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【実話】150万円エステスクールを卒業すれば、月商100万円稼げるようになるのか?

コロナ禍では、『知識』が学べるスクールが人気でした。

今はどうでしょうか🤔

フェムテック関連のオンラインスクールを2023年に開講しましたが、卒業生を輩出後…。これが現状です。

エステサロンを運営する側として、『知識』は一生の武器になりますが、ずっと『知識』を教えるスクールに捉われ続けていたことに気づいたわけです。

それは、ある卒業生の一言で気づきました。

「知識をどのようにカウンセリングやクロージングで活用すればいいですか?」

エステティシャンが求めているものは『知識』ではなく、『知識をどのように活用し、成約率を上げる方法』が知りたい。

技術を習得すれば、すぐに集客できて売り上げが月100万円になると思い込んでいる未経験者が考えるようなスクールを運営していないわたしは、基本的に『未経験者』を受け入れていません。

すでにエステサロンを1年以上運営し、ある程度実績を作っているエステティシャンを対象にこの5年間スクール運営を続けてきましたが、コロナ禍では『未経験者』で、それも『これから起業を望んでいる』ママ起業を目指すスクール生が3割を占めていました。

あの当時は、ママ起業も人気でしたから、そのブームに乗っかってしまったわたしも問題がありますが🤔

そして、わたしのスクールでは一切『稼げます』とは説明会で一言も言っていません。

すでに経営の基盤ができていて、さらに売り上げを上げたいと願うエステティシャンを対象にスクール運営を行ってきたわけですから、基盤ができていなければ、売り上げを伸ばすためのサポートも無意味です。

わたしが今まで培ってきたビジネスノウハウを基盤ができているエステティシャンに教えることで、売り上げが伸びていく。

これが基本です。

正直な話、『ママ起業』を目指していたスクール生の大半が挫折してビジネスを辞めています。

逆にビジネスの基盤ができているエステティシャンは月商100万円まで売り上げを伸ばすことができています。

コロナ禍が過ぎ去って、ママ起業ブームも落ち着いています。

あの4年間でわたしが体験した『ママ起業』の実態について、かなりリアルな話を綴りたいと思います。



◾️技術を習得すれば、月商100万円売れると思い込んでいた


ママ起業を目指す人の大半が、SNSで出回っていた『ママでも月商100万円』という言葉に騙されていました。

技術を習得し、サロンをオープンさせれば集客できると思っていたのでしょう。

ですが、実際のところすんなり集客できて月商100万円の売り上げが作れるのであれば、起業コンサルは存在しません。

あの当時、Instagramでの集客が人気でした。

そのため、インスタコンサルを名乗る人もまた多く存在しました。

コロナ禍で最も儲けていた人たちは、『SNS集客コンサル』の人たちです。

3ヶ月間、その方法だけを教えるスタイル。実績が出るか出ないかは別問題です。

サポートも3ヶ月間のみ。

計6ヶ月間の間に、コンサルを受ければ実績が作れるという謳い文句でしたが、8割の人が月商100万円に達していません。

達しているのは『SNS集客コンサル』だけです。



◾️エステスクール代が33万円から150万円と跳ね上がる


一般的なエステスクールの相場価格は33万円です。

ところが、コロナ禍では100万円以上のスクールが増えました。

技術+知識+3ヶ月間集客サポートがついて、150万円というスクールも存在していました。

実際、150万円のエステスクールに申し込んだ『ママ起業』を目指す人たちに、その後について話を聞くことができたのですが、8割の人が同じ運命を辿っているのではないかと思います。

スクール代支払いのために、会社員(パート)に戻る

分割決済で、月10万円ずつスクール代を支払っている方は、スクール卒業後にサロンをオープンさせ、6ヶ月間運営してみたものの、サロン家賃や水道光熱費、でほぼ赤字。

集客に苦戦して、広告や集客サイトにお金を払って募集をかけてみたものの、全く集客できない。

スクール代支払いの10万円も稼げないという現実を叩きつけられ、6ヶ月間で廃業に追い込まれました。

残ったものは、スクール代の150万円の支払いだけ。

そして今も、月10万円の返済に追われる生活を送っているのです。



◾️ネットワークビジネスをはじめる負の連鎖


毎月10万円の返済に追われ、生活がままならない状態に陥った時に、同じ境遇の仲間から、儲け話を持ちかけられ、藁にもすがる思いでネットワークビジネスに手を染めるという負の連鎖をこの4年間、あちこちで聞いてきました。

