#16 【6月23日開催】米国&日本のFemtechコミュニティメンバー:ミートアップ交流会
こんにちは!今回は2022年6月23日(木)に行ったイベント、
米国&日本のFemtechコミュニティメンバー:ミートアップ交流会
についてレポートしていきます。
写真は伊藤秀俊さん、会場はPlug and Play渋谷にお借りしました。ありがとうございました。
イベントリンク
プログラム
1.CBインサイツレポートから最新Femtech動向
2022年5月に発表されたアメリカの調査会社CBインサイツのフェムテックレポートから注目すべき企業を、Femtech Community Japan Founder 皆川からご紹介しました。
CBインサイツのレポートはこちら↓
①がん
乳がんや婦人科系のがんの早期診断・スクリーニング検査、診断検査、治療支援の技術を提供しています。
・Sirius Medical
2017年設立、オランダのがんセンターのスピンオフ企業。
乳がん手術での腫瘍部分を的確に切除するためのナビゲーション技術を開発。
・front wave
2020年設立、スペイン。バルセロナ・スーパーコンピューティング・センター(BSS)とインペリアルカレッジ(ICL)からのスピンオフ企業。
乳がんの診断制度を向上させる乳房組織の超音波3D画像解析ソフトウェアを開発。
②生殖医療
体外受精などの生殖補助技術、卵子凍結保存、女性の妊孕性検査やモニタリングなど、生殖機能をメインとしたソリューション。不妊治療や高度な生殖医療に特化した福利厚生パッケージ、保険などのサービスも立ち上がっています。
・Proov
2017年設立、米国。
自宅向けの排卵日予測の検査キットを販売
・Genomic Prediction
2017年設立、米国。
IVF(体外受精)の受精卵に対する先進的な遺伝子検査技術を開発。
・Stork Club
2017年設立、米国。
企業の福利厚生サービスとして、従業員向けの妊活・子育て支援パッケージを提供。
・Gaia
2015年設立、英国。
多数の治療データに基づきひとりひとりのIVF(体外受精)などの成功率を予測し、個人に最適な不妊治療のパスウェイを提案する。
③婦人科
子宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、骨盤底障害など、女性特有の疾病は症状のサポートを行うさまざまなデジタルサービスも広がっています。
・Syrona Health
2018年設立、英国。
感染症、子宮内膜症、PCOS、婦人科がんなどの女性特有疾患の追跡、スクリーニングを行うアプリを開発。
・HERA biotech
2020年設立、米国。
個人の身体への負荷が少ない低侵襲の子宮内膜症向け診断検査技術を開発。
④更年期
更年期・プレ更年期におけるさまざまな健康課題に対する、さまざまなケア用品・サービスが拡大しています。
・alloy
2021年設立、米国。
40歳以上の女性の更年期障害の症状における簡易診断サービスと、症状緩和などのプロダクトを提供。
・ELEKTRA HEALTH
2019年設立、米国。
プレ更年期、更年期向けの症状などのコンテンツ、医療カウンセリング、コミュニティサービスを提供。
・Vira Health
2020年設立、英国。
更年期向けに特化したデジタル医療サービスをアプリ経由で提供。
2.ラウンドテーブル「海外・日本のFemtech事情について」
シリコンバレーからもメンバーが来日し、海外・日本のフェムテック事情についてパネルディスカッションを行いました。
(なお、活字におこすにあたり、実際のコメントから加筆修正部分がありますのでご了承願います)
①フェムテックの海外最新動向や、今後日本にも来そうな分野・サービスは何か?
(美樹):
フェムテックは非常に幅広い概念。フェムケアやプロダクトが先に出てきているが、その次の発展としては、ヘルスケア・データソリューションがあり、海外ではそちらにすでにシフトしている。日本も同じだとみている。
ヘルスケアのデジタル化はどこの市場も同じ。その中でそれぞれの国・市場では医療への規制やアプローチが違うのでイノベーションのポイントも変わってくるだろう。
更年期など、日本は東洋医療も含めた包括的なアプローチがもともとあり、それ自体は西洋医療アプローチが主となる欧米の世界では新しいものとされ、そのような包括ヘルスケアプラットフォーマーなども出てきている。ホルモン治療のほか、鍼や整体、漢方などもあわせて、ヘルスケア・Wellbeingのサービスがワンストップで提供されるモデルに注目している。
(大嶋):
包括的なアプローチin米国の例だと、アプリで専門家にチャットで医療相談ができる米国のTiaが、最近になりサンフランシスコで拠点を出した。
全般的なヘルスケアを提供しており、そこも鍼治療が可能。
米国のgennevという、更年期向けのテレヘルス会社も「統合的な更年期ケア」を謳っており、そのような企業が増えてきている。
うれしいニュースとして、これまでもフェムテック専門ファンドはいくつかあったが、約13億円くらいだった。
アトランタのSteelSky Venturesのフェムテック専門ファンドは約100億円くらいで、投資家もイーライリリーやJPモルガンなど大企業も含まれており、市場がフェムテック領域に注目している。
(木村):
総合医療的な部分にシフトしているイメージでよいか?
