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やっぱりホームタウンが大事!サッカークラブが地域貢献に取り組むワケとは?-GOAL no.11「住み続けられるまちづくりを」



多くのサッカークラブがホームタウンの発展に貢献しようと
地域貢献活動をしていることをご存知でしょうか?

パッと聞いただけだと特に疑問に思うポイントのない話ですが、
「なぜサッカークラブが地域に貢献しないといけないの?」
と改めて考えてみると、その答えは簡単には出てこないのではないでしょうか?

ということで、本日のテーマは、「住み続けられるまちづくりを」
サッカークラブが地域貢献に取り組む理由について、
また地域貢献によって期待できる効果について、考えていきたいと思います。


・なぜサッカークラブが地域貢献?


わたしが考えた理由は、次の3つです。


理由① Jリーグが掲げる活動方針
理由② 相乗効果で街を盛り上げる
理由③ 応援したいのはやっぱり身近なもの

それぞれ順番に見ていきましょう。

① Jリーグが掲げる活動方針
Jリーグは6つの活動方針を掲げており、その1番目~4番目の内容は以下のようになっています。

1. フェアで魅力的な試合を行うことで、地域の人々に夢と楽しみを提供します。
2. 自治体・ファン・サポーターの理解・協力を仰ぎながら、世界に誇れる、安全で快適なスタジアム環境を確立していきます。
3. 地域の人々にJクラブをより身近に感じていただくため、クラブ施設を開放したり、選手や指導者が地域の人々と交流を深める場や機会をつくっていきます。
4. フットサルを、家族や地域で気軽に楽しめるようなシステムを構築しながら普及していきます。


地域について触れているものが、6つの方針の中になんと4つもありました!

すでにJリーグに入っているクラブも、これから入ろうとするクラブも、
活動するにあたり念頭に置くことになる方針です。
なので、選手やクラブ関係者たちの地域貢献への意識や関心は
知らず知らずのうちに高まっているのです。


② 相乗効果で街を盛り上げる
これは先日、FC大阪の方にお聞きした話です。
現在Jリーグ入りを目指しているFC大阪。
もし晴れてJリーグ入りを果たせた場合、大きな変化の一つとして、ホームゲームの8割の試合会場が東大阪市にある東花園になるのだそうです。

東大阪市をホームタウンとするFC大阪ですが、現在は豊中市の緑地公園でもたびたび試合をしています。どちらも府内とはいえ、距離はそれなりに離れており、街の雰囲気もかなり違います。

では東大阪市でほとんどの試合が開催されると何が変わるのでしょうか?

ここで少し想像してみてください。
観戦の帰りにごはんを食べる、ちょっとした買い物をする、
そんな目的で、観客の方々は花園駅の近くのお店を訪れるはずです。

また、ホームタウンのお店の多くはすでにFC大阪を応援してくれている所が多いそうです。お店にポスターが貼ってあったりすると、訪れた方は自然とFC大阪を知っていきますよね。

この連鎖が起こり、増えていくことで、東大阪市のお店にもFC大阪にもファンが増えるという状況が生まれるのです。


③ 応援したいのはやっぱり身近なもの

毎年甲子園を見ながら、気付いたら出身都道府県や地方の高校を応援している。
こんな経験をしている人は、少なからずいるはずです。

それと同じく、サッカークラブもやはり地元のクラブを応援するケースが多いはずです。
また、所属している選手たちも、何か貢献するならやはりまずはホームタウンの方に…と自然となっていくもの。
身近に感じられるものにより愛着が湧く、そんなところからも、地域貢献に取り組む理由が見えてきそうです。



・どのような効果が期待できるのか?


ではサッカークラブが地域貢献に取り組むことで、
どんな効果が期待できるのでしょうか?

地域の商業施設のさらなる発展などもあるかと思いますが、
最も期待できる、そして重要な効果であるのが「地域のコミュニティ創出」だとわたしは考えています。

地域が機能し続け、さらに発展していくためには、
住民間のコミュニティは必要不可欠。

同じクラブのファン、サポーターになることでお互いに親近感がわき、
共通の話題が生まれる。
そして、地元へのさらなる愛着が生まれ、増していく。
この連鎖が続くと、地域内により強いつながりが生じるはずです。

このようにして、「住み続けられるまちづくり」のために、
サッカークラブも大きな役割を果たしているのです。


今回の内容は以上になります。
次回もよろしくお願いします!

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