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「パパママ」と呼ぶことに嫌悪感があったが・・・

自分が子どもの頃は、「ママ・パパ」という呼び方はマザコンファザコン臭が強い感じがして好きではなかった。

思春期に入る前の男友達が、自分の親をそう呼んで話すのを聞くのには辟易した。

だから、そんな呼び方はずっとしないだろうとそのときは思っていた。

ところが、自分が親になって、自分たちのことを自然とパパママと呼ぶようになっていることに最近気づいた。

以前思っていた嫌悪感はない。

なぜだろう?

今でこそパパママってかなり多くの人が呼んでいるのを聞いて定着しているからということは大いにある。

でも、いい年をした人が親のことをパパママと呼ぶのに抵抗を感じなくなったわけでもない。子持ちの親が自分たちのことはまだしも、自分たちの親をまだパパママといっているとさすがに違和感を覚えると思う。

ママ、パパ、ブーブ、シーシ、ワンワン、ニャンコ、たっち

大人が子供にはなしかけるときは普通に話せばいいのにと思っていた。こういう言葉で大人が子どもに話しかけているのは、かわいい赤ちゃんにつられてかわいい言葉にしているのだと思っていた。


だけど、ふと自分ごとで考えた時に、一番しっくりくる理由が見つかった。


子どもに言ってもらいたいのだ。それは自分たちがパパママと呼ばれたいからということではない。発しやすい単純な言葉で赤ちゃんにまねしてもらいたいのだ。これから言葉を覚えていくために。まずはものと言葉を覚えて意思表示の初歩ができるようになってほしいのだ。

語尾が赤ちゃん言葉だと、いまだになんか聞くのもましてや言うなんてさらさらないくらい抵抗を感じるが、赤ちゃん言葉のものの呼び方には抵抗を感じないのはそういう理由があるからだと思った。  


親になってわかった視点だ。

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