「エシカル量り売り店のオーナーが、市政に挑戦する理由」 【神奈川県・厚木市】津森えりかさんに政治に挑戦する思いを聞いてみた!
こんにちは!FIFTYS PROJECTです。
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#30
「なぜ選挙に挑戦しようと思ったの?」「どんな政治家を目指しているの?」
神奈川県厚木市の津森さんに気になることをインタビューしました。
政治に関心をもったきっかけは?
もともと政治は遠い存在でした。たまたま、前衆議院議員である堀越けいにんさんという方とお話する機会があって、そこからイメージが変わったんです。
私は、厚木市の小学校で教員をしてましたが、2022年の春に退職。エシカルな暮らしを広めたいと思い、店舗オープンに向けていろいろと情報収集していました。ある時、Clubhouseという音声SNSのトークルームに参加したのですが、そこで話されていたのが堀越さんでした。堀越さんは、子育てや福祉、環境問題などについてわかりやすく発信されている方で、イベント中に「エシカルについてどんな伝え方をしたらいいのか?」などを質問させてもらったんです。イベントが終わった後も気軽に相談にのって下さり「議員さんって身近な存在なんだ」「気軽になんでも話していいんだ」と感じるようになり、それまで感じていた「政治家は遠い存在」というイメージが変わり、だんだんと政治に関心を持つようになりました。
政治への挑戦を考えるようになったきっかけは?
自分自身が子育てをしたり、教員として働いたりするなかで「みんなにやさしい社会をつくりたい」と思うようになったんです。誰にも頼れなくて一人で子育てをしているお母さんを助けたい。色々な特性を持った子どもたちの、それぞれの良さを活かせる居場所をつくりたい。自然環境を守って循環型の社会をつくりたい。さまざまな思いが芽生えたものの、現職の議員さんに聞いてみても、そういった政策を掲げて議会で活動できる人はほとんどいないようでした。
託せる人がいないなら、私自身が議員になり、生活者の声を届けるのもひとつの選択肢なのかもしれないと思いました。ひとりの市民として市民活動をすることにも意味はあるのかもしれませんが、議員になる、という一歩踏み込んだアプローチをしてみたいと思ったんす。
今回の挑戦を決意するまでにハードルに感じたことは?
目立つことが苦手なので、自分の顔を世間に出すことに抵抗がありました。でも、自分の顔を出したくないことと、挑戦を諦めることを比べてみた時に「やらないで後悔したくないな」と思ったら踏み出せたんです。
また、家族である母の理解を得ることもハードルのひとつでした。私は、教員を辞めて量り売り専門店の“ほっこりや”をオープンしたばかり。私はシングルマザーとして二人の子どもを育てています。「育児、お店、政治家の両立なんてできるわけない」と母は心配していました。私は母に「暮らしと社会問題はつながっているということをたくさんの人に伝えていきたい。お店も政治も、それを実現するための手段なんだよ」ということを話し、私の考えを受け入れてもらいました。今、お店はお客さまやママ友がスタッフとして働いてくれるようになり、とても助かっています。
なぜFIFTYS PROJECTに参加しようと思ったのか?
実は、若い男性の常連さんがFIFTYS PROJECTのチラシをお店に持ってきたことがきっかけでした。「店内にチラシを置いていいですか」というところから会話が始まって。この方はFIFTYS代表の能條さんのお知り合いで、お話を聞くうちにFIFTYSが掲げる“ジェンダーギャップ解消”といった考えに共感し、参加を決めました。
今の厚木市の市議は40代の男性が最年少で、50代、60代の男性がほとんどを占めています。でも、まちにはさまざまな立場の人が住んでいますよね。議会でも多様な立場の人がいた方が、偏りのないやさしい社会をつくっていけるのではないかと感じています。FIFTYSでは、私と同じような想いを持つ方々と横で繋がれるところもとても魅力的です。
津森さんが実現したいことは?
