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喜びがわらじを作る

書店と畑仕事と、
私は2足のわらじだが、
知り合いの女性は、
2足、3足、4足と
1日に何回も履き替える。

すごい!
尊敬するフットワーク。
何足も履き替えて、
あらゆるところで
社会貢献?
いや、彼女の場合は、
人のために働くことが、
自分の喜びなのだ。
人が喜んでいる姿が、
彼女自身を元気にする。

これはすごいことだ!
なかなか人のために、
心から喜んで働くこと、
簡単なことだが難しい。
自分の仕事によって、
人が喜んでいる姿は、
私も心がほくほくする。
人のために働くことは、
私の喜び……、
そんな風に
ことが単純ならよいのだが、
人と人とは相性で、
愛別離苦に怨憎会苦、だ。

人のために、
よかれと思って働けど、
働けど働けど、
お客様の、
お気に召さない……。

人のために!
それだけでは続かないし、
自分のために!
それでは私利私欲に走りがち、
社会のために!
そうは言っても力不足だ。

要はすべてが大切で、
自分のできる範囲でやるだけ。

人もよし!
私もよし!
この町もよし!
みんなよし!
「自由ではダメだ!
 三方よしでなければ!」
尊敬する先生の言葉。

書店員には書店員の役割があり、
農家には農家の役割がある。
仕事をすることで、
社会に果たす役割もある。

この2足のわらじは、
仕事することの喜び、
新しいことに出会う喜び、
創作することの喜び、
多くの喜びを、
私に与えてくれる。

絵本やよみものの棚の前で、
ウキウキしてはしゃいでいる、
小さなお客様の笑顔を見たとき。
掘り出したジャガイモを、
袋詰めして出荷して、
売場に並べているさなか、
おばあちゃんが手に取って、
買い物カゴに入れてくれたとき。

私はまだ2足のわらじしか、
持ち合わせていないが、
仕事をする中で、
今すでにあるのに、
気づかないでいる喜びを、
見つけて増やしていきたい。
その喜びが、
3足目を作るかもしれない。

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