同棲計画、振出しに戻る。
幸せに現状維持することになりました。
詳細は不明。
昨日、久々に恋人タミオ君がお休みだったので
前の晩からお越しいただいて日曜日を共に過ごしました。
同じく前の晩から ばあばんち(実家)に甥っ子がお泊まりしていて、朝方『新しくできたファミマに行く前に公園で遊んでるから来ないか、タミオ君と虫取りしたいって言ってるし。』と母からお呼びがかかり
特に行く場所もやることも決めていなかった我々は
着替えて公園に向かうことにした。
公園には近所の子供たちもいて、一緒に遊んだ挙句
息子を迎えに来た妹から『今日は旦那も休みだからみんなで一緒にBBQしないか』と言われ、結局そのまま一緒に参戦することに。
片道一時間弱かかる 海の近くのBBQ場に 母と私とタミオ君と三女一家で突発的に向かって、現地で調達したお高めの食材を焼いて食らい
帰りにスタバに寄って、夕方帰ってきた。
BBQではずっと焼き奉行に徹してくれたタミオ君と、甥っ子とともに海沿いを走り回る私。
行き帰りの車の中では、エンドレスでしゃべり続ける三女夫妻の教育論争を聞いたり時折私だけ参戦したりして、タミオ君はおとなしくみんなの話を聞いていた。
割と熱く語り合う我が家のペア達。
夫婦の話や親子の話、仕事の話や世の中の話、時には深海や宇宙に渡るディベートをありとあらゆる場所で繰り広げていて
人数が多ければ多いほど、それぞれの意見が飛び交う。
口数少ないタミオ君家族にも、そういう時間はあるのかな。今度聞いてみよう。
他人の意見を聞いたり自分の意見を述べたりする機会があまり多くはないであろうタミオ君は、我が家のワールドに潜入した時 何を思うんだろう。
そういう場に混ぜ込んで話をしてもらったり、しなくても聞いてもらうことを私は嬉しく思うけれど。世間知らずだとは言わないが、タミオ君にはもっといろんな世界やたくさんの人の意見を知ってほしい。
夕方、帰ってきてから
伸びきって爆発しているタミオ君の髪の毛を、元美容師の母に切ってもらった。
何度となく話は出ていたし、母は切りたくて仕方がない様子だったけど、タミオ君は幼い頃からずっと同じ美容院に通っているようで 次に行くときにヤラシイ思いをするんじゃないかと考慮してやめていた。
ここ数年のSNS効果もあり、専属の美容師さんは売れてしまってなかなか予約が取れなくなって、値段も高くなって、タミオ君の仕事も都合が立てづらい事で長らく行けず、諸々の了承を取った上で、私が横から細かく口出しする前提で 母にお願いした。
結果、サッパリスッキリ だいぶ前回切った時と近い感じで短くなった。『やっぱりちょっと(切る人が違うと)違うね』と言いながらも、満足してくれている様子だった。
いつもタミオ君は 触るとあっちこっち長い毛や短い毛がある不思議な髪形なので、長らく切ってくれてる美容師さんは、きっと頭の形や髪の毛の癖や生え際の方向も把握して 出来上がりがちゃんとキレイになるように切ってくれていると思う。
いくら一般的なテクニックはある元美容師(母)だとしても
その癖に初めて対峙して切った場合に、その時は同じような形になっても 少し伸びてきたときに初めて なんかおかしいな ってなると思うから
今回はあくまでも臨時処置で手を入れただけで、こっちにヤラシイとか気まずいとか思わずに 早いスパンで美容院に行き直しても全然いいからね、って改めて伝えておいた。私が美容師のような気遣い。
断り切れずに切ってもらったわけじゃなくて、本当にどっちでもよかった(母にお願いしても、美容院を予約しても)し、切ってもらえて大満足だと後から言ってくれたからいいか。
そう言うしかないよな って思っちゃうのが私の性質だけど、それは黙っておいた。
BBQで遅めのお昼をたくさん食べたのでおなかが空いてなくて、夜ごはんを作る前にお風呂に入った。
お風呂から出て、簡単な夜ご飯を用意している間にタミオ君はウトウトしていた。疲れただろうな、と思いリアルマッサージを施しつつ、私も突然襲ってきた睡魔と闘いながらアクビをした時
『御子ちゃんも疲れたよね、』と言って、タミオ君が両手を伸ばしてきた。
それは明らかに【起こして】の手だったけど
そのまま上に乗っかって抱きしめてみたら『ずっとこうしたかった』と言われて
そうかタミオ君はきっと、みんなで出かけるのが嫌だったわけではないだろうけど
二人で過ごしたかったんだろうな、と思った。
そして
予想通りご飯を食べて速攻寝落ちした。
20時。
タミオ君はとても疲れているようだったし、私も眠かったので 自分だけ歯磨きして片付けて一緒に寝た。
夜中、トイレに立ったタミオ君とその衝撃で私もギンギラギンに目覚めたのが0時前のこと。
約4時間爆睡して元気になった我々はそこから一線を交え、再び泥のように寝た。動物みたいだな、と思った。
