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■思い切って仕事をしてくれ。結果の責任はすべて自分がとる。『田中角栄の人を動かすスピーチ術』
「田中角栄であります。
私は諸君ご存知のように、小学校の高等科しか出ていない。
しかし、世のなかの経験は、多少積んでいるつもりである。
まァ、諸君は財政、金融の専門家だ。
これからは、もし私に会いたいときはいちいち
上司を通して来ることはない。こう思う、これはおかしい、
これを考えてくれなんてことがあれば、
遠慮せずに来てくれ。そして、国家有事の現在、
諸君は思い切って仕事をしてくれ。
これは局長も課長も同じだッ。
ことの成否はともかく、結果の責任はすべて大臣である
この田中角栄がとる。今日から、大臣室のドアは取っばずす!」
(昭和37年、44歳で大蔵大臣に就任した際、
次官、局長以下、大蔵省幹部を前にしての挨拶)
情と金で権力をものにし、
でも最後は金が挫折した田中角栄さん。
負の側面はありますが、
やはりこうした豪快さと繊細さを兼ね備えた
リーダーシップは、いま求められているように思います。
いつ読み返しても、
44歳で大蔵大臣になった際の
官僚の皆さんを前にした挨拶は、まさに上司力の極み。
シビれますね。この自責思考は特に重要です。
※備忘録は
「前川孝雄のはたらく論」
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