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Sara Paretsky (1947.6.8- ) サラ・パレツキー 『ビター・メモリー Hayakawa novels』 山本やよい訳 早川書房  2002.12  『ブラック・リスト(ハヤカワ・ノヴェルズ)』2004.9  『ウィンディ・ストリート(ハヤカワ・ノヴェルズ)』2006.6 

サラ・パレツキー 『ビター・メモリー Hayakawa novels』
山本やよい訳 表紙カバー 江口寿史
早川書房  2002年12月刊
2008年11月22日読了
http://www.amazon.co.jp/dp/4152084634/

ハヤカワ・ミステリ文庫 2006.5
https://www.amazon.co.jp/dp/4150753660 
https://www.amazon.co.jp/dp/4150753679

「恋人のノンフィクション作家モレルのアフガン行きが決まり、憂鬱な日々を送るわたしのもとに、黒人労働者のサマーズから保険金詐欺の調査依頼がきた。また同じ頃、シカゴではホロコーストについて話し合う会議が開催されていたが、そこでスピーチをしたラドブーカという男性の名前を聞いて、親友の女医ロティが失神してしまう。彼女の過去と関わりがあるらしいのだが、何を訊いてもいっこうに答えてくれない。彼女を助けたい一心でわたしはラドブーカを調べはじめるが、その直後、まるで調査を妨害するようにわたしを中傷するビラが街頭でばらまかれた。さらにサマーズの保険を扱った代理店の店主が殺され、ロティが忽然と姿を消す。わたしは二つの事件の意外な結びつきに気づくが、そのせいで身近な人間を危険に晒すことに。事件は混迷を極め、真相を追うわたしの前に事件に関わる人々の苦く哀しい過去が浮かび上がる。過去の亡霊に悩む親友のために奔走するV・Iの友情が深い感動を呼ぶ大作。英国推理作家協会賞ダイヤモンド・ダガー賞(巨匠賞)に輝く著者が贈る、女性探偵V・I・ウォーショースキー・シリーズ第10弾。」

「恋人のモレルがアフガンへ取材にいくことになり、心中穏やかでないわたしは、保険金詐欺事件の調査依頼を受けた。どうということもない依頼に思えたが、保険代理店の店主が殺され、事件は意外な展開に。同じころ、ホロコースト体験者を名乗るひとりの男の登場に、親友の女医ロティは激しく動揺する。彼女が封印した過去に関係があるようなのだが…? 現代女性の生きざまを描く、V・I・ウォーショースキー・シリーズ。」

「わたしが調査する保険金詐欺事件と、シカゴを連日にぎわす過激な政治運動との関連が明らかになってきた。一方ホロコーストの生き残りだという男ラドブーカに振り回されるロティは、わたしの心配をよそに、事情を語ることをかたくなに拒む。やがて、別々に見えたふたつの出来事が奇妙に絡み合いはじめ…苦い過去ゆえに心を閉ざすロティと、彼女を救おうと奔走するV・Iの女の友情が感動を呼ぶ、パレツキー入魂の力作。」

http://www.saraparetsky.com/
https://ja.wikipedia.org/wiki/サラ・パレツキー
https://en.wikipedia.org/wiki/Sara_Paretsky

「ビター・メモリー」サラ・パレツキー
ミステリはお好き?(6793) 2011/12/24
http://dokujan.blog36.fc2.com/blog-entry-370.html

Sara Paretsky (1947.6.8 - )
Total Recall (2001)

2001年に米国で発表された、
シカゴの女性私立探偵 V.I.ウォーショースキー・シリーズ第10作。

本書まで、このシリーズの表紙カバーは江口寿史が描いていますが、
次の第11作『ブラック・リスト』2004.9 以降は写真に変ります。

2006年5月に刊行された
『ビター・メモリー 上・下』 ハヤカワ・ミステリ文庫
http://www.amazon.co.jp/dp/4150753660/
http://www.amazon.co.jp/dp/4150753679/
の表紙も、江口寿史による絵ではなく、写真です。
江口寿史と早川書房の間に何かトラブルでもあったのかなあ?


