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■『絶望を希望に変える経済学』資産や利権を失う恐怖に怯える欧米・白人の差別や偏見をどう抑えるか


開発経済学、つまり貧困国研究でノーベル賞を受賞した著者。

ざっと読み込む中で感じたのは、
グローバル化は止めようがないし、
僕たちは世界中の人や社会とつながっているということ。

にもかかわらず、自国、自分のみを
守りたいという意識が強くなり続けているという
社会の相矛盾性。

こうして強まる差別や偏見。

その背景の経済史考察は分かりやすかった。

資本主義は民主主義と表裏一体となり、
欧米を中心に先進国が富を享受してきたこれまで。

でも資本主義が暴走し、民主主義も危機に陥るなか、
意外にも共産主義や社会主義国が
資本主義をツールとして活用しながら成長を遂げてきた近代。

欧米、特にアメリカでは
資本主義の暴走を止められず、自国内で格差が拡大してしまい、
民主主義がさらに危機に瀕している。

獲得してきた資産や利権を失う恐怖から
先進国・白人層を中心に
さらに差別や偏見が広まり続けている。

かろうじて民主主義は踏みとどまってはいるけれども、
いつまた差別や偏見が主流となり、
暴力、さらには紛争、戦争が
現実にものになるかもしれない緊張感。

アジア、日本に暮らす市井の僕たちに何ができるのだろうか。

明快な解は得られませんでしたが、でも関心を持ち続け、
平和と安心を子どもたちに残していく取組みは
諦めずに続けなければいけないとも強く感じました。

すべては、日本の上司を元気にするために。

※備忘録は
「前川孝雄のはたらく論」
https://ameblo.jp/feelworks-maekawa/entry-12652213797.html

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