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■『コロナ氷河期の衝撃』SPA!でコメント ★健全な危機感のもと行動し生き延びよう!


今週発売の老舗週刊誌SPA!200714号の特集
「雇用崩壊 働く人を直撃する危機とは?
 コロナ氷河期の衝撃」
にて、監修・コメントしました。

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今年4月の完全失業率は2・6%の低水準に留まった。
しかし、この数字には裏がある。
「潜在的な失業率ははるかに高い」とは
人材育成を支援するFeelWorks代表の前川孝雄氏。

「就業者6628万人の10%弱にあたる597万人が、
今は働いていない休業者と言われています。
この休業者は求職活動をしていないため
失業率には反映されていません。
しかし、経済回復の目途が立たなければ、
そのまま失業する可能性は高い。
つまり、失業予備軍が全体の10%に上るのです」

「仮に、休業者がすべて完全失業者になった場合、
4月の失業率は11・4%となり、アメリカ並みの
大惨事になっていることになる。
休業者の半数が復職できたとしても、
完全失業率は7%台まで上昇。'
08年のリーマンショックでは翌年の9月に
完全失業率が5・5%
と戦後最高水準に達しましたが、
それをゆうに上回る数値です」


前川氏は、「今年の倒産件数は1万件を
超える可能性が高い」と語る。


「帝国データバンクが4月に発表した
全国企業倒産件数は、758件。
これは、昨年の651件を16・4%も上回っています。
このペースで倒産件数が増え続けていけば、
今年は、昨年の8354件を大幅に上回ることは確実です」


 しかも、今後増えていくのは、倒産件数だけではない。
中小企業を中心に、倒産する前に商売をやめる
「休廃業・解散」の選択をする企業が増え続けているという。


「東京商工リサーチの推計では、
今年の休廃業・解散は5万件に上るとのこと。
その大きな要因は、経営者のモチベーションが
下がっていることにあります。

自粛解除で客足が戻ると期待して耐え忍んだのに、
まったく客足が戻ってこない現状は、
経営的にも精神的にも厳しい。

特に中小企業の場合は、経営者の高齢化が進んでおり、
『後継者もいないし、負債を抱えるより辞めるほうがマシ』
と考える人が後を絶ちません。

現在、申請処理が追い付いていないことを考えても、
実際の倒産や休廃業・解散件数は
表に出ている数値よりもはるかに高い」
「コロナのダメージが顕在化していない現段階でも、
夏の賞与は大規模な削減が行われています。
今後、四半期決算が出てシビアな現実に直面すれば、
さらに人件費削減の圧力は高まる。
リストラだけでなく非正規の契約社員や
業務委託への移行を打診するケースも増えるでしょう。
今年の冬はボーナスどころか正社員の立場すら危うくなります」

一度、職を失えば底なし沼へ。
そんな崖っぷちに立った50代は
想像以上に多いと前出の前川氏。


「ただクビを切れないから雇われているだけで
会社にまったく必要ない『雇用保蔵者』、
いわゆる“社内ニート”は10年以上前から
問題視されており、当時から2025年には
415万人に達すると予測されていました。
今回のコロナ禍によってDXが進むことで、
時代遅れのスキルセットで働く50代の
社内ニート化はさらに加速し、
この機会に一掃されるでしょう」


セーフティネットが破綻しているのだ。
そんな危機的状況の50代にもっとも大切なのが、
「学ぼうとする気持ち」だと前出・前川氏は語る。


「デジタルネイティブでない50代のほうが、
より学ばなくてはならないことが多い。
にもかかわらず、左の表からもわかる通り、
逆に学ぶ姿勢が失われるという矛盾があります。
逆に言えば、『学ぶ50代』にこそ希少価値が生まれる。
若い世代に対しても、10年後、20年後の自分である
50代が前向きな姿を見せることで、
モチベーターとしての役割を果たせます」


対面での面接中止や業績悪化などから、
大打撃を受けている20代の採用市場。
特に「新卒採用は、深刻なものになる」と
前出・前川氏は指摘する。


「今年採用に影響が出たという企業は、
リクルート就職みらい研究所の調査によると9割に到達。
特にスケジュールの遅延の影響は大きく、
秋に先送りとなった大企業の採用が
中小企業とバッティングし、大混乱を起こしそうです」
前川氏は働き方の変革が迫られる現在、
20代こそ自身のキャリアについて
真剣に向き合うべきだと続ける。


「20代は社会人としての土台を作る大切な時期。
社内教育システムが確立されている
大企業はその意味でメリットがありますが、
もし今いる会社がコロナ禍で若手を
放置しているようであれば、
自分が成長できる業界や企業に
転職するのもひとつの選択肢です。


最近はSDGsの流れもあり、キャリアプランが
明確な人ほど社会貢献とビジネスを
両立させるソーシャルベンチャーを
志望する傾向があります。

今後は会社の名前ではなく、
自分自身が仕事を通じて何を果たすかが
問われる時代。キャリアプランは
自分の手で常に描いておくことが重要です」


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特集タイトルはかなり厳しいトーンですが、
僕は未来をあきらめていません。

ぬるま湯から脱し
ゆでガエルになることなく、
健全な危機感のもと、「いま」「ここ」に集中し
果敢に行動を起こす人が増えることを願います。


すべては、日本の上司を元気にするために。


「前川孝雄のはたらく論」
https://ameblo.jp/feelworks-maekawa/entry-12609391665.html

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