本書単行本
『ビター・メモリー Hayakawa novels』
では、表紙に描かれている女性が煙草を燻らしていますけど、
主人公のヴィクは煙草を吸わないので、
私は江口寿史と早川書房に苦情を言いたいです。

「…台所へ行くと、ドンがすでにいて、『ヘラルド・スター』を読みながら食事をしていた …
わたしはヨーグルトとグラノーラを混ぜ、オレンジの薄切りを加えた。

「ゆうべのテレビに出てたセラピストのことを大至急調べるとしたら、どこから始める?」
「セラピスト認可のデータベースにアクセスして、彼女がライセンスを取得してるかどうか、どんな訓練を受けてきたかを調べてみるわ。
『プロクエスト』がいいかしら、彼女に関して何か出てるかもしれない」
「きみにそれを頼んだら、どれくらいの時間でやってくれる?
それと、料金はいくらぐらい?」
「あなたがどこまでくわしく調べたいかによるわね。
基本的な調査だけなら短時間でできるけど、
料金は1時間百ドルで、前金として最低5時間分は必要よ。」」
p.47「臭跡を追う」

『ビター・メモリー』Total Recall
は2001年に米国で発表されましたが、
当時のシカゴでは私立探偵が『プロクエスト』を使っていたんですねえ。

福岡では、2001年頃、
天神のアメリカン・センターと
福岡大学図書館が利用していたなあ。
大学図書館問題研究会福岡支部例会の見学で見聞しました。

私の勤務校・筑紫女学園大学図書館(大宰府)では、
文部省大学共同利用機関・学術情報センターの
NACSIS-IR で、
国立国会図書館雑誌記事索引を使っていたぐらいだったかな?
二十年前の記憶は、もうだいぶ薄れていますけど。

「電話でしゃべっているあいだに、朝食のことを忘れてしまった。もう10時をすぎている。急におなかがすいてきた。通りを歩いて、ベルモント・ダイナーまで出かけた。レイクヴュー・アヴェニューの古き労働者階級の地区にある商店や軽食堂の、最後の名残ともいうべき店だ。

スパニッシュ・オムレツを待つあいだ、わたしの弁護士であるフリーマン・カーターに電話した … フリーマンが電話を切ったとき、ウェイトレスでいちばんの古顔のバーバラがオムレツを運んできた …
オムレツをたいらげたが、フライドポテトには手をつけなかった。いつもはこれに目がないのだが、ひとつ食べれば最後までやめられないに決まっているし、そうなると、だらっとして頭の働きが鈍ってしまう…」
p.304「混迷」

「ベルモント・ダイナー」は
第4作『レディ・ハートブレイク』Bitter Medicine (1987)
と、短篇
「マルタの猫」『ヴィク・ストーリーズ』
にも登場してました。
https://note.com/fe1955/n/n9a61cd5c63de

 
主人公ヴィクは、亡くなった母がイタリア移民だったからでしょうか、
イタリア風のオムレツ、フリッタータをよく作っていて、
本書でも別のページで作っていますが、
外食する時にも同様な卵料理を食べているので、
オムレツが大好きなのかもしれません。

「[アフガニスタンへの]出発前の緊張で、モレルは神経をぴりぴりさせていた …
わたしは梨とゴルゴンゾーラで小さなブルスケッタをこしらえてから、
フリッタータつくりにとりかかった。細かく神経を配り、タマネギをあめ色になるまで炒めることまでやってのけた。
バローロのとっておきのボトルをあけた。