今朝。タミオ君が早く寝てしまって起きる時間を確認できなかったために、早めにかけてたアラームで目覚めた我々は、本アラームが鳴るまでの数分間 私が見ていた夢の話を喋りながら くっついて過ごしたが
私も現実との境目がわからないようなリアルな夢を見ていて
それは、タミオ君も含めた家族との旅行の帰り道で
もうすぐ終わってしまう、現実に戻ってしまう、終わるわけじゃないんだけどなんだか寂しい みたいな気分で目覚めて、目の前のタミオ君を夢と同じ気持ちで愛おしく抱きしめたところで
本アラームが鳴った。
さあ起きないと ってタイミングで
タミオ君が突然
『駐車場は、諦めようと思う。』 と言った。
今かよ!ってさすがに突っ込みを入れたけど
そこからは出動時間までのカウントダウンが始まってしまうので、多くを話すことはできなくて
『諦めるって言い方はなんか違うけど、あっという間に休みが終わってしまって 話せなかった。結局何も変わってないな。。』と嘆いていた。
話は後日ちゃんと聞く、とりあえずわかったよ って
こちらもショックを受けていない様子を伝えたかったので、横たわったままのタミオ君にチューをして、朝の準備を始めたけど
思っていた通りの結果になって、半分面白いような、残念だけど複雑な気持ちで 私も何から手を付けていいのか見失いながら朝ごはんの用意をして。
タミオ君はなかなかスイッチが入らないようで、いつものように布団を上げてくれてからしばし呆然としていた。
いろいろ考えてるんだろうな。
考えてるんだろうし、昨日は私も家族とのお出かけにタミオ君を巻き込んでしまったし、もしかしたら話したいと思ってくれていたのが叶わなかったのかもしれない。
タミオ君は 言いたいことも言えないポイズンな性格だから
出かけるギリギリまでやりたいことはないか、考えてたことはないか、確認はしたけど 最後まで「ない」と言っていたし
みんなで一緒に動くことに気乗りしない様子もなかったけど
我が家に棲みつく計画を知っている母が
道中やヘアカット中の家で、『マンションの駐車場が不便で狭いなら、うちと交換してもいいよ』とか、『別の空いている駐車場を探してみたらいい』とか、同棲に協力的な発言を何度となくしていたけれど
タミオ君は都度特に何か答える様子もなく困っていたので
今回来てくれた時から、居候計画は止めようと考えていたのかもしれない。
駐車場の交換も、別エリアの探索も、見かねた私が断ったけど
私は私で、タミオ君から言い出してくれるまでその話はしないつもりだったので、母にそれを伝えていなかったことで結果けしかけるようになってしまって申し訳なかったな と思っている。
そこは直接タミオ君に、申し訳なかった と伝えた。
でも、早く一緒に暮らしたいと思っている気持ちは なんとなく伝えない方がいいような気がして、やめた。
タミオ君が転がり込んでくる想定でひとつ開けた引き出しに
元々使っていたパンパンの引き出しから下着だけを分散して入れていたけど
いくつも置いてあるTシャツを半分持って帰ると言うので、ゆとりができて再び合体させた。
もうすぐ半袖の季節も終わりそうだし、半袖のTシャツばかりがたくさんあっても仕方ないんだけど
そんなに持って帰っちゃうの?って思わず口に出た。
空っぽの引き出しには 何を入れよう。
来てもらうつもりで確保した引き出しを からっぽのままにしておくのは、なんだか寂しいからな。
駐車場の空きを確認できた時にすぐに契約を交わさなかった時点で、移住大作戦がそのまま流れてしまいそうな予感はしていた。
前回の日記にも書いた通り …嬉しかないけど我ながら勘がいい。
【やっぱりな】って半笑いで思えるぐらいには、タミオ君のことを理解できているのかもしれない。そう考えれば、二人の絆は成長しているのかもしれない。
私も私で、デメリットばかりを妄想して
純粋にタミオ君が正式に転がり込んでくることを喜べていなかった節もあるばっかりに、ショックだけを受けているわけではないんだけど
何はともあれ
なぜそう思ったのか、どういう経緯でその結論に至ったのか、気持ちの部分を全然聞けてないので
という恋人の言葉を信じて、一旦何も考えずに待とうと思う。
何を考えてても
どんな答えを出そうとも
ちゃんと受け止めるし尊重する。
今までもそうしてきたしこれからもそうするつもり。
だから遠慮しないでもったいぶらないで
いつでも何でも話してくれたらいいんだけどな。
これで同棲計画も振り出しに戻ってしまうけれど
悲観的に捉えずに、大きな広い心でタミオ君の心情を受け止めつつ、次いつ来るかわからないチャンスを生かせるように いろんな気持ちを忘れないでおこう。
おー。
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