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【※超例外】投資の勉強がムダな努力にならないパターン あなたはレアケース?

はじめに

前回のノートでは投資の勉強がいかに無意味かについて語りました。
厳密には無意味どころか逆効果になるので、有害って言った方が正確かもしれません。
なぜ投資の勉強がNGなのか気になる方はぜひ読んでみてください。


コスパ・タイパの時代ですから、ムダな努力はなるべく回避しましょう。

一転して今回のノートでは、投資の勉強が有効になるケースについて解説していきます。
ここで紹介するパターンに当てはまる場合には、投資の勉強をした方が良いです。
(もちろん前回のノートで紹介したNGパターンに堕ちないよう注意は必要)

【投資の勉強をすべき人】
① 投資のレベルを上げる人
② 投資で迷子になった人

当たり前体操ですが、投資についての基礎知識を習得して自分が何をしてるかちゃんと把握しよう!なんて話でもありません。
そんなことは前回の話でも大前提なので、むしろそこが済んでないジャリボーイはマサラタウンからやり直してください。



1 個人投資家のレベルを超える人

前回のノートで想定していたのは、本業が別にある兼業投資家・サラリーマン投資家です。
資産規模からすると投資家って呼んでいいかもぶっちゃけビミョー。

ぼくも含め大半の人は「投資もしてる人」って呼び名がちょうどいいくらいかと?
(他の稼ぎに注力するため、最近ぼくは意識的にこういうスタンスを取っています。)

こういう人たちは投資よりも優先すべきことが他にあるので、投資に本気で取り組む余地があまりありません。
本業の仕事はもちろんのこと、家庭やら趣味やらオフの時間に割く対象も山ほどあるでしょ。
こんな中で片手間で勉強して中途半端な知識をつけたところで、前回紹介したようなワナにハマってくだけです。


1-1 上位数%を本気で目指す?

一方でこの「投資もしてる人」を抜け出して、本気で「個人投資家」レベルを目指す場合はもっと深く勉強するべきです。
自由気ままな独身貴族とか趣味無し退屈おじさんとかならこういうルートもあり得ますね。
「思考停止のアホ」って煽られるのが嫌な負けず嫌いな新世界の神も。

個別株に手を出し、短期トレードをし、レバレッジをかけて、オプション取引など投資手法を拡げるため、相当な勉強とのめり込みが必要です。
また資産クラスも債券、不動産、コモディティなどと視野を拡げていくことになるでしょう。
(「何のことかサッパリだってばよ」って人は、いい子にインデックス投資だけしてればOKよ。)

もちろんしっかり勉強したからって、必ずしもインデックス投資よりも良いリターンを長期で狙えるとは限りません。
本業タイムの全てを投資に捧げてるプロですら、ほとんどがインデックスに勝ててないですからね。

ただ市場平均以上の儲けを狙える可能性があるのも確かです。
実際にぼくもここ数年は10%くらいのリターンを得られてます。
(時の運もありつつ勝負に出た結果ですね)


1-2 想像をはるかに越えるいばらの道

1つ注意点があるとすれば、求められる勉強のレベルは想像以上ってことです。
PER、PBR、ROE、配当性向、チャートの形状を見るだけなんて低レベルな知識じゃ不十分です。
こんなものは小学生でもできますよ。

「ウォール街のランダムウォーカー」とか「敗者のゲーム」程度の本を読むとか、リベ大のYouTube動画を観てるだけなんてのは論外。
市場の猛者に身ぐるみ剝がされて即退場です。

日本人のマネーリテラシーが低いのを良いことに、この程度の知識をつけただけでドヤってる勘違い君が増えてきてウンザリします。
小学校高学年の子が低学年の子に威張ってるくらい情けないぜ。

YouTubeでお手軽に100倍希釈くらいうっすい情報収集しかしてないなら相当なレベルアップを覚悟する必要があります。
「全身全霊をかけて投資で稼ぐんや!」って人は頑張ってください。


2 投資の倦怠期が訪れた人

もう1つのパターンは前回のノートで想定していた人。
すなわち投資の最適解であるインデックス投資を脳死で続けるだけのマジョリティにとって重要な視点です。


2-1 自分の信念を再確認する

投資を続けてる中で、この最適解への信頼・忠誠心が揺らいでしまう時がほぼ確実にやってきます。
そんな時に改めて勉強をすることが、ダークサイドに堕ちそうな心を正気に戻らせてくれる助けになるってことです。