愛の料理、絶望の料理、わたしを覚えていて。
わたしの料理があなたを幸せにして、
わたしのもとへ連れもどすってことを覚えていて…」
p.221「暗闇にひと突き」

ゴルゴンゾーラはイタリアの青カビチーズ。
ブルスケッタはイタリア料理で、
焼いたパンの上に肉類や野菜やチーズ等をのせたもの。
フリッタータはイタリアのオムレツ。
バローロもイタリアのワインですね。
イタリアからの移民だった母に教わった味の料理なのでしょう。


サラ・パレツキー『ブラック・リスト (ハヤカワ・ノヴェルズ)』
山本やよい訳 早川書房 2004年9月刊
2008年11月30日読了
http://www.amazon.co.jp/dp/4152085959

ハヤカワミステリ文庫 2007年8月刊
http://www.amazon.co.jp/dp/4150753687

「NYを襲った同時多発テロは、アメリカ国民に深い傷跡を残した。そう、わたしの心にも。恋人でジャーナリストのモレルがアフガン取材に出て戻ってこないのだ。わたしは何度も帰国を促したが、モレルは「きみのほうこそ、もっと悲惨な状況をくぐり抜けてきたじゃないか」といって取り合ってくれない。募る不安から、わたしはより熱心に仕事に打ち込むようになった。そんな矢先、得意客のグレアムから依頼があり、わたしは飛びついた。なんでも、彼の母親が以前住んでいた邸宅に不法侵入者の気配があるので調べてほしいという。さっそく訪れた無人のはずの邸には、なぜか少女の姿が。わたしは話をしようと追いかけたが、足を滑らせて庭の池に落ちてしまった。必死で水草を掴もうとして手にしたのは、なんと死んだ男性の手。警察によれば、その男性は黒人ジャーナリストだという。だが、白人が支配する高級住宅地担当の保安官は面倒をさけるため、自殺の線で処理しようとした。そんなのは納得がいかないし、逃げた少女のことも気にかかる。わたしの闘いがはじまった! シカゴの女性探偵V・Iがポスト9・11のアメリカを駆ける。ヒロイン・ハードボイルドの頂点を極めた著者が贈る、V・I・ウォーショースキー・シリーズ最新傑作。」

「ジャーナリストの恋人モレルがアフガニスタンの危険な取材へと旅立ち、ヴィクは不安を募らせていた。心配を打ち消そうと仕事に打ち込むヴィクは、無人の屋敷に出入りする不法侵入者の正体を突き止めてほしいとの依頼を受ける。ヴィクは張り込みを開始するが、発見したのは屋敷内の池に沈んでいた黒人男性の死体だった… 9・11以後の混迷するアメリカを舞台にヴィクの活躍を描く英国推理作家協会賞最優秀長篇賞受賞作。」

http://www.saraparetsky.com/
https://ja.wikipedia.org/wiki/サラ・パレツキー
https://en.wikipedia.org/wiki/Sara_Paretsky

milk pan, milk crown 2011-01-26 21:00
『ブラック・リスト』 サラ・パレツキー
http://miyuco.blog.so-net.ne.jp/2011-01-25

Sara Paretsky (1947.6.8- )
Blacklist (2003)

2003年に米国で発表された、
シカゴの女性私立探偵 V.I.ウォーショースキー・シリーズ第11作。

表紙カバー裏見返しの著者紹介に、
「サラ・パレツキー 1947年、アイオワ州生まれ。保険会社勤務のかたわら、スチュアート・M・カミンスキーの創作講座に通ってミステリを書きはじめる。」 
とあり、
第1作『サマータイム・ブルース』 Indemnity Only (1982)
巻頭の献辞が、
スチュアート・M・カミンスキー
Stuart M. Kaminsky (1934.9.29-2009.10.9)
宛だった理由が判明。
カミンスキーは10冊以上翻訳のあるミステリ作家です。

ステュアート・カミンスキー『ロビン・フッドに鉛の玉を』
和田誠訳 文芸春秋 1979.1
http://www.amazon.co.jp/dp/B000J8HDG2 
http://www.amazon.co.jp/dp/4167309408

