本当に成長したいのなら”いい大学”に行け!


自分が確実に勝てるところで勝負するな!

近年、大学受験においても安定志向が強まり、東京のトップ大学を目指さず、あえて地元の大学を選ぶ学生も多いと聞く。

しかし、もしあなたが今後、社会で本当に活躍する人材になりたいのなら、その選択は正しくないかもしれない。

明らかに自分には難易度が高すぎる場所にチャレンジして玉砕するのは問題外としても、自分が勝てそうな場所を選んで勝負するやつは大きく成長することはない

なぜか?

それは、成長とは自分を遥かに超える優秀な奴らとの出会いによって生み出されるところが大きいからである。

自分より遥かに優秀な奴らに打ちのめされることが、成長する原動力

"いい大学"、にはとにかく優秀な奴らが集まってくる。
そこでは、自分よりも遥かに優秀な奴らに沢山出会うだろう。馬鹿みたいに語学ができるやつ。数学的な発想力がずば抜けているやつ。
私も何人もそういう人に出会ってきた。そして私は、彼らとの出会いが大学における最大の財産だったと考えている。

人間成長の原動力には、自分よりも高次にある目標が必要である。もし仮に到達できないと思っても、本当のトップの奴らの位置と自分の現在の位置の差を知るだけでも大きな収穫である。

逆に最も悲しいのは、その組織の中で自分が上位になったとたん、世の中での本当の自分の実力を知ら無いがゆえに、成長できなくなってしまうことである。仮にあなたが卓球の選手だったとして、ずっと同じ学校にいる仲間とだけ練習を続けていたら、その中で一番になった瞬間に、それ以上成長しなくなるだろう。成長を続けるには、県大会や、全国大会に出て、自分よりも強い相手に打ちのめされることで、自分の未熟さを知る必要がある。


環境の力は想像以上に大きい。

林修が以前、地方の受験生向かってこんなことを言っていた。

本当に優秀な奴らは、環境に文句を言わない

たしかに、受験では明らかに都会が有利である。しかし、それだけが全てを決めるわけではない。そして、環境のせいにしてもなんの生産性もないのだから、今与えられた環境でベストを尽くすべきである。

この考え方は確かに正しい。しかし、この発言の裏を返せば、それほどまでに環境が人間の成長に与える影響は大きいということがわかる。

なぜ、筑駒や開成といったトップの進学校から東大合格者がゴロゴロ出るのか。それは、内部で常識を覆す画期的な教育が行われているからではない。その理由は、極めて優秀な奴らが集まり、「東大に行くことが普通」というムードが出来上がっているからである。だからその内部にいる人は自然と東大を目指し、モチベーションを保てるのである。
もし仮に、彼らが、能力はそのままで、クラスの殆どが高卒で就職する(別に悪いと言っているわけではない)ような環境の学校に転校したら、果たして東大に合格できるだろうか。

これは受験の話であるが、大学においても同様だ。

もちろん、どんな場所にも飛び抜けた成果を出す人はいるし、世の中全体でみても非常に優秀だ、と言われる人はいる。でも彼らは、成長には自分を高めるための環境が必要なことを知っている。だから、持ち前のアンテナによって世の中の優秀な人がなにをしているのかをキャッチしているし、チャンスが有れば、そういう人々が集まる場所に行き彼らと交流している。

しかしこれは、彼らが本当に優秀だったから為せる技である。多くの人は、それが出来ず、本当の自分のレベルを知らずに過ごす。
もし、あなたが彼らと同じ行動力やアンテナを持っていないのならば、"いい大学"に行くべきである。そしたら自分から動かなくても、優秀な人に出会えるということであり、これはずっと効率的である。


しかし、最後に一点だけ忠告しておく必要がある。あくまで、いい大学に入ることは成長への大きなチャンスにすぎないということだ。

いい大学をゴールにするやつに未来はない

たしかにいい大学に入ることは成長への特急券である。しかし、「入ること」にゴールを設定して、中で成長することをしなければ、せっかく苦労して手に入れた素晴らしい特急券をドブに捨てるようなものである。

もはや、大学の名前だけで大手企業に就職できる時代は終わった。
たとえトップ大学に入学しても、そこに胡座をかくやつに未来などないということも肝に銘じておく必要がある。


鶏口となるも牛後となるなかれ(鶏口牛後)、という言葉がある。これは、牛のしっぽ(いい大学に入っても中で何もしないやつ)になるぐらいなら、鶏のくちばしになったほうがマシだ、ということである。
ただし、牛の肩ロースぐらいにいられるならば、そっちのほうがずっと楽に成長できるのもまた、事実なのである。


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