利益の減少項目。


比較:包括利益とは?

包括利益とは、
(利益を問うのに損益計算書上になく😅)
貸借対照表にいわゆる純資「産」の変動額をいう。

しかも、
包括利益のうち、
「リスクから解放された投資の成果」を純利益と称している。

投資のリスクとは、
巷によく知られる、投資の不確実性。
当たり外れがあるのは当然である。

そこから解放されるというのは、
当該投資に期待した通りの(あるいは、以上の)結果が発生し、
しかも確定したこと。とされている😅

既述の、「投資額の回収余剰」という定義とも対比。

言い換えると、
純利益は包括利益と
部分と全体の関係にある…。

あるいは、
損益計算には2種類あるが
広く知られている損益法(利益=収益ー費用)ではなくて、
もうひとつの財産法(利益=期首財産ー期末財産。なので計算の土台は貸借対照表に移ってしまう😅)により求められる「利益」のことを、包括利益と称している、ともいえる。

色々統一してほしいが😅、
企業の収益力を重視する目的意識で、
利益=収益ー費用と捉える見方を、費用収益アプローチという。
この場合の利益とは、純利益。

他方で、
企業価値自体を重視するとされ、
利益=資産と負債の差額である「純資産」の変動額と捉える見方を、
資産負債アプローチという。
この場合の利益とは、包括利益。

同じことを手を変え品を変え吟味検討しているだけのような😅
え?違う?遅れてきたおっさんの戯言ですいません…。


まとめ?


著名な二表の構成要素を
うねうねと引き延ばしてみました。

気になってメモ書き1を読み返してみたら、
今回のネタと接合していました😅

つまり
静態論➡資産負債アプローチというふうに接合していく、
動態論➡費用収益アプローチというふうに接合していくと
「メモ書き1」ではまとめていたんです。

が、
今回の損益計算の手法2つ
新たに現れたときにも、
上述のように2つのアプローチを引き合いに出してきたわけです。

だから、フローの流れが(学者の言う体系的な意味で)
合ってるかはビミョーですが😅、
こうも表せるんじゃないか。

  • 静態論➡資産負債アプローチ👈財産法

  • 動態論➡費用収益アプローチ👈損益法

最後まで読んでくださった方、温情と忍耐に感謝します。


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