を、私は10年以上前から読みたいと思いながら、
まだ読んでいません。

書名
『ブラック・リスト 』Blacklist
は、1940〜1950年代の米国下院非米活動委員会による
赤狩りで告発された人々の名簿を示しています。

アフガニスタンへ取材に行ったヴィクの恋人モレルが帰ってこないまま、
本書は終ってしまったのが残念です。

「貿易センタービルのテロの直後は、わたしもアメリカ市民の例に洩れず、麻痺と恐怖に包まれてすごしていた。…
ヒューメイン・メディスンという医療チームが2001年の夏にカブールへ出かけたとき、モレルもタリバン政権下の日常生活を本にするという契約を出版社と結んで、それに同行した。それは9月11日以前のことだった。その後10日間ほど、モレルからの連絡が途絶えてしまった。…

10月に米軍による空爆が始まったとき、モレルはアフガニスタンにとどまった。… CNNで彼の顔を見たことも、二、三度あった。恋人の顔が1万2千マイルの彼方から笑いかけてくるのを見ると、ふしぎな気がする。

彼がカンダハルからようやく連絡をくれたとき、わたしは安堵のあまり泣きだし、つぎに、衛星回線を通じて彼にわめきちらした。 … 彼の目的が何なのかを尋ねるために、つっけんどんなメールを彼に送った。

「戦争が始まって以来、10人を超える欧米のジャーナリストが殺されてるわ。わたしはテレビをつけるたびに、最悪の事態を覚悟して身構えるのよ」

数分もしないうちに彼のメールがとどいた。
「ヴィクトリア、わが愛する探偵さん、ぼくが明日帰国したら、きみもすべての探偵仕事から身をひくと、誠実に約束してくれる? きみが探偵仕事をやってるあいだ、ぼくだって、きみの身が心配でならないんだからね」 

それを読んで、なおさら頭にきた。彼のいうとおりだからだ、わたしのやり方は自分勝手だ。フェアではない。でも、彼に会いたくてたまらなかった …」
p.13「荒れ果てた地を歩く」

モレルは
第9作『ハード・タイム』 Hard Time (1999)
から登場しているので、読者は彼のことを心配しながら、
ヴィクの行動を辿っていきます。

「ダロウの家の歴史に興味をそそられたので、すこし調べてみたくなって、午後の時間をシカゴ歴史協会の図書室ですごし、社交欄やニュース記事にこまかく目を通してきた。

点滅するカーソルの前に一人ぼっちですわるかわりに、図書室へ出かけ、周囲に人々のいるところで本物の紙をめくるというのは、心安らぐことだった。 …

1903年、ジェラルディンの父親が妻のためにラーチモント館を建てた。 … 豪華なラーチモント館についての記事を読んだあと、ジェラルディンに関するニュースはないものかと、さまざまな索引を調べてみた」
p.31「水に浮かぶ手」

図書館の登場する映画については、
飯島朋子さんの著書や
市村省二さんのメーリングリストがありますが
(といっても私はどちらも読んでいませんけど。
お二人とも大学図書館問題研究会のメンバーです。)、
ミステリに登場する図書館についての論考というのはあるのでしょうか?

第10作『ビター・メモリー』 Total Recall (2001)
では、ヴィクはオンライン・データベース『プロクエスト』を使っていましたが、本書では『レクシス・ネクシス』を利用しています。

「『レクシス・ネクシス』にアクセスして、出版社の歴史を調べてみた。社を創立したのはカルヴィンの曽祖父母だった。 …
『ネクシス』の個人検索セクションを呼びだしてみた。カルヴィン・ベイヤードと妻のルネは五カ所に家を所有していて、カヴァーデイル・レーン17番地に住む者の名前がすべて出ていた。わたしは身を乗りだした。そうすれば目の前のファイルのなかに飛びこめるかのように …」
p.59「近所の店」