(美樹):
ヘルスケア全体が総合医療的になってきている。新型コロナの影響で、デジタルにヘルスにシフト。米国はロックダウンもあった。
しかし、最近は働き方も含めて、オンラインとオフラインのハイブリッドとなっており、医療へのアクセスもハイブリットが最適解だと気づいてしまった。アプリでもリアルでも医療にアクセスできる環境にシフトしている。
今回、日本に来てみてリアルで会う体験が重要だと痛感。
リテールでも同じだが、オンラインとオフライン双方で完結するサービスが増えており、世の中全体がその傾向にある。
②海外と日本のフェムテック市場の捉え方の違いや、日本市場の立ち位置は?
(皆川):
カルチャー的な部分だと、デジタルの需要度は米国の方が高い。それは、社会環境が近所に病院やスーパーがないというものある。
日本だと、更年期世代の方たちは、今となってはデジタルを使いこなしているものの、アプリで診療などこれからではないか。
タブーに対する意識のギャップが大きいことや、女性のヘルスケアをオープンに話すことに慣れていないのも日本の特徴。参加していただいているみなさんは、オープンに話しができる方たちで、話すことに嫌悪感はないと思う。しかし、60代~70代はオープンに話すことに抵抗が大きく、男性も女性も嫌がられる方が多い。つまり、男女のジェネレーションとジェンダーのギャップ、両方があると感じている。
また、地方と都会(情報が集まるオープンな場)のギャップも日本は大きいため、フェムテックを広げていくうえで課題。
しかし、女性活躍推進など含め、政府や大企業が大きく取り組んでおり、レポートやアンケートなども多く出されて可視化されることで、意識が変わってくる。
(鈴木):
社会環境の違いから見ると、フェムテックは女性の健康がテーマだが、市場拡大の背景には「女性活躍」が社会にどれだけ浸透しているかがある。
女性は気をつかうべき若い時からの健康上の問題が、男性に比べて多い。
女性がより活躍する社会では女性特有の健康をカバーしていかないと、同じように働くことの難しさがあり、その差分を埋めていこうという考えが海外にはある。
日本は、女性活躍が他の国よりも遅れをとっている現状であり、7月の参議院選挙には着目している。
500人が出馬し、約3割が女性候補だ。企業でも女性管理職比率を30%にしようと謳っているが、参議院選挙で女性議員の比率が3割を超えるかもしれない。衆参含めて次の選挙までは期間が長く、その間男女比は変わらないため、女性議員が増えることで、女性目線の盛んな議論を継続的に行うことが可能となり、他国に少しでも女性活躍の部分では追いつけるチャンスだと考えている。
③日本の大企業におけるフェムテック共創のハードルの乗り越え方は?
(奥田):
大企業がフェムテックに取り組みにくいのは、一般の方たちの知識や興味が薄いからだと感じる。
その結果、「それって女性活躍推進でしょ」と二足飛びに行ってしまう。
一般の方たちの興味が薄いということは、大企業としてフェムテックマーケットに魅力を感じず、PoCを実施して満足している企業もある。
大企業のトップや、経営判断する人に女性が増えると、フェムテックが自分ごととなり、フェムテックに関するアイデアや新規事業が通りやすくなる。めぐり巡って女性がうまくいきやすい社会が実現できるのではないか。
(皆川):
日本の現状で、とはいえどうやって攻略するのか考えたとき、さまざまな大企業でフェムテックについて議論し、投資家としてスタートアップとの協業の立ち上げなどに関わってきた結論として「2つ同時にやる」ことが重要。
1点目、こちらは進んでいると思うが、現場に近い方・本当に熱意をもってフェムテックに取り組んでくださる方。このような方は必須。一緒にやっていくことが重要。
2点目、何百万円・何千万円の予算が企業で動くとなると、意思決定層へのアプローチも必要。役員や取締役に近い方を味方につけるというのを、両輪で実施することが求められている。
大企業でフェムテック事業が進んでいる企業に話しを聞くと、取締役が推進してくださり、取締役と現場メンバーが一緒に想いをつなげていくことで、フェムテックが推進されたと聞いた。
とはいえ、フェムテックを推進している企業でも、最初からうまくいったわけではなく、時間がかかっているのが現状。あきらめずに一緒に取り組んでいけたらと思う。
④BtoE(福利厚生・健康経営等)領域における、海外・国内のフェムテックの動向は?