余計なことをしないように投資を忘れてしまうのがベスト。
そうして情報を入れないようにしても、その手の情報に無意識にアンテナを張ってしまうものです。
これを心理学ではカラーバス効果ってやつね。
自分の関心にあるものにはセンサーが敏感に反応しちゃいます。

自分よりもっと運用成績が良かったり、逆に自分の手法が持つリスクが強調されたりすると、当初の信念が揺らいでしまうものです。
ホントに長期で投資を続けてれば、こういうノイズは定期的に現れます。
いろんな思惑が入り乱れてますからね。

・ゴミファンドを売りたい金融機関
・権威付けしたいインフルエンサー
・ネタ切れしかかってるYouTuber

こうやって心を揺さぶられかけた時に、自分の意志を揺らがせないよう再確認のために勉強するってことです。
これをすることで、自分の方針や信念に問題がないって冷静さを取り戻すことができます。

つい若い子に浮気しそうになった時、今のパートナーが支えてくれた過去を思い出して踏みとどまる的な感じすかね?
どうしても当たり前になって感謝の気持ちは薄らいでしまうので、定期的に思い出して最新化することが不可欠です。
(と、フリーの独身貴族が語ってます。)

因みにこのリマインドのための勉強では、新しい本などを読む必要はありません。
「ウォール街のランダムウォーカー」とか「敗者のゲーム」とか長期投資を推す定番の名著でOKです。
こういうのは繰り返し読むために、買っておいて損はないかもしれませんね。

「本当にこれで良いんやろか?」って懐疑的に検証・再考を挟むことは重要なこと。
ただ、不安や迷いは建設的な再考とは完全に別物です。
単なる浮気心と冷静な見直しをごっちゃにしないようにね。


2-2 ちゃんと納得してる?

ノイズによって心を揺さぶられ、自分の信念に確信を持てなくなってしまうので極力触れないよう最大限シャットアウトしましょう。
射幸心などを煽られるので、本能的に反応してしまいやすいって面もありますが、一方で本人のマインド面にも問題がありそうな気がします。

インデックス投資が最適解ってことで始めたものの、そのリアルなリターンまで理解しきれてはいない可能性がありそうです。
もう少し正確に言うと、リターン率はそこそこの高さだけど、資金が無ければ大した額にはならないって現実が分かってないのかも。

最適解だからって資金もない庶民まで儲かるわけじゃありません。
これはマインド面ってより、基礎的な部分の知識が欠如してますね。
はい、マサラタウンからやり直し。

もう1つは、インデックス投資のリアルは分かってるけど、儲けへの欲望をコントロールし切れてないパターン。
入金力をブーストするまでは小銭リターンと頭では分かっていつつも、もう少し速く楽に儲けたいって本能がはみ出しちゃってる人。

理性が弱い人の気持ちはよくわかりませんし、良い欲望のコントロール方法も知りません。
欲望に駆られるほどお金を失いやすくなる、とかマイナス面を強調すれば、少しはスケベ心を操りやすくなるんじゃないですかね?
(知らんけど)


まとめ

今回は投資の勉強が効果的になる人、必要なシーンについての解説でした。
基本的には余計な情報収集はせず、投資そのものを忘れてしまうに限りますが、ここで紹介するパターンに当てはまる人は勉強の必要があります。

本気で投資する覚悟がある人

まずはガチのガチ、プロを越え、さらにその上のインデックスを越える勢いで投資の成績を上げたいと本気で思ってる人。
本業以外の時間を投資に充てる余裕やら気概があるなら、勉強して上を目指してみるのも良いんじゃないすかね?

ただし、生半可な勉強じゃマイナス面を食らうだけです。
「プロでもここまではやってないだろ」って自信を持って言えるほど高レベルに到達する必要があるって覚悟しましょう。
インプット一辺倒では論外で、自分なりに仮説や理論を構築する考える力が求められます。

自分に自信を無くした人

もう1つのパターンが、自分の投資方針が揺らぎかけてしまった人です。
インデックスファンドの長期つみたて分散投資が凡人の最適解ですが、そのリターンの現実や世の中のノイズに触れてしまうと、この症状が発症します。

こうなった時は方針が最適解であることを再確認するために、お金の名著を読み返してみましょう。
「やっぱこれで良いんだ」って正気を取り戻せるはずです。

1つ思うのは、自信を無くしたり、信念が揺らいでしまう人は、そもそものマインド面に問題があるかもしれません。
そこの再確認は書籍ではできないので、ちゃんと最適解の現実と自分の欲望のすり合わせができているかも見直してみるべきでしょう。
てなとこで。

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