2008年11月には、
サラ・パレツキーを三冊
『ハード・タイム』Hard Time (1999)
『ビター・メモリー』Total Recall (2001)
『ブラック・リスト』Blacklist (2003)

『大島弓子選集 9 綿の国星 1』朝日ソノラマ 1985.12
『大島弓子選集 15 綿の国星 2』朝日ソノラマ 1995.4
『大島弓子選集 16 綿の国星 3』朝日ソノラマ 1995.5
水本邦彦 『日本の歴史 10 徳川の国家デザイン』小学館 2008.9
三田村雅子 『源氏物語 天皇になれなかった皇子のものがたり (とんぼの本)』 新潮社 2008.9
https://note.com/fe1955/n/nf22b8c134b29
山根貞男 『マキノ雅弘 映画という祭り (新潮選書)』新潮社 2008.10
を読みました。
あの頃は、たくさん読めたんだなぁ。

私がうつ病を発症したのは2004年11月(49歳)でした。
休職・復職・再発・休職・復職・再発・退職(2007年10月)。
2007年頃から、
サラ・パレツキー(Sara Paretsky 1947.6.8- )
ミネット・ウォルターズ(Minette Walters 1949.9.26- )
S・J・ローザン(S. J. Rozan 1950- )
デボラ・クロンビー(Deborah Crombie 1952.6.6- )
パトリシア・コーンウェル(Patricia Cornwell 1956.6.9- )
カール・ハイアセン(Carl Hiaasen 1953.3.12- )
等の翻訳ミステリ
(ハイアセン以外は全部女性作家だなぁ)
を読む(没頭する)ことで、
希死念慮からは身をそらせることができて、
現在に至っています。


サラ・パレツキー『ウィンディ・ストリート(ハヤカワ・ノヴェルズ)』
山本やよい訳 早川書房 2006年6月刊
2008年12月10日読了
https://www.amazon.co.jp/dp/4152087315

ハヤカワミステリ文庫 2008年6月刊
https://www.amazon.co.jp/dp/4150753695


「二度と戻らないと誓った故郷サウス・シカゴにヴィクが足を踏み入れたのは、不治の病を得た恩師に替わり、母校の女子バスケット部の臨時コーチを務めるためだった。不況にあえぐ町の窮乏ぶりに心が痛む。やがてヴィクは生徒の母親が勤める町工場への嫌がらせ行為の調査を始めたことから、弱者を搾取する巨大企業と対決することに。頼まれれば嫌とは言えず、危険も厭わず体を張る、V・I・ウォーショースキーの胸のすく活躍。」

「V・Iの恩師、母校バーサ・パーマー高校女子バスケット部のマクファーレン・コーチの依頼が、事の発端だった。V・Iが故郷サウス・シカゴを抜け出せたのは、彼女のお陰だったのだ。不治の病を得てしまった恩師に替わり、渋々ながら母校で臨時コーチをつとめることになるV・Iは、久しぶりにサウス・シカゴに足を踏み入れた。昔と変わらない故郷の窮乏ぶりに、心が痛む。女子生徒の半分は最上級生になるまで妊娠し、多くはそのまま地元の薄給の仕事につき、同じく薄給の男と家庭を持ち、またしても同じ境遇に子供たちを送り出すのだ。現在に希望はなく、未来にも光は見えない。そんな生徒たちの一人から、彼女の母親が勤める町工場が悪質ないやがらせを受けていると相談され、V・Iはまたしても事件の渦中へと踏みこんでゆくことになる。一方で寄付の依頼に行った地元の大企業でも事件の臭いを嗅ぎつけるが…。頼まれれば嫌とは言えず、危険も厭わずに体を張ってしまう、V・I・ウォーショースキーの真骨頂。ミステリの世界を超えて頂点に君臨する、サラ・パレツキーの最新作。」

http://www.saraparetsky.com/
https://ja.wikipedia.org/wiki/サラ・パレツキー
https://en.wikipedia.org/wiki/Sara_Paretsky