「あなたと共に。やさしい社会へ」という言葉を掲げて活動しています。子育て世帯から高齢者まで、あらゆる立場の方にとって暮らしやすい、やさしい市を目指したいです。
政策のひとつに掲げているのは子どもの教育のこと。例えば教員時代に感じたのは、特性を持った子どもたちは、それぞれ良いところがあるのに、現行のしくみの中ではその可能性を伸ばせる場所が少ないということ。クラスに何人かは、集団行動や一斉授業の形態が苦手な子どもがいます。そういった枠にはまらない子どもたちの居場所づくりや、先生たちの働く環境を整える政策をしていきたいです。
ほかにも、子ども用品を中古で安く購入できるような場所をつくったり、どんな家庭の子どもでも習い事ができるようにしたりしたいですね。私も一人で子どもを育てているので、新品のものを揃えるのは大変なことだと感じています。親への負担を軽くして子どもたちの可能性を広げていく取り組みを実現していきたいです。
また、地域資源を活かした循環型社会も実現していきたいですね。安心できる食べ物が日々の食卓に並ぶよう、地元産の有機野菜を手軽に買えるようなしくみをつくっていきたいです。エネルギーについても、再生可能エネルギーを活かして地域の中で循環する体制ができれば、災害時の安全保障にもなると考えています。
津森さんの強みは?
私は「子育て、教育、循環型社会、高齢者、賑わいのあるまちづくり」の5つ分野の政策を掲げていますが、すべて自分が当事者として関わってきたものなんです。高齢の方々とは、自治会での活動や普段の暮らしを通して関わりを持ってきました。自分が経験してきたからこそわかる地域の問題があり、だからこそ「こうしていきたい」という強い想いを持っています。
また、伝える力と行動力があると言っていただくことが多いですね。「学校給食について意見交換する会」に参加した時、農薬の問題などについてどうしても意見を伝えたい場面があって、会の最後に思いきって自分の想いをみなさんに話しました。以前は人前で意見を言うことが苦手だったのですが、教員を経験したり、自治会で班長をしたりするなかで、「大切に感じたことは、飲み込まずに伝える」ということができるようになり、自分の強みにもなっていると思います。
厚木市の好きなところは?
厚木市は、大きな商業施設が少ない代わりに、個性的な個人商店がたくさんあってとてもおもしろい町なんです。自然もたくさんあり、公園や温泉も楽しめます。魅力がたくさんある厚木市ですが、住んでいる方にとって、もっと愛着がわくようなまちづくりもしていきたいですね!
今はイベントをひとつやるにしても、手続きが煩雑でハードルが高いんです。そのハードルを下げられたら、アートや音楽活動、マルシェなどのイベントが盛り上がり、厚木のローカルビジネスも活気がでるのではないかと思っています。みんなで賑わいのある町をつくっていきたいです。
これからどんな活動をしていきたい?
選挙活動に関わるみなさんには、政治を身近に感じてもらえたらいいなと思っています。私は今、これまで政治に関心がなかったような若い方々にもサポートをしていただいていて。この活動を通して、みなさんの感じている“市政へのハードル”が下がってほしいですね。もし興味がある方がいらっしゃれば、ボランティアとして一緒に活動していただけたら嬉しいです。
30代の私が挑戦することで、議会に多様な視点を持たせたいですし、子育て世代や学生など、若い人に身近に感じてもらうきっかけになりたい。そのためにも、全力で頑張りたいと思っています!
津森えりか(基本情報)
1990 年生まれ(32歳)、2児の母
神奈川県厚木市生まれ
玉川大学教育学部卒業
米国オレゴン州ポートランド市 リッチモンド小学校日本語教師 インターンシップ修了
妻田小学校、森の里小学校勤務
教員退職後、有機食材の量り売り店ほっこりや代表
子ども食堂サポート
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#30、いかがでしたか?ご自身が関わってきた様々な分野から、やさしい社会のために当事者の声を届けたいという津森さんの想いが伝わったでしょうか?
ぜひ津森さんの発信も覗いてみてください✨
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