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日本全国に稲作農家さんってどのぐらいいると思いますか?

はじめまして。
『畑あそぼ村FARMY』です。

長野の地で
「安心安全なお米や野菜を食べたい、無農薬栽培の農家さんと繋がりたい」
という方々と、農家さんを繋ぐ『シェア農家』というサービスを立ち上げました。

これから、農業界についてや食の安全、添加物のお話など、健康意識の高い方々へお役に立つ話をたくさんアップしていこうと思います(^_^)

さて、いきなりですが、
日本全国に稲作農家さんってどのぐらいいると思いますか?

調べてみるとなんと

5年ごとに行われている国の統計調査によれば、 水稲収穫農家の数は、2015年時点で全国で約93万9千戸とのこと(農家の単位は「戸」で数えます)。
※出典:農林業センサス
https://www.maff.go.jp/j/tokei/census/afc/

意外にもめっちゃ多い!
…と思っていたけれど、実はこれでも年々減っており、
1965年(昭和40年)には488万5千戸あったのが、
1985年には約287万7千万戸、
2005年には約140万2千戸、
2015年には約93万9千戸…
と、50年間で1/5くらいにまで減ってしまいました。

さらに
ただでさえ母数が減っているうえに有機(無農薬)農業に取り組んでいるのは、このうちなんと0.5%。
約5,000戸です。

僕らのように、農家として登録してないけど、自分たちで食べる分を無農薬で栽培している方々まで含めればもう少し多いとは思いますが。
圧倒的に、少ない…

興味深いのは、『新規就農者数』は右肩下がりではないこと。
むしろ伸びている年もあります。

事実として、農水省の調べによると農家さんが有機(無農薬)農業に取り組まない最大の理由は労力がかかるから(特に除草を含む労働時間が慣行栽培より大きいそう)。

年齢等を理由にリタイアする農家さんに対し、新規就農者の数が追い付いていないというのも原因のひとつにはあるのでしょうが、どちらにせよ、農業が続かない(続けられない)ということでしょう。

Kgあたりの単価は有機の方が2.3倍なので、労力さえ軽減できれば有機(無農薬)に移行する人も増えるはず。
そして、そもそも農業を続けられる人も増えるはず。

ですが、費用対効果の話ではなく、ただでさえ人手不足の農業界では有機(無農薬)農業は現実的に無理というのがホンネかと。


世界平均で見ると、有機栽培に取り組む農家は現在、約2%。

先進的なEUでは「2030年までにEUの農地の少なくとも25%を有機農業にし、有機養殖を大幅に増加させる」という目標を提示している。

日本も農林水産省が公表した「みどりの食料システム戦略」で目指す姿の1つとして「2050 年までに耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を 25%(100 万 ha)に拡大することを目指す」というのがあります。

国がこれを本当に目指しつつ、さまざまな施策で進んでいくとするならば、有機栽培の米農家さんは現在の5000戸から今後25年で235,000戸まで増加していく計算に(農家数自体が減ることはここでは一旦置いておく)。

僕たちは『FARMY』の他にも『ハタケホットケ』という、農業にかかる手間を軽減させるための技術を開発する事業も展開しています。

もちろん、除草剤などの薬品は使わない方向で。

これからの世代の方たちが、大きな設備投資をしなくても、安心安全なお米や野菜作りに参入できる…そんな手助けも出来たらイイなと考えてます。

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