Sara Paretsky (1947.6.8 - )
Fire Sale (2005)

2005年に米国で発表された、
シカゴの女性私立探偵 V.I.ウォーショースキー・シリーズ第12作。
2008年12月の時点での最新作。

ヴィクは、
第8作『バースデイ・ブルー』 Tunnel Vision 1994
(物語の舞台設定は1992年4月)
ではIBM-PC(互換機?)を使っていましたが、
その後マックユーザになったようです。

「彼女[ロティ]からマーシナの赤い万年筆形レコーダーを見せられたのは、翌朝のことだった。 …

「わーい、やったあ、これがほしかったの」 …

録音内容をききたくて必死になっている理由を説明すると、エイミー・ブラントにわたしのノートパソコンを届けてもらうことができた。

iブックにつないでやると、レコーダーは従順にデジタルの中身を披露してくれた。これをわたしのマックにダウンロードしたあと、コピーを30ほど作ってくれるようエイミーに頼んだ …」
p.424「見よ、盗まれたペンを」

これで長篇を全部読んでしまい、
残りは短編だけになりました。
2008年12月10日

読書メーター サラ・パレツキーの本棚(登録冊数26冊 発表年順)https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091237

読書メーター ミステリの本棚(登録冊数357冊 著者名五十音順)https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091193

https://note.com/fe1955/n/n12763c05d8f7
Sara Paretsky (1947.6.8- ) 
サラ・パレツキー
第1作 Indemnity Only (1982)
『サマータイム・ブルース(ハヤカワ・ミステリ文庫)』
山本やよい訳 早川書房 1985.6
『サマータイム・ブルース 〔新版〕(ハヤカワ・ミステリ文庫)』2010.8
第2作 Deadlock (1984)
『レイクサイド・ストーリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)』 1986.3
第3作 Killing Orders (1985)
『センチメンタル・シカゴ (ハヤカワ・ミステリ文庫)』 1986.9


https://note.com/fe1955/n/n9a61cd5c63de
Sara Paretsky (1947.6.8- ) 
サラ・パレツキー
第4作『レディ・ハートブレイク (ハヤカワ・ミステリ文庫)』
山本やよい訳 早川書房 1988.7
第5作『ダウンタウン・シスター (ハヤカワ・ミステリ文庫)』1989.9
第6作『バーニング・シーズン (ハヤカワ・ミステリ文庫)』1991.4


https://note.com/fe1955/n/nae30aae123d2
Sara Paretsky (1947.6.8- ) 
サラ・パレツキー
第7作『ガーディアン・エンジェル Hayakawa Novels』
山本やよい訳 早川書房 1992.9
第8作『バースデイ・ブルー Hayakawa Novels』1994.10
短篇集『ヴィク・ストーリーズ(ハヤカワ・ミステリ文庫)』1994.9
第9作『ハード・タイム (ハヤカワ・ノヴェルズ)』 2000.12


https://note.com/fe1955/n/n7f4e64e7e5f0
Sara Paretsky (1947.6.8- ) 
サラ・パレツキー
第19作 Shell Game (2018)
『クロス・ボーダー 上・下(ハヤカワ・ミステリ文庫)』
山本やよい訳 早川書房 2021.9
第20作 Dead Land (2020)
『ペインフル・ピアノ 上・下(ハヤカワ・ミステリ文庫)』2022.11


https://note.com/fe1955/n/n0204b24b491f
S. J. Rozan (1950- ) 
S.J.ローザン
第1作『チャイナタウン (創元推理文庫)』直良和美訳 東京創元社 1997.11
第2作『ピアノ・ソナタ (創元推理文庫)』1998.12
第3作『新生の街 (創元推理文庫))』2000.4
第4作『どこよりも冷たいところ (創元推理文庫)』2002.6

