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【皆で備えよう!熱中症対策ガイド】第4回 室内でできる熱中症対策

6月に入り熱中症による救急搬送のニュースが増えてきました。
 
屋内での熱中症対策にはエアコンを適切に使うなど、温湿度を管理する事が重要です。

本記事を読んで、屋内の熱中症対策の参考にしてみてください!


エアコンを使用する際のポイント

屋内で熱中症を防ぐためには、エアコンを効果的に使用することが非常に大切です。以下の上手な使い方のポイントを押さえ、適切な使用を心掛けてください。

1. 室温を定期的に測定し、適切な温度を保つようにしましょう。特に高齢の方は暑さを感じづらいことがあります。肌感覚に頼らず温湿度計で確認するようにしましょう。
3. 帰宅時など、室内が外よりも蒸し暑い場合は換気をしましょう。
4.就寝時に室温が上昇することを防ぐため、エアコンのタイマーを少なくとも3~4時間利用し、日差しや湿度にも注意しましょう。
5.室温だけでなく、部屋の湿度を下げることも重要です。エアコンの冷房運転時には室温を下げると同時に除湿もできます。真夏の暑い日は冷房運転が有効ですが、湿度が高い梅雨時期などは除湿機能を使って室温を適切に保ちましょう。

窓の外ですだれや緑のカーテンなどを使うことも窓からの日差しや反射を遮るには効果的です。難しい場合には、室内のカーテンやブラインドを使って日差しを遮断しましょう。

屋内で特に熱中症に注意が必要なシーン

総務省消防庁によると、実に約3割以上もの方が住居で熱中症にかかっているというデータもあります。屋内でも、熱中症が発生する要因は屋外と同様で環境、行動、体の3つです。
(以前のnoteで「熱中症の仕組みと症状」についてまとめていますのでこちらもご覧ください!)

特に注意が必要なシーンごとに適切な対策を記載していますので、参考にしてみてください。

①キッチンで料理する時 キッチンでの調理による蒸気や高温多湿の環境には注意が必要です。エアコン・換気扇の使用や、火を使わない調理方法も検討し、水分補給・体を冷やしながら熱中症対策を行いましょう。
冷房の届かない、湿度が高い場所の掃除 廊下、脱衣所のような冷房の届かない場所や、トイレなどの狭い場所、お風呂などの湿度が高い場所は熱中症になりやすいので注意が必要です。換気や冷却グッズの使用、頻繁な休憩、水分と適度な塩分の補給を行いましょう。
④入浴時 体を暑さに慣らすために入浴は重要です。湯船につかって体を温め、入浴前後には水分摂取を忘れずに行いましょう。大量に汗をかいた際には塩分補給も必要です。暑い時期の入浴では、お湯の温度に注意して適温を保ち、換気も忘れずに行いましょう。
⑤睡眠時 日中建物内が暖められると、夜に外気温が下がっても室温が下がりにくいことがあります。締め切った室内では夜間に室温が上昇することもあるため、適切に冷房を使用して快適な睡眠環境を整える必要があります。睡眠中も水分が失われるので、就寝前に水分補給をするか、枕元に飲み物を用意することをお勧めします。


エアコン使用時に注意!「28℃」の目安について


クールビズや省エネの基準として、エアコンは28℃を目安に・・と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

この「28℃」は室温の目安を指しています!
エアコンの設定温度ではありませんのでご注意ください。

またこの数値はあくまでも目安となり、外気音や湿度、お部屋の立地や環境によって設定すべき温度は異なります。

「28℃」設定について正しく認識し、室内の環境やご自身の体調を考慮して、適切な温度でエアコンをご使用ください。

参考サイト:
環境省「熱中症を防ぐためには」
日本気象協会「熱中症ゼロへ」


室内にいても熱中症にかかってしまう可能性は大いにあります。部屋の中の温度・湿度を適切に保ち、対策を行うことを意識しましょう。

次回は「子どもの熱中症」について紹介します。
皆さんの熱中症対策の参考にぜひ読んでみてください!