■『会社を潰す社長の財務！勘違い』無借金経営で２００人以上を雇い23億円の資金を貯めた秘訣

2020年6月25日 08:48

高名な会計士であり経営者の古田土満さんの新刊。

ことコロナ禍のさなかでは、
あてはまりにくいと感じる件もありましたが、
概ね納得できるご主張でした。

ただ、古田土さんは
公認会計士や税理士資格を持たない
経営コンサルタントはお好きではないようで、
折に触れ、バッサリ斬り捨てるメッセージがあり、
面白かったです。

古田土さんは、無借金経営、現預金を
多く持つことが第一と考えてらっしゃいます。

対極にある、小山昇さんと話が合わないだろうな
と想像しながら読みました（笑）。

僕個人的としては、古田土さん流だと、
インフレ、特に
コロナ禍で国の財政がさらに逼迫すると
先々ハイパーインフレリスクは高まると思います。
となると、現預金の価値は
一気に暴落してしまうリスクがあります。

一方で、小山さん流の借金を沢山することにまい進すると、
近年は史上類を見ない低金利が続き、
現在もコロナ禍で無利子・無担保融資が
増えているためよいものの、
いったん金利上昇局面に入ると
事業収益以上の金利が発生するなど、
借金地獄に陥るリスクもある。

やはり、経営者は多様な意見、知見に耳を傾けつつも
その都度その都度の現状を健全な危機感で概観し、
未来予測もしながら、
自分で考えて決め行動しないとだめですね。

すべては、日本の上司を元気にするために。

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