https://note.com/fe1955/n/nae61ba300340
S. J. Rozan (1950- ) 
S.J.ローザン
第5作『苦い祝宴(創元推理文庫)』直良和美訳 東京創元社 2004.1
第6作『春を待つ谷間で(創元推理文庫)』2005.9
第7作『天を映す早瀬(創元推理文庫)』2005.8
第8作『冬そして夜(創元推理文庫)』2008.6
短篇集『夜の試写会(創元推理文庫)』2010.4


https://note.com/fe1955/n/n4bc95498af2b
S. J. Rozan (1950- ) 
S.J.ローザン
第9作『シャンハイ・ムーン(創元推理文庫)』
直良和美訳 東京創元社 2011.9
第10作『この声が届く先(創元推理文庫)』2012.6
『永久に刻まれて リディア&ビル短編集(創元推理文庫)』2013.8
第11作『ゴースト・ヒーロー(創元推理文庫)』2014.7
第12作『南の子供たち(創元推理文庫)』2022.5


https://note.com/fe1955/n/n60bf9583961a
Robert B. Parker (1932.9.17-2010.1.18) 
ロバート・B・パーカー
第1作『ゴッドウルフの行方』菊池光訳 早川書房 1984.10
第2作『誘拐』飯島永昭訳 立風書房 1980.10
第2作『誘拐』菊池光訳 早川書房 1989.2
第3作『失投』飯島永昭訳 立風書房 1977.3
第3作『失投』菊池光訳 早川書房 1985.10

https://note.com/fe1955/n/n6ed20bab5a3b
Robert B. Parker (1932.9.17-2010.1.18) 
ロバート・B・パーカー
第4作『約束の地』菊池光訳 早川書房 1978.8
第5作『ユダの山羊』菊池光訳 早川書房 1979.9
第6作『レイチェル・ウォレスを捜せ』菊池光訳 早川書房 1981.12
第7作『初秋』菊池光訳 早川書房 1982.9


https://note.com/fe1955/n/na6b78450f7c1
Dick Francis (1920.10.31-2010.2.14)
ディック・フランシス
第2作『度胸 (ハヤカワ・ミステリ文庫)』菊池光訳 早川書房 1976.7
第4作『大穴 (ハヤカワ・ミステリ文庫)』菊池光訳 早川書房 1976.4
第5作『飛越 (ハヤカワ・ミステリ文庫)』菊池光訳 早川書房 1976.9
山本一生「D・フランシスの究極のミステリー」
『書斎の競馬学 』
平凡社新書 2008.12


https://note.com/fe1955/n/n704a9c240bcb
Dick Francis (1920.10.31-2010.2.14)
ディック・フランシス
第27作『横断 (ハヤカワ・ノヴェルズ)』
菊池光訳 早川書房 1989.11
Conan Doyle (1859.5.22-1930.7.7)
コナン・ドイル
『回想のシャーロック・ホームズ 新訳版(創元推理文庫)』
深町眞理子訳 東京創元社 2010.7
小池滋先生(1931.7.15- )
小野二郎(1929.8.18-1982.4.26)


https://note.com/fe1955/n/n9559f73b6968
古内一絵『キネマトグラフィカ』東京創元社 2018.4
Dick Francis (1920.10.31-2010.2.14)
ディック・フランシス
第29作『標的(ハヤカワ・ミステリ文庫)』
菊池光訳 早川書房 1996.9
コテージパイとシェパーズパイ

https://note.com/fe1955/n/nd41726da27bb
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『快楽としてのミステリー(ちくま文庫)』 筑摩書房 2012.11

https://note.com/fe1955/n/nf236daad7399
福永武彦・中村真一郎・丸谷才一
『決定版 深夜の散歩 ミステリの愉しみ』講談社 1978.6

https://note.com/fe1955/n/n26e000989c48
福永武彦・中村真一郎・丸谷才一
『深夜の散歩 ミステリの愉しみ(創元推理文庫)』東京創元社 2019.10

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