最近のネットワークビジネスの中には、『在庫を抱えない』という会社もあるそうですが🤔

決してネットワークビジネスが悪いというわけではありません。

本来、150万円の返済さえなければ、新たなビジネスに手を染める必要はなかったわけです。

なぜ『ママ起業』で『エステ事業』を選んだのか🤔

それは、単純な話で『美容業界はキラキラ輝いて見える』からではないでしょうか。



◾️大手エステ会社出身者にキラキラはひとりもいない


わたしは、大手エステ会社や化粧品メーカーで経験を積んでから起業した側です。

ですので、短期間でエステ技術を習得して起業を目指すという楽観的な考えを持っているエステティシャンを最初から相手にしません。

その理由は、『エステ業界1本でメシを食うという覚悟がない』からです。

ママ起業を目指し、6ヶ月間で挫折した人を例に挙げると単純な話です。

『稼げないから辞める』

稼げると思って起業してみたけれど、結局稼げないし、借金は膨らんでいくばかり。

生活も苦しくなってきたから、諦める。

エステティシャンとしての自覚もなければ、覚悟もない。

あなたを信じてついてきてくれたお客様に対してそれは、裏切り行為でしかありません。

大手エステ会社出身者は、起業して『自分が培ってきたノウハウ』を同じエステティシャンに伝えていきたい。

という信念のもと起業している人がほとんどです。

エステティシャンとして現役でいつまで体力が続くかわからない。

それまでの間に実績を作り、結果を出し、そしてスクール運営をはじめるわけです。

卒業生をたくさん輩出し、卒業生にスクール講師を任せる。

さらには協会を作り、自分の信念や理念を世に残す活動を行なっていく。

地道な活動を続けた結果、一流のエステティシャンとしてその名は世に広まっていくのです。

ですので、ちっともキラキラしていません。

経営者になって自由な時間がもてて、贅沢な生活を送っているように見えるかもしれませんが、実際は違います。

寝る時間を削り、スクール卒業生を活躍させるためにどうすればいいのか、日々模索し続けているのです。

そのことを知らずに表面上だけ見て、エステ業界に憧れて飛び込んでくる人こそ、6ヶ月間で集客できず挫折し辞めていく。

だから、エステティシャンとして起業するなら『エステ1本でメシを食うという覚悟』が必要なのです。



◾️スクールで求められるスキルは『メンタルとマインド』強化


起業して9年目。

わたしも起業1年目は自分自身のメンタルとマインドの低さに悩まされました。

事業主となったら、誰も助けてはくれません。

紆余曲折は当たり前ですし、売り上げの変動も当たり前。

いかにメンタルとマインドを鍛えるかが、ビジネス成功のカギになるとわたしは思います。

そして、この9年間でわたしがどのようにメンタルとマインドを鍛えてきたのか。

スクールでそれを教えることで、スクール生もメンタルとマインドが強くなっています。


◾️これから求められるオンラインスクールとは


今までは『知識』がなければ成約率も売上も伸びないとわたしは考えていました。

コロナ禍が去り、それは違うことに気づきました。

成約率と売上を上げるための方法を教えながら、一緒にビジネスを構築する(サロンメニューの構築)

そのメニューを構築するために必要な専門知識を教える。

今まで行ってきた『知識』が学べるスクールから、成約率と売上を上げるためにわたしが一緒にサロン運営をサポートしながら、月商100万円達成させるための方法を教えるスクールへシフトすることにしました。

スクール卒業生から求められているものが明確になった今、今まで培ってきた『知識』や『ノウハウ』をお教えしながら、スクール生全員を月商100万円達成させていく。

150万円のエステスクールではここまでのサポートはしないでしょう。

技術や知識だけ教えておしまい。

それでは、スクール卒業生が納得しません。

そして、今まで作り上げた講座も必要なものをブラッシュアップし、売り上げに直結できる内容へとシフトさせています。

今までの経験は無駄ではなかったと思いますし、過去の卒業生に対してもサポートは続けていきます。

エステ業界のブラックな部分を解消したいのが、わたしの思いであり、願いでもあります。

そして、目の前の救いたいお客様のために必要な技術や知識を活用できるように、サポートすることこそが、本来のオンラインスクールのあるべき姿なのではないかと思うのです。

双方にとって、何が幸せなのか🤔

ビジネスとは、お互いに幸せになるためのものです。

どちらかが不幸になることは、決してあってはならないと思います。




佐方ともみ 
美容業界29年目 エステティシャン
IOB認定オーガニック専門家
食べて痩せるオーガニックダイエットBioeat(ビオエット)®︎協会代表
フェミニンケア×更年期プラクティショナー養成講座主宰兼講師

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