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【連載】怪我をしないために②

スポーツには怪我はつきもの、多くの方がそう思っていますし、我々もそのように考えています。でも怪我をする確率を減らすことはできるとも考えています。今回はこの怪我について4つの原因に分けて連載していこうと思っています。

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2種類の怪我がある

ケガはいきなりやってきます。しかし、そうではないケガがあります。ケガは大きく分けて2つあると我々は考えます。

(1)防ぎようのないケガ
(2)限りなく防げる、もしケガをしても軽度で済むケガ

試合や練習中、不可抗力で起こるケガは(1)にあたります。この場合、ケガをしたら早期回復できるようにリハビリと食事を組み合わせる必要があります。

それでは(2)はどうでしょう? (2)でケガが起きた場合、私は「自分で作ってしまったケガ」と言う説明をします。ケガは日々のアスリートとしての生活から起きてしまうからです。ではどんな原因があるか?

練習のしすぎ
動きが悪い
食事が偏っている
睡眠が足りない

これら4つの原因が考えられます。今回は動作によってどう怪我を予防していくかをみていきましょう。

形から入るな!の間違った理解が怪我を増やす

キッズ・ジュニアのアスリートの指導場面でよく言われるているのが

「形から入るな!」

という言葉です。

要は、理論や形、格好ばかり気にして、ちゃんと練習をこなすという本質から逸れてしまう子供たちが多いために使われる言葉です。
しかし、子供たちを指導しやすくするために頭で考える機会を奪い、いたずらに練習量をこなさせるための言葉として使う指導者も少なくないのです。

実際に、私たちが子供だったときにスポーツの現場で指導者や親からこの言葉を多く聞いた覚えがあります。しかし、今だからこそ言えます。


「形から入るべき」


分かりやすく例えるならば、垂直ジャンプするときに「膝」の使い方は重要ですが、もっと大事なのは臀部(お尻)・腰・腹筋・背筋であり、上半身と下半身の連動がうまくできないと高く飛ぶことはできません。

しかし、こうした動作の指導は時間がかかります。このような指導よりも、形から入らずに練習量だけこなして筋力や体力の向上だけでも子供たちの能力は向上します。ただ、こうした指導は間違った動作でも成果が出てしまい、それこそ「膝」への負担は高くなり、怪我をするリスクは格段に上がります。

人の身体の構造は決まっている

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