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「きれいごと」なばかりではない、フェイクレザーを使うべき理由とは?‐スポーツメーカーとSDGs③‐

こんばんは!
シリーズ三回目、今回はKeenというアウトドアブランドに注目していきます。

Keen、知っていますか?
山登りや川遊びが好きな人ならご存知でしょう。
もしくは、ファッション感度高めの方なら、
ZOZOTOWNなんかでサンダルが話題になっていたので知っているかもしれません。

そんなKeenの環境配慮に心を打たれまして、今回ピックアップしてみました。


1.「フェイクファー」「フェイクレザー」、気にしてますか?


ところでみなさん、ファーやレザーをあしらった服や小物は購入しますか?

冬場は特に、毛皮のコートやファーのついたフードなんかがよく目につきますよね。
私もフワフワした服は暖かくて好きなので、毎年お世話になっています。

その中にはキツネやウサギの毛を使ったものもあります。
本物の動物の毛のほうが、見た目も触り心地も良い気がします。

ですがここ何年か(もっと長いかもしれませんが)
「生きたまま毛や皮を取られる動物がかわいそう」
という意見が見受けられるようになり、
本物の動物の身体から取られる「リアルファー」「リアルレザー」の使用を控え、
代替素材でつくる「フェイクファー」「フェイクレザー」のみの使用を宣言するよファッションブランドが増えてきました。
(参照)https://www.wwdjapan.com/articles/582762

この記事の中では
「流出した動画は本物かやらせか?」
「実際にはどのような手法で採取されているのか?」
はハッキリしていないけれど、
生きた動物の毛や皮が使われていることは事実なので、
搾取しすぎには要注意するべきだと思います。


2.Keenが心配するのは動物のことだけじゃない


ここまでの話だと、
「動物がかわいそうだからフェイクレザー・ファーを使っている商品を買ったほうがいいんだよね」
という話で終わってしまいますが、今回はそうではありません。

Keenは自社のアウトドア商品に使用するレザーを「LWG」認定の製革所から入手していることを自社HPに明記しています。
https://www.keenfootwear.com/ja-jp/keen-effect.html

生産の過程での水処理、化学物質への配慮、生産者の労働環境などに高い基準で配慮していると認められたレザーのみがLWG認証を得ることができます

例えば化学物質への配慮なしに生産を続ければ、
私たち人間にも当然ダメージが与えられます。

また、不当な方法での毛皮の採取は、それに関わる人間の身体・精神的負担を大きくします。

このように、リアルレザー・ファーを使いすぎると
動物がかわいそうというだけでなく、
私たち人間にも少なからず影響があるのだと感じられると、
商品を手に取るときの気持ちが少しずつ変わっていくのではないでしょうか?


3.自分事になると、関心が生じるのでは?


前回のアディダスの記事でも触れたことですが、
SDGsについて考えるときに私が重要だと思っていることは
「自分自身と関係がある話題だと感じられるかどうか」なんですよね。

もちろん、人間だれしも
「動物を傷つけるのはよくないことだ」
「環境保護について考えるほうが良い」
とわかってはいます。

その一方でこうした話題ってどこか現実味を帯びていない。
環境について努力しなくても「いま現在」は問題なく生きてはいけるからです。

でも数十年後、問題なく生きていけるかはわからないですよね。
そして問題が起こってからでは遅いんです。

だから、気楽に生きていられるうちに「自分事」にして
少しでも意識を高め、増やしておくことが
今の私たちにできるベストな行動なのではないでしょうか。

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