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なごみ先生の宿題 『色』を使って詠む

🔰俳句幼稚園

🔰九份の赤い提灯夢なのか

(きゅうふんのあかいちょうちんゆめなのか)

無季語です。

九份(きゅうふん)は台湾北部の街です。


私の84歳の母は台湾で生まれました。

終戦後に引き揚げてくるまで、幼少期を台湾で過ごしたそうです。

母の母(私の祖母)の話を以前書いたことがあります。
もしお時間があれば読んでくださると嬉しいです。


84歳の母は「いつかもう一度台湾を訪れたい」と常々言っていました。

母にとっては台湾の生活は子供ながらに楽しい思い出だったようです。
温暖な気候と優しく暖かい台湾の人々

『死ぬまでにもう一度行ってみたい・・・』


そんな母の言葉に耳も貸さず

私は台湾なんて近いし、行こうと思えばいつでも行けるからと思って、母の台湾への想いを真剣に考えていませんでした。

それが今は台湾どころか国内旅行もままなりません。


私はたまたま567が始まる2年ちょっと前に台湾旅行を友人たちとしています。

母が長年行きたがっていた台湾のことなど少しも頭に浮かばずに
私だけが友人達と行ったのです。

今ではそれをとても後悔しています。

こんなことなら母を連れて台湾へ旅すればよかった。


4年前は次女の受験を理由に、そして次女の受験が終わると
今度は次女の上京で忙しいからと何かと言い訳をつけては母の夢を後回しにしてきてしまいました。


このご時勢で近くてすぐに行けると思っていた台湾はとても遠い場所になってしまいました。

母は84歳と高齢です。

今年は無理でも来年は海外への渡航は可能になるのでしょうか?

私はタイムリミットを感じて焦っています。


母は台湾に暮らしていましたが、九份へは行ったことはないそうです。

私が台湾旅行で撮った九份の写真を母は見て、赤い提灯が並んだ幻想的な街並みに見惚れていました。


できることなら元気なうちに母を台湾へ、九份へ連れて行ってあげたい。

そして『お母さん、これは夢じゃなくて本当だよ』と言ってあげたいのです。


自分勝手で親不孝な娘ですね。

今はただ母の望みを何としてでも実現して叶えてやりたいと思っています。


最後まで読んでくださりありがとうございました。



読んでくださりありがとうございます💖 それだけでとても嬉しいです!