(大嶋):
福利厚生で分かりやすいのは卵子凍結だが、今日見た英語のニュースで驚いたのが、1995年以降に生まれた若者(Generation Z)が企業に求めるNO.1が、メンタルヘルスのサポートを受けられるかだった。
新型コロナで身体・心が健康であることが重要と感じた世代でもある。
また、企業が福利厚生をチャリティではなく、経営判断として必要なことだと認識することが、ベイエリアで生活していて感じている。
フェムテックのBtoC製品は、まだまだ高額。最近購入した米国の自宅検査キットは1つのサービスで4万円ほどする。
フェムテック企業もBtoEは、事業者にとっても注目すべき部分となっている。
福利厚生としてユニークだと感じたサービスは、従業員が自分たちで福利厚生を選べるスタートアップがあり、今の時代にすごくあっていると感じる。
⑤フェムテックに対する男性の意識、認知度、動向は?
(鈴木):
男性の認知度はまだまだ低いと思う。フェムテックより手前の段階として、そもそも「女性の健康問題」に取り組んでいくべきと考える企業や人は都市部寄りに多い印象。
男性でフェムテックの課題に取り組んでいる方もいて、大きく2種類のグループに分けられると思う。
①自身の個人的な経験に動機づけられたグループ。女性の健康課題に深く触れたことがあり、課題に取り組んでいかないといけないと考えている。
②会社の仕事として関連する立場となり、社会や業界の理解を通じて動機づけられたグループ。
きっかけはどちらでも構わないが、男性は女性よりも特定のイベントや課題に根差しやすいため、女性の健康課題への理解が包括的ではない傾向があると思う。
一方、女性は自身の経験を通じて、さまざまな側面から健康の課題を考える機会が多いことから、特定のサービスであっても、女性の健康全体をいかに向上するかという観点に自然と結びつきやすい。男性が取り組む場合はどれか一つを入口(きっかけ)とたうえで、なるべく全体像を含めて理解し、より包括的な見方でフェムテックに向き合っていくことが必要。
課題だと感じるのは、フェムテックがバズワードになりつつある側面。
ターゲットは女性で、女性向けのPRとしてはよいが、本来は男性側の課題も解決できるユニバーサルなサービスである場合もあるのではないか。マーケティングワードとしてフェムテックを使用することと、女性特有の課題を解決することとは分けて捉えたい。
サービスとしてフェムテック寄りのところからはじまっているが、対象は本来ユニバーサルであるようなものは、男性も巻き込んでいきながら、より包括的なソリューションになっていけるとよい。
(奥田):
電通でも「Femtech and Beyond」というフェムテックチームを結成している。ミッションとして「フェムテックを女性だけのものにしない」を掲げている。フェムテックを、ユニバーサルな取組みとしてきちんと見せていく。マーケティングしていくことが重要。新規事業をつくっていく過程においても、女性の課題でもあるが、男性も絡めていくことが必要。
電通の京都にある事業共創拠点「engawa」でも、ギャラリースペースでfermataのプロダクトをお借りして、フェムテック製品を展示した。
フェムテック製品に関して、フラッとスペースに入ってきた方がたくさんおり、ほとんどフェムテック製品を初めて見た・聞いたという方ばかり。しかし、フェムテック製品の説明をすると、男性が後ずさりするように逃げていくことがあり、ショックを受けた。
男性も、女性の健康について、きちんと話せるようにしていくことはもちろん、フェムテックについて聞かれても違和感のないよう、女性も自分のヘルスケアについて語っていくことが重要。
⑥立ち上げ当時と今で、フェムテックの大企業に関する意識や、スタートアップとの福利厚生について
(皆川):
2021年3月に団体を立ち上げたが、その頃と比較して、フェムテックに関心いただける企業がとても増えた。任意団体として活動しており、本日のようなイベントも、PeatixとメンバーSNSでイベントを告知しているのみだが、毎回たくさんの方に参加いただいている。
大企業からの新規事業に関する問い合わせも多くいただいており、以前は製薬会社などヘルスケア寄りだったが、リテール・商社・保険・素材の会社など、幅が広がっている。
(木村):
2年前に所属企業で、フェムテックを社員に知ってほしいと、人事部主催の研修に組み込めないか営業に行ったことがある。当時は「フェムテックって何?」という状況だったが、徐々に社内で広がりだし、今年に入り会社がビジネスとしてフェムテックサービスをリリースした。
自分が発信することで、周りがフェムテックについて知り、事業展開するきっかけになることを実感している。
⑦ユニバーサルな問題が女性限定で語られてしまっている点で、どのように解決していけばよいか?
