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仕事で稼ぐ力をつける その3:「それでも、データを愛そう」

第二幕 2-7 レディネス③ 労働収入:仕事で稼ぐ力をつける その3

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「PISA」と呼ばれる15歳児を対象とする学習到達度調査によると、日本の読解力はOECD国内で2012年に1位だったのが、2015年は6位、2018年は11位と落ち続けている。本を読まなくなったとか、デジタル機器の活用がうまくいってないなど、種々の物議を醸しているランキングである。

一方、日本の数学的リテラシーは、OECD国内で、2012年は2位、2015年は1位、2018年は1位と、トップに立っている日本人、数字は得意じゃないか。

ところが大人になるとどうなるか。
スイスの国際経営開発研究所(IMD)が毎年発表している「世界主要各国のデジタル競争力ランキング」の中に、「ビッグデータ、アナリティクスの活用」という項目がある。これの2021年の日本の順位は、非OECD国も含む64か国中なんと63位と、ほぼ最下位に沈んでいる。

この結果をどう捉えるか? 
日本のあまりにも強いKKD文化に、データドリブンが入っていけていない証左であることは間違いがない。

一方、私は、日本国民には数学的リテラシーというレディネスが整っているので、データドリブン領域を一気に伸ばせる伸びしろがあると捉えた。そして、前節でも述べたとおり、運に左右されずに自分で自分の運命を切り開いていくためには、データドリブンの力が必須である。

そのために一番大切なことは何か? それは、データを愛することである。愛すればデータは必ず、あなたの労働収入を増やしてくれる。これは職業・職種によらない。

ただ、データは性格にクセがあるので、その愛し方にも工夫がいる。代表的な性格としては、①かまってちゃん、②アイドル気質、③本当は悪い人じゃないんだけど、この3つがある。

は、きちんと面倒を見ないと、古くなったり、誤ったりするという、いわゆる品質の維持が大変な性格である。
は、データはあなたひとりのものではなく、みんなのものということで、囲い込まず共有すれば価値が増えていく性格である。
は、データ自体は悪くないのに、誤った解釈をされ誤解されるケースが多い性格である。

これらの性格もすべてひっくるめて、「手がかかるデータを –––– それでも愛そう…」 

ONE PIECE 著:尾田栄一郎、出版社:集英社 第563話「”心臓一つ 人間一人”」の白ひげのセリフ 
 


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