(鈴木):
フェムテックに限った話ではないが、プレスリリースなどをみていると、ベビーテックと呼ばれる分野や、子育て支援関連なども女性がメインとなっている。足もとはそこから始まるとしても、本来は子育てなど、男性も一緒にやるべきという部分が既に議論されている。
今苦しんでいる女性のために留まらず、男性も含めた問題として捉え直すのがより本質的なアプローチではないか。
例えば、フェムテックの活動をはじめるときにも、「男性の割合を3割以上」「コミュニティの中でも男性比率を上げる」と掲げて進めていけるとよい。
(奥田):
電通の「Femtech and Beyond」も、男女半々のチームにしている
(大嶋):
好きな言葉で「女性の健康はみんなの健康」。フェムテックの話しをすると、男性がシャットダウンしてしまうというのを表情で感じることがある。
そんな時は「男性の奥さまが子宮内膜症なら、診断まで7年かかることもある」というようは話し方で、男性が当事者意識を持てるよう、奥さんや娘さん、家族の健康を考えるきっかけになるようにしている。
女性だけが幸せになるのがフェムテックではなく、皆がハッピーになれるのがフェムテックだと思う。
(皆川):
女性の部下や同僚もそうだが、男性の奥さま・娘・お孫さんが、女性の健康課題で苦しんでいたり、過酷な環境で働いていることを想像してもらえると、より当事者意識を持ってもらえる。
⑧最後に一言ずつメッセージをお願いします。
(皆川):
本日参加いただいた方たちは、一緒に課題を取り組んでいく同士だと思っている。参加者同士も横につながり、事業連携などの話しにつながれば、当コミュニティとしてうれしく感じる。
(奥田):
フェムテックは過渡期とも言われているが、日本では過渡期でもなく、欧米よりも意識的・事業的・技術的にも未解決な部分が多く、一緒に盛り上げて行きたい。
(美樹):
フェムテックは、自分が20年遅く生まれていれば、サービスの恩恵を受けられたと思っている集大成のようなもの。知ることは力なり。女性が自らの健康や、人生の選択肢に対するリテラシーを早くから得られることで、男女関わらず皆にとって住みやすく、サスティナブルな生き方が出来る日本になるように、少しでも貢献できればと思っている。
(鈴木):
フェムテックは、日本の社会的課題のど真ん中であり、絶対伸びていくマーケット。
女性活躍についても、国としてG7最下位を上げていこうという中、男性はどこかで自分ごとになる瞬間がある。配偶者に先立たれた場合、男性の方が女性よりも平均寿命が短くなるというデータもあるが、女性が健康上の不具合を抱えている際、同様に男性の方が影響を受けやすいと考えられる。
男性には自分ごと化する機会が必要である。例えば、機会がある男性はぜひ育休を取ってほしい。孫が生まれる世代の方は、有休を消化して孫の母親の健康と向き合う時間をつくってもらえたらと思う。
(大嶋):
2021年にコミュニティで立ち上がり、オンラインで話す機会はあったが、こうして日本で対面できてうれしく思う。
海外のフェムテックコミュニティは、本当に盛り上がりを見せており、最近もGoogle Venturesがサンフランシスコでフェムテックのイベントを開催している。
海外のフェムテック盛り上がりを伝えていきたいし、逆に日本女性が健康課題で苦しんでいるのが、英語で全然伝わっていない。
海外と日本の両面で、フェムテックを伝えて行けたらと感じている。
3.Femtech Fes!2022のご案内
fermata 中村寛子さんから、昨年開催して大好評だった「Femtech Fes!2022」のご案内がありました。
ご協賛をご希望の会社さまは、以下からお早目にお問合せください。
開催が今からとても楽しみです。
4.参加者の感想
5.登壇者紹介
6.【7月29日(金)イベント開催】「性差」を捉えるジェンダード・イノベーションズとフェムテック
申込リンクはこちら↓
フェムテックの広がり、そして健康課題解決において欠かせないのがデータに基づく研究です。
ジェンダード・イノベーションズとは、性差・生物学的な性別(sex)と、社会・文化的に構築された性別(gender)を考慮することで、より質の高い研究、技術革新を目指す概念で、2005年より米スタンフォード大学ロンダ・シービンガー博士が提唱しています。
これまで科学技術分野における研究や製品開発の多くは男性を対象として進められてきた歴史があります。性差を考慮することでどのようなイノベーションがもたらされるのでしょうか。
お茶の水女子大学で研究を続ける佐々木成江特任教授をお招きして、お話しを伺います。
Femtech領域への注目がますます集まる中、みなさまの参加をお待ちしております。
7.Femtech Communityメンバー募集中
Femtech Communityでは、スタートアップ・大手企業、VC・投資家、⼤学・研究機関、医療・ヘルスケア関係者メディアパートナーなどが集まり、Femtech関連の取り組み・情報共有や現状の課題と今後に向けた議論・WG活動